ドラゴンクエスト ダイの大冒険 幻の続編といわれた【魔界編】の徹底考察記事です。
※本編のネタバレを含みますので注意。
魔界編とは?
最終話にて大魔王バーンを倒し、世界に平和がもたらされた所で終了した、『ダイの大冒険』。
しかし、黒の結晶の爆風と共に消えたダイの行方は、分からないままでした。但し、"ダイの剣"の宝玉が光っている事から、彼が生きているのは確実です。 【最終話】さらば!!!愛する地上よ はコチラ→
その事を真っ先に指摘したロン・ベルクは、天界や魔界の可能性もあると言っていました。
実は漫画連載当時、最終回の続編として「魔界編」が描かれる構想があったようです。
大魔王バーンを倒した後のダイの行方について、原作者の三条陸先生も、彼は魔界にいると明かしており、「魔界編」ではダイたちの5年後が描かれる予定でした。
週間連載で3~5年もかかる、壮大なストーリーを考えていたようです。
そんな考えもあってか、本編中には様々な未回収の伏線が張られています。
しかしながら、作画担当の稲田浩司先生が体力に限界を感じ、ダイが大魔王バーンを倒して世界が平和になったキリのよいタイミングで連載を終了させたのだそうです。
仲間
「魔界編」では、バランに代わり竜騎将となったダイが率いる、「新・竜騎衆」が編成される予定でした。
実は作中でラーハルトが復活したのは、魔界編への伏線であったと三条先生が語っていました。
陸戦騎はラーハルトが、海戦騎にクロコダイン、そして空戦騎には新しいキャラクターが就任する構想だったようです。
ヒュンケルは、バーンパレスでの戦いにて、二度と戦う事が出来ない身体になってしまいました。
しかし、もしかすると天界の精霊の力で復活!?なんて展開もあったのかも知れません。
個人的には、ポップ、マァム、ヒュンケルの3人は、「魔界編」でも活躍して欲しいです。
また、ロン・ベルクに弟子入りしたノヴァが、魔界の素材を元に新し武器を作ってくれる、なんて展開も考えられます。
魔界編の黒幕
「魔界編」の黒幕として、最も有力なのは"冥竜王ヴェルザー"です。
原作最終話のキルバーンのセリフからも、ヴェルザーが地上を手に入れる計画を諦めていない事が分かります。
石化され魔界に封じられているヴェルザーですが、何かの理由でその封印が解け、地上侵攻を始めるといったストーリーが予想されます。
その封印が解ける理由として、大魔王バーンが倒された事によって天地魔界のバランスが崩れた、というのも考えられないでしょうか?
アニメ版の最終回で、正体を現したキルバーンの死に様に変更が加えられていました。
漫画版では蒸発するような明らかに死亡したという描写でしたが、アニメ版では何処かへ瞬間移動した様な、意味深な描写に変わっていたのです。
これによって、キルバーンは生きており魔界編で登場?という、続編へ繋がる伏線を張った様に見えました。
実はこれ、イベント「ドラゴンクエスト ダイの大冒険 アニメ完結記念!ダイ!感謝祭」にて、本作のシリーズディレクターである唐澤和也さんから、「原作者の三条陸先生の指示で、ピロロはリリルーラで魔界に戻ったよう匂わせる描写に変更した」と明かされました。
まさしく、魔界編への布石となる演出であり、続編製作への期待が膨らみます。
しかし、ヴェルザーはバランに敗れた過去があり、バーンを倒したダイからすれば強敵ではないのでは?という疑問が生じます。
これに関しては、バラン一人では倒せなかったヴェルザーを、天界の精霊たちの力を借りて倒す事が出来た、というストーリーもアリではないかなと思います。
また、三条陸先生は、魔界には第3の勢力があると明かしていました。
この、第3の敵が黒幕というケースも考えられます。
大魔王バーンと冥竜王ヴェルザーともう一人が、「負けたやつは石になる」という賭けをしており、互いに呪いをかけあっていたのです。
だからダイに敗れたバーンは、石像のようになってしまったのでした。
バーンだけでなく、ヴェルザーもバランに負けた後に石化しています。
魔族の大魔王バーン、竜族の冥竜王ヴェルザーとくれば、第3の勢力の種族は人間!?とも考えられます。
あとは、ヴェルザーと戦って敗れたという"雷竜ボリクス"に関係する誰か、というケースもあり得ると思います。
マザードラゴンの言っていた、"ある邪悪な力"という存在も気になります。
それが、ヴェルザーを指すのか?第3の勢力を指すのか?それともまた別の存在を指すのか?気になる所です。
バーンも気になる事を言っていました。
どうやら、過去には彼とチェスに興じる相手がいたようです。
そうなると、ある程度対等な相手だと考えられます。
この相手が、もしかすると魔界の第3の勢力と関係しているのかも知れません。
魔界への入り口
アバンが150階まで到達した"破邪の洞窟"ですが、それより深い階層が存在する事が判明しています。
本編で回収されていない布石として、この"破邪の洞窟"の最下層なんかも、もしかしたら魔界への入り口である可能性もありそうです。
しかも、アニメでその可能性を裏付けるセリフが追加されたのです。
第63話『聖なる継承』で、「大昔の賢者が"最下層が魔界に繋がっているかもしれない"と書き残している」というフローラのセリフが追加されていました。。
因みに、 『 星のドラゴンクエスト 』 と『ダイの大冒険』のコラボでは、"破邪の洞窟"の250階が存在し、そこに"破邪の淵竜"というドラゴンが登場します。
また、デルムリン島も候補の一つだと思われます。
「JUMP COMICS PERFECT BOOK 1 ダイの大冒険」に、南海の島に魔界への入り口があると記載されているからです。
南海の孤島であるデルムリン島には、最も地の神に近い場所がありました。
そして、そこは火山帯に直結しており、魔界には強酸のマグマが流れている事から、何か繋がりがあるようにも思えます。
また、三条陸先生は「ヴェルザーとの決戦は、地上寸前に作られた前線基地的な地底空間のイメージ」と答えており、ヴェルザーとの死闘を終えたバランが、"奇蹟の泉"に這って向かっていた事から、アルゴ岬付近にも魔界への入り口があったと考えられます。
ロン・ベルクやキルバーン、ザボエラによって魔法の筒に入れられた魔物たちも、魔界出身です。
という事は、彼らは魔界と地上を行き来できるという事になります。
ロン・ベルクから魔界への行き方を教えてもらう、というケースもありです。
バーンは、少なくとも魔界に7つの宮廷を保持しています。
彼がいなくなった今、その豪華絢爛な宮廷は、もぬけの殻となっているのでしょうか?それとも・・・?
スピンオフ作品『勇者アバンと煉獄の魔王』19話「闇をつらぬけ」にて、ギュータの"逢魔窟"が魔界へと繋がっているかもしれないという事実が明らかになりました。
人間界と魔界を繋ぐ場所は、世界中に複数あるのかもしれません。
魔界編は実現する?
2021年現在、原作者の三条陸先生と作画担当の稲田浩司先生は、タッグで『冒険王ビィト』を連載しています。
そのため、『冒険王ビィト』の連載終了後であれば、 「魔界編」 が連載される可能性はあります。
また、『ダイの大冒険』のスピンオフ作品である『勇者アバンと煉獄の魔王』が、原作:三条陸先生、作画:芝田優作先生のタッグで連載されています。
このような形で、作画を稲葉先生以外の方が担当し、「魔界編」が連載されるといったケースも考えられます。
あとは、新アニメが放送されている事もあり、アニメだけで「魔界編」を放送する、または発売予定の「インフィニティストラッシュ」などのゲームで登場する可能性もあります。
現に同じジャンプ漫画のドラゴンボールでは、原作には登場しない「暗黒魔界編」が、ゲーム「ドラゴンボールヒーローズ」で登場しています。
2022年12月2日に、ダイの大冒険初の小説『それぞれの道』が発売されました。
公式からこういった小説が発売された事から、「魔界編」が小説で発表される可能性も出てきました。
まとめ
当初は幻となってしまった「魔界編」ですが、新アニメが放送され様々な方面で『ダイの大冒険』が注目される中、現実味をおびてきたのではないでしょうか?
ファンとしては、ダイの勇姿をもう一度見てみたい所です。
また、『勇者アバンと煉獄の魔王』での、若かりし頃のアバンの姿を見ていると、バランが竜の騎士としてヴェルザーと戦う姿も、見てみたいなと思ったりもします。 『勇者アバンと煉獄の魔王』第1話「勇者誕生」はこちらから→
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