漫画版ドラゴンクエスト ダイの大冒険の最終話 第３４８話 『さらば!!!愛する地上よ』ネタバレ、ストーリー振り返り感想記事です。
※漫画版ネタバレを含みますので、まだ読んでいない方は注意。
前回のあらすじ
瀕死の重傷を負いながらも、ダイは"ドルオーラ"を放とうとします。
しかし、バーンに捕らえられ、意識を失いそうです。
遠のく意識の中、ダイの脳裏にポップが現れました。
彼の言っていた、"閃光のように"という言葉を思い出したダイ。
再び闘志に火が付いたダイは、バーンの手を破壊し脱出すると、凄まじいスピードで上昇していきました。
そして、バーンがその後を追いかけると、突如ダイが振り返り、額の紋章から眩い光を放ちます。
光に目を奪われたバーンに対し、ダイは一気に距離を詰めると、バーンの胸元に突き刺さった剣を手に取り、そのままの勢いで"アバンストラッシュ"を放ちました。
"ダイの剣"は"鬼眼"に達し、更にバーンの身体を真っ二つに切り裂きます。
"鬼眼の力"を失ったバーンの身体が見る見る崩壊していき、最期には石化した本体のみが宇宙空間を漂っていました。
ここから本文
何かを感じ、上空を見上げるレオナ
「・・・今、何か見えたような気が・・・」
レオナの言葉にみんなが空を見ると、そこには確かに人影が・・・！？
ダイです！！
しかし彼は、気絶しているのかピクリとも動きません！
このままでは、地面に激突してしまいます！！
ダイを受け止めるため、みんなが一斉に駆け出すと、その中でもひときわ速い人物が・・・！！
見事、空中でダイをキャッチしたポップ！
その勢いで、二人は地面に倒れ込みます！
すると、ダイが目を覚ましました！！
ダイは、自分が今どのような姿をしているか、分かりません
先ほどまで"竜魔人"と化していたのですから・・・無理もないでしょう
そして、ダイがポップに尋ねます
「・・・おれ・・・どこか・・・変じゃないかい・・・？」
その言葉に、涙が溢れるポップ
するとポップは、突然ダイの髪の毛を掴み・・・！？
「このクセッ毛！このキズ！！そして、このちっちぇー身体！！！」
どこからどう見ても、ダイはいつものダイです！
ここにいるのは、みんなのダイそのものなのです！！
「おれたちのダイが勝ったんだぁーっ！！」
ポップはダイを胴上げし、そのまま振り回すなど、身体全体を使って喜びを表現しています！
みんなに身体をタッチされ、もみくちゃにされるダイ！
レオナはダイの身体を心配しますが・・・どうやら彼女が一番、暴れていたようです
アバンも今度こそは観念して、男の責任を取る時です
そして、フローラの言葉に不安になるレオナ
しかし、ダイは何処へも行きません！
彼は、今の場所が一番好きなのですから！！
祝賀モードは続きますが、傷付いたダイをいつまでも放っておく訳にはいかないと、彼らは一旦帰る事になりました
すると、背後から彼らを引き止める声が・・・！？
「少々お待ちを・・・！女王様！！・・・ボクにも一声・・・祝福の言葉を言わせて下さいよ・・・！」
キルバーンの首がちぎれた事を確かに確認したアバンは、目の前の光景が信じられません！
首がちぎれて生きていられる生物はいない・・・
以前、アバンが言ったセリフに対して、確かにそうかも知れないと言うキルバーン
しかし、それは"生物"だったらの話です
もし、機械仕掛けの人形で、それを操っている者が他にいるとしたら・・・
ここでアバンが、ある事に気付きます
あの言葉は、キルバーンが倒れた後に言ったという事を！
あの時に聞いていたのは・・・！？
人間の世界にもいる、腹話術師
キルとピロロは、その逆の関係だったのです
したがって、人形であるキルを攻撃されても、痛くも痒くも無いのは当然です
ところが、厳密に言うと、一つだけ倒す方法があったと言うピロロ
それは、首をはねるのではなく、顔面を叩き割るという方法です
しかし・・・！？
「だがやらなくて良かったよ」
キルの顔面には、黒の結晶が・・・！！
ピロロの本当の主は、魔界にいる冥竜王ヴェルザーであり、表向きはバーンの協力者でした
しかしヴェルザーは、機を見てこの人形を使ってバーンを倒す様、命令していたのです
バーンと違って、地上も欲しいヴェルザー
彼は、魔界で岩になっているはずですが・・・一体、何故！？
それはピロロにも、分からないようです
ただ一つ言えるのは、人間のように欲深いという事だけ・・・
そして、一足先に魔界へと帰ると言うピロロ
バーンはダイたちが片付けてくれましたが、ピロロにとって、それ以上に強い彼らは危険です
キルの顔面に、"ヒャダルコ"を放つレオナ！
しかし・・・！？
体内に魔界のマグマが流れるキルには、氷系呪文は効きません！！
爆発までは、あと１０秒・・・
「さよならみなさん！そして愛しい地上よ！！」
無人の荒野になったらまた遊びにくると、ピロロが飛び上がった、次の瞬間！？
はじかれたように、飛び出した者たちがいました・・・！！
アバンが"ゴールドフェザー"を投げ、ピロロの動きを止めました！
ダイとポップは、キルを担ぎ上げます！
そして、動きを封じられたピロロに、マァムの一撃が炸裂しました！！
「いっ・・・急げえぇっ！！ダイッ！！」
二人は、キルを担いだまま上空へと飛び上がっていきます！！
かなり上昇した二人ですが、もう手を離している時間はありません！
ダイと心中なら悪くはないと、覚悟を決めたポップ！！
するとダイは・・・！？
「・・・ごめん・・・ポップ・・・！！」
なんとダイは、ポップを蹴り落としたのです！！！
自分の大好きなものをかばって、生命をかける事が・・・
ずっと受け継がれてきた・・・
おれの使命なんだよ！！
それから数週間・・・ポップたちは、山を海を・・・世界中を探し周りました
そして、世界中の人々に御触れも出ましたが、ダイの行方は全くつかむ事が出来ませんでした
地上に平和が戻ったのは、紛れもなくダイのおかげです
それなのに・・・
唯一残された、彼の持ち物である"ダイの剣"は、デルムリン島の岬に突き立てられています
それはまるで、墓標のように・・・
「冗談じゃないわ！ポップ君！！」
なんとレオナは、それはダイが帰って来た時の目印だと言いました！？
みんなが驚く中、微笑みを浮かべるロン・ベルク
"ダイの剣"は、ダイのためにだけ作られた、生きた剣です
ダイが死ねば、この宝玉も光を失い、息絶える・・・
しかし、宝玉の光は失われていません！
ということは、ダイは生きているのです！！
でも、どこに・・・！？
そればかりは、誰にも分かりません
天界や魔界の可能性もあります
でも、生きてさえいれば、またいつかきっと会えるはずです！！
そうだ、あいつが戻るその日まで、おれたちが世界を守っていこう
いつの日か、あいつを見かけても、あいつが自分で帰ってきても
美しい大地や街並みや、平和な人々の暮らしを見て
これが、おれが守った地上なんだと、誇らしく胸をはれるようにしよう・・・！
まとめ
ついに、最終話を迎えました。
まさか、ピロロがキルバーンを操っていたとは、最後の最後でとんでもないどんでん返しがありました。
ヴェルザーは、バーンに祝辞を述べに来た時、内心どのように思っていたのでしょうか？
また、キルバーンが死んだと聞いて驚いていたのも、演技だったのでしょうか？
そして、生きていると分かったダイは何処に・・・！？
この辺りは、 【魔界編】ダイの大冒険 幻の続編を徹底考察!! で深掘りしていますので、そちらをご覧いただければと思います。
ダイがデルムリン島を出発してからバーンを倒すまで、物凄く長い旅に感じますが、実は３か月弱という期間のようです。
しかし、その３か月弱には、様々な出来事がありました。
強敵との戦いはもちろんの事、数多くの仲間たちとの出会いや、父親との再会と別れ、自分が人間でないと知らされる場面もありました。
冒険の中でダイも成長を遂げましたが、それ以上に成長したのがポップだと思います。
最初はあんなに臆病だったポップが、"勇気"の力に目覚め、最終決戦ではダイの意識の中に現れ、彼を奮い立たせるという大役をこなすまでに成長したのです。
そして、ノヴァやチウなども、ダイたちの影響を受けながら成長しましたよね。
このように単にバトル漫画というだけでなく、人間の成長を感じ取る事が出来るのも、ダイの大冒険の醍醐味です。
アニメの方は、１度目のバーンとの闘いが終わり、いよいよバーンパレスでの最終決戦に差し掛かろうとしている所です。
漫画版での名シーンが、どのように再現されるか楽しみにしています。
記事一覧、サイトマップへはコチラから→
