漫画版ドラゴンクエスト ダイの大冒険の第39話 『獣王の涙』ネタバレ、ストーリー振り返り感想記事です。
※漫画版ネタバレを含みますので、まだ読んでいない方は注意。
前回のあらすじ
ヒュンケルの弱点を見つけメラを放ったダイでしたが、すんでの所で避けられてしまいました。
どんな攻撃も効かないヒュンケルに防戦一方のダイ。
紋章の力で対抗する事を思いつきますが、ダイはヒュンケルに怒りきれません。
そんな躊躇するダイに攻撃の手を緩めないヒュンケルは、"闘魔傀儡掌"で動きを止め、"ブラッディースクライド"で止めを刺しにきます。
誰もが"ブラッディースクライド"の直撃でダイが血しぶきを上げたと思いましたが、そこにはダイをかばって血を流すクロコダインの姿がありました。
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ダイのピンチを救ったクロコダイン!!
彼の目的は分かりませんが、ダイの命を救ったことには変わりありません!!
ヒュンケルからしてみれば、共通の敵であるダイをかばうクロコダインの気がしれません!
突き刺さったヒュンケルの剣を握りしめたクロコダイン
流石のヒュンケルもクロコダインの怪力で握られた剣を抜くことは出来ません!!
ヒュンケルの動きを止めたクロコダインは、魔法の筒からガルーダを呼び出しました
ポップにそのガルーダでダイを連れて逃げろと言います
今のダイ達ではヒュンケルに到底勝てないと踏んだのです
しかし、逃げる事を躊躇するポップ
マァムを置いて逃げる事は出来ないからです
しかし、クロコダインはヒュンケルが女性には絶対手を上げない事を知っています
クロコダインはヒュンケルのそういった所をかっている様子です
この場は自分に任せて逃げろ!と言うクロコダインも男らしく頼りがいがあります
ヒュンケルと刺し違えてでも、ダイを逃がそうとするクロコダイン
しかし、ヒュンケルの目はふし穴ではありません・・・
真新しい鎧の下は、ダイに受けたキズが完治しておらずズタボロになっている事を見抜かれていました!
ヒュンケルが剣に力を込めると・・・
全身から血が噴き出しボロボロのクロコダインですが、力を振り絞り雄たけびを上げます!
すると、その合図にガルーダがダイとポップを掴み飛び去りました!!
追おうとヒュンケルの腕がガッシリと掴んだクロコダイン
殴り、振り払おうとされても、その手を絶対にはなしません!
そうしている間にガルーダは天空の彼方に消えていきました!
クロコダインは自分の身を挺してダイを逃がす事に成功したのでした!!
ダイに逃げられたヒュンケルは怒り心頭です
クロコダインの行動に全く理解できない様子のヒュンケル
なぜ敵であるダイを逃がすのか?頭でもおかしくなってしまったのか?
尊敬に値する男だと思っていたクロコダインに、完全に失望した様子です
自分の敗れた相手が、他の奴に負けるのが耐えられなかったと答えるクロコダイン・・・
それは上辺だけの答えであり、本心は違う所にありそうです・・・
そしてダイの事を、「我ら魔王軍の敵」と言ったヒュンケルの言葉に対し、クロコダインは本心を見抜いていました
ダイ達と戦うまで、人間を軽蔑していたというクロコダイン
しかし、ダイ達と戦って考えが変わりました
彼らの仲間を信じる心の前に敗れたクロコダインは、人間の強さや優しさを学びました
そして、それらが奇跡を起こせることを・・・
ただ強いだけで、勝利のためには手段を選ばない自分達とは違うことも・・・
人間であるヒュンケルにその素晴らしさが分からない筈がない!
そして、同じ師を持つダイ達とヒュンケルが争うのは間違っている!
ヒュンケルも考え方を変え、やり直す事が出来る!
そういった想いからでしょう、人間の素晴らしさを語り、ヒュンケルを諭すクロコダイン
しかし、生みの親に捨てられ魔物に育てられたヒュンケル
ましてや育ての親を人間であるアバンに殺されています
そんなヒュンケルには、クロコダインの想いは届きません・・・
ヒュンケルの怒りが爆発し、剣がクロコダインの体を突き抜けました!
そして、これがクロコダインにとって致命傷となります
すると、何処からともなく・・・雨が?・・・
違います・・・これは雨ではありません・・・
なんと!!獣王の目には涙が・・・
獣王クロコダインが涙を流しています!
過去の生い立ちから、どうやっても人間への恨みが消えないヒュンケル・・・
そんなヒュンケルの姿に、クロコダインは涙を流しました
ヒュンケルを導いてあげられない悔しさと、ヒュンケルが背負う過去への悲しさ・・・
そういった感情から涙したのだと思います。
そして、最後の最後まで人間の素晴らしさを説きます
薄れゆく意識の中クロコダインは、
「今度生まれ変わる時には、俺も人間に・・・」
という言葉を残し、その場に倒れます
人間の尊さを知ったクロコダインは、人間に憧れを抱くほどになっていたのでした
ヒュンケルはその場に現れた自分の部下に、クロコダインの手当をしてやるよう指示しました
魔王軍を裏切ったクロコダインを殺さずに命を助けるあたりに、ヒュンケルの中にはまだ人間らしい優しさが残っている様に感じます
そして、マァムを人質として地底魔城に連れて帰り、ダイ達との決着をつけるつもりです
場面は変わって、一命を取り留めたダイの意識が戻りました
クロコダインが現れる前に意識を失っていたダイは、状況が全く把握出来ません
ポップが、ここに来るまでの状況を説明しようとした
その時・・・
剣を構えこちらを見つめる一人の男の姿が!!
彼は何者なのか?
敵なのか?味方なのか?
次回に続く・・・
まとめ
自分を犠牲にしてまでダイのピンチを救ったクロコダイン。
彼は、ダイ達との戦いの中で人間の素晴らしさを知り、それは人間に憧れを抱くほどまでになっていました。
ドラクエシリーズでモンスターが仲間になる時にも、こういった感情が芽生えているのかもしれません。
そして、同じく人間であるヒュンケルをなんとか悪の道から引き返させたいとの強い想いから、涙したのではないでしょうか。
一方、一命を取り留めたダイの前に現れた一人の男。
彼の正体はいかに?
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