ヒュンケルの悲しい過去が明らかに!?新アニメ版ドラゴンクエスト ダイの大冒険の第11話 『魔剣戦士ヒュンケル』の見どころや、漫画版(原作)との比較、あらすじ、感想記事です。※この記事はネタバレを含んでいます
2020年10月3日(土)AM9:30~新アニメ ドラゴンクエスト-ダイの大冒険-がスタートしました。
この記事では、見どころや漫画版(原作)との比較を軸に、感想を述べていきたいと思います。
※第11話は、漫画版の第35話「魔剣戦士ヒュンケル」、第36話「父の敵・・・アバン!?」、第37話「黒き最強剣!!」、第38話「絶対絶命・・・!!」、第39話「獣王の涙」のストーリーでした。
注意!この記事はネタバレを含んでいます!
もくじ
1.魔剣戦士ヒュンケル
①アバンストラッシュ
アバンストラッシュを放ったダイでしたが、ヒュンケルにはダメージを与える事が出来ません。
ヒュンケル曰く、ダイのアバンストラッシュは完全ではないとの事。
"大地"を斬り、"海"を斬り、"空"を斬り、そして"全て"を斬る技であるアバンストラッシュ。
ダイは、大地斬と海波斬を会得していますが、空裂斬は放つ事が出来ません。
空裂斬を会得してこそ、真のアバンストラッシュを放つ事が出来るのです。
しかし、空裂斬はヒュンケルですら放つ事が出来ないという、習得難度の極めて高い技です。
ヒュンケルは、未完成のアバンストラッシュであれば俺でも出来ると、ダイに向かって放ちます。
その威力に、ダイが装備していた盾が木端微塵に砕けてしまいます。
②鎧化(アムド)
大魔王バーンから、あらゆる攻撃呪文を弾き返すという究極の鎧を授かったというヒュンケル。
しかし、鎧など何処にも見当たりません・・・
禍々しい雰囲気を放つ重厚な剣が、実は鎧だったのです。鎧の魔剣と呼ばれるその剣は、鎧化(アムド)の掛け声と共に鎧へと変化します。
剣の鞘の部分が鎧となり、剣自体は鞭の様にしなった状態で兜に装着されています。
ヒュンケルは、あらゆる攻撃呪文を弾き返すと言いますが、そんなはずは無いと、ポップとマァムが攻撃呪文を浴びせかけます。
しかしヒュンケルの言う通り、彼は全くの無傷です。
ヒュンケルに「それが限界か?」と煽られたポップは、覚えたばかりの"ギラ"を放ちました。
しかし簡単に跳ね返され、逆に自分がダメージを負ってしまいます。
2.父の敵・・・アバン!?
①アバンのしるし
ポップがやられ、今度はマァムが戦おうと武器を構えます。
アバンの教えに従い、女でも正義のために戦おうとするマァム。
しかしヒュンケルは、父親の教えから女性に手を出す事はしないと、相手にしません。
アバンのしるしを持つ者に間違った心を持つ者はいない!とマァムは熱い想いをヒュンケルにぶつけます。
しかし、ヒュンケルにその想いは届きません・・・こんな物はもう必要ないと、アバンのしるしを投げ捨ててしまいます。
ここで、漫画ではマァムが、ヒュンケルのアバンのしるしを拾って大切に持っていたという描写はありましたが、実際に拾うシーンはありませんでした。
しかしアニメでは、マァムがアバンのしるしを拾い上げ、大切に握りしめるというシーンが追加されていました。
②ヒュンケルの父
ヒュンケルは、何故そこまでアバンを恨むのか・・・なんと、彼はアバンが自分の父親の仇だと言います。
そして、ヒュンケルは自分の父親について語り出します。
それはまだ、ハドラーが魔王として世界を席巻していた頃の事です。
戦争孤児であったヒュンケルは、地獄の騎士"バルトス"に拾われました。
ヒュンケルからすれば、バルトスは育ての親であり、命の恩人でもあるのです。
バルトスは、ヒュンケルをハドラーの拠点であった、地底魔城まで連れ帰りました。
ヒュンケルという名は、バルトスが名付けたのでした。かつて魔界を牛耳っていたという、伝説の剣豪の名だそうです。
ヒュンケルは、城から出る事は許されませんでしたが、何の疑問も抱かずにモンスターたちに育てられたと言います。
そしてバルトスは、父親としてヒュンケルに始めてぬくもりを与えてくれた、大切な家族だったのです。
人間の子供を育てるという酔狂が許されたのも、バルトスが魔王軍一の剣豪であり、ハドラーの間へと続く地獄門の門番という重要な役割を担っていたからでした。
自分も同じ様にモンスターに育てられたダイは、ヒュンケルの話に心を揺さぶられます。
③父との別れ・・・
しかし、そんな幸せな日々も長くは続きません。
勇者アバンが、地底魔城へと攻め入ってきたのです。
門番としてアバンと戦わなければならないバルトスは、ヒュンケルに隠れているように言いつけます。
「ワシがもし死んでも、強く生きるのだ・・・一人でな!」そう言い残し、バルトスは戦場へと消えていきました。
言われた通り、一人でじっと待つヒュンケル。
幾分かの時間が経ったのち、魔王ハドラーの断末魔の叫び声が地底魔城に響き渡りました。
バルトスの身を案じたヒュンケルは、隠れ場所を飛び出します。
そして、バルトスを探し城の中を走り回るヒュンケル。そんな彼の目に飛び込んできたのは、変わり果てたバルトスの姿でした。
ヒュンケルがバルトスの身体に触れると・・・なんと触れただけで、粉々に砕けてしまいました。
アンデッドであるバルトスは、ハドラーの魔力なくしては肉体を維持する事が出来ません。
「想い出をありがとう・・・」涙を浮かべたバルトスはそう言い残し、灰となって崩れ落ちました。
④アバンとの出会い
泣き崩れるヒュンケルの前に、一人の男が現れます。
その男こそが、アバンでした。
ヒュンケルは、バルトスの復讐を誓いアバンに弟子入りします。それはアバンから教わった剣術で、アバンに復讐するためです。
3.黒き最強剣!!
①ブラッディースクライド
ヒュンケルの気持ちは分かるが、アバンは正義のために戦ったと諭すマァム。
しかしヒュンケルからすれば、その力が自分の父親を奪った事に変わりはありません。
「それを正義と呼ぶなら、正義そのものが俺の敵だ!」そう言い放ったヒュンケルは、自身で編み出した必殺技の構えを取ります。
その必殺技の名は"ブラッディースクライド"
アバン流刀殺法を打ち破るため、ヒュンケルが独自で編み出したという"ブラッディースクライド"
かろうじて避けたダイたちでしたが、後ろの城壁は削り取られてしまいました。
直撃を受けたら、無事ではいられないでしょう。
その威力はとてつもなく、クロコダインの"獣王痛恨撃"に匹敵するほどです。
②卒業の日
ヒュンケルは、卒業の日に"ブラッディースクライド"でアバンの生命を狙いました。
アバンのしるしを渡されたヒュンケルでしたが、アバンは彼が以前から放つ邪気に気付いていたようです。
邪気を感じると言われたヒュンケルは、アバンに「バルトスという男を知っていますか?」と尋ねます。
何の事か分からないアバンに、ヒュンケルはバルトスが自分の父親であり、アバンがその仇である事を明かしました。
そして、"ブラッディースクライド"を放ちますが、とっさに剣を取ったアバンが弾き返します。
反射的に手を出してしまった事を後悔するアバンですが、そうしなければ確実に殺されていました。
このことからも、ヒュンケルがいかに剣術の才能に溢れているかが分かります、
川に落ち、流されてしまうヒュンケル。そのヒュンケルを救ったのは、魔影軍団長の魔影参謀ミストバーンでした。
ミストバーンに連れられたヒュンケルは、その後魔王軍の戦士として腕を磨き、不死騎団長にまで昇り詰めたのです。
③マヌーサ
呪文が効かないヒュンケルに、マァムは"マヌーサ"を込めた弾丸を撃ち込みました。
直接ダメージは与えられなくとも、幻に包み込み動きを封じようとしたのです。
一瞬たじろくヒュンケルでしたが、心眼で気配を探りマァムの攻撃に反応します。
こうしてマァムも戦闘不能に陥ってしまいます。
4.絶対絶命・・・!!
①ヒュンケルの弱点!?
万事休すのダイですが、なんとか落ち着いてヒュンケルの弱点を探します。
すると、剣を外した兜に隙間が・・・
ダイは、この隙間に向かって"メラ"を放ちます。
見事、命中したかに思われましたが・・・!?
"メラ"が当たる直前で気付いたヒュンケルに、かわされてしまいます。
②紋章の力
弱点を狙われ、怒ったヒュンケルがダイに襲い掛かります。
すかさず"メラ"を放つダイですが、ヒュンケルには効きません。
ここで、漫画ではヒュンケルが"海波斬"でメラをいなしますが、アニメでは"海波斬"は放ちませんでした。
剣を鞭の様にしならせ、襲い掛かるヒュンケルの猛攻に、ダイは追い詰められていきます。
ピンチに陥るダイを見て、ポップは"竜の紋章"の力を思い出します。
今まで、幾度となく紋章の力で強敵を倒してきたダイ。
ポップはダイに、紋章の力を出せ!と叫びます。
それを聞き、ダイは紋章を出そうと力みますが・・・ヒュンケルの言葉が頭をよぎります。
父親を失った悲しみを背負うヒュンケルに、ダイは同情してしまい怒る事が出来ません。
怒りによって発動する紋章の力を、発揮する事が出来ないのです。
③闘魔傀儡掌
ダイが紋章を出せずにモタモタしていると、ヒュンケルは暗黒闘気によって相手の自由を奪う技"闘魔傀儡掌"を放ちました。
暗黒闘気の糸が身体中に張り巡らされ、ダイは完全に自由を奪われてしまいます。
5.獣王の涙
①ピンチを救った男
"闘魔傀儡掌"によって自由を奪われたダイに、ヒュンケルが止めの一撃"ブラッディースクライド"を撃ち込みました。
無防備状態で食らってしまったら命はありません。
鈍い音と共に、血しぶきが上がります。
ここで、ガルーダの翼が一瞬映るという、漫画には無かったシーンが追加されていました。
"ブラッディースクライド"を食らったのはダイではありませんでした。なんと!?クロコダインが間に入り、ダイの盾となり直撃を受けたのです。
そして、その血しぶきの色も赤色ではなく、ロモス城でクロコダインが流した血の色と同じになっていました。
②クロコダインの目的
ダイたちを殺させないという、クロコダイン。
彼は、自分の腹部に突き刺さっている剣を握りしめ、ヒュンケルの動きを止めます。
クロコダインが、ガルーダを呼び寄せます。
それは、ダイたちを逃がすためです。クロコダインはポップに、マァムの事は俺が何とかするから、とにかく今はダイを連れて逃げろと言います。
マァムの事を心配するポップですが、ヒュンケルは間違っても女を手にかける奴ではないと、クロコダインが説得します。
漫画では"魔法の筒"から出てきたガルーダでしたが、アニメでは上空を羽ばたいていました。
先ほど一瞬見えた翼から、クロコダインはガルーダに担がれ登場したという事が分かります。
ヒュンケルも、指をくわえて見ている訳ではありません。
そんなヒュンケルに、クロコダインは刺し違えてでもダイたちを逃がすと言います。
しかし、ダイとの戦いで負った傷が癒えていないクロコダイン。ヒュンケルは、それを見抜いていました。
そして、剣に力を込めます。すると、クロコダインの全身から血が噴き出します。
それでもクロコダインは、最後の力を振り絞って雄たけびを上げます。
その声に、ガルーダがダイとポップを担ぎ、遥か彼方まで飛び去っていきました。こうしてクロコダインは、ダイたちを逃がす事に成功したのでした。
③人間の素晴らしさ
ダイたちに逃げられたヒュンケル。クロコダインはその後を追えない様、ヒュンケルの腕をがっちりと掴みます。
ここで漫画では、ヒュンケルがクロコダインを殴りまくる描写がありましたが、アニメでは省略されていました。
クロコダインの暴挙に失望したというヒュンケル。
クロコダインは、「自分の敗れた相手が、他の奴に負けるのが耐えられなかっただけだ」と言いますが・・・
ヒュンケルは、これ以上邪魔するのであれば、このまま身体を貫くと宣言します。
しかし、クロコダインは動じません。そんな彼に、ヒュンケルは何故そこまでダイにこだわるのかが理解出来ません。
ヒュンケルの「奴らは我らが魔王軍の敵なのだぞ」という言葉に、「我らが魔王軍か・・・」と、クロコダインは意味深な笑いを浮かべます。
クロコダインには、ヒュンケルが魔王軍のために戦っているのではなく、人間たちに対する恨みだけで戦っているように見えていたと言います。
痛い所を突かれたヒュンケルは、表情がこわばります。
自分も人間を軽蔑していたというクロコダイン。しかし、今は違うと言います。
クロコダインはダイたちと戦って、人間の素晴らしさを理解したのです。
そして、人間であるヒュンケルにその素晴らしさが分からない筈がない、見て見ぬふりをしているだけではないのか?と諭します。
クロコダインに言われた事に、図星な部分もあるのでしょうか。
怒りが頂点に達したヒュンケルは、渾身の力を込め剣を突きました。その剣は、クロコダインの身体を貫きます。
すると、ヒュンケルの手に伝う一筋の雫が・・・それはなんと、クロコダインの涙でした。
ここで漫画には無かった、その涙にバルトスの最期を思い出すというシーンが追加されていました。
「・・・ヒュンケル・・・いいぞ人間は・・・」
「・・・今度生まれ変わる時には・・・オレも・・・人間に・・・」
そう言い残し、クロコダインはその場に倒れます。
④武士の情け
その場に居合わせた、ヒュンケルの部下たち。
ヒュンケルは、彼らにクロコダインの手当をしてやれと命じます。
そして、ヒュンケルは人質としてマァムを地底魔城へと運ぶよう言い残し、その場をあとにします。
タイたちは、必ずマァムを助けにくるはずです。どうやら、そこで決着を付けるつもりのようです。
⑤謎の男
ガルーダに連れられ、逃げる事に成功したダイたち。
意識が戻ったダイは、状況が把握出来ません。
すると、ダイたちの前に謎の男が現れます。
彼は一体、何者なのでしょうか?
まとめ
圧倒的な強さを誇るヒュンケルに、ダイは全く歯が立ちませんでしたね。
"ブラッディースクライド"や"闘魔傀儡掌"の禍々しい感じが表現されていました。
また、ヒュンケルの悲しい過去も明らかになりました。
そして、ダイを救うため盾となったクロコダインのシーンは、彼が仲間になった瞬間の名シーンです。
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