ついにヒュンケルとの決着が!?新アニメ版ドラゴンクエスト ダイの大冒険の第13話 『決着の瞬間』の見どころや、漫画版(原作)との比較、あらすじ、感想記事です。※この記事はネタバレを含んでいます
2020年10月3日(土)AM9:30~新アニメ ドラゴンクエスト-ダイの大冒険-がスタートしました。
この記事では、見どころや漫画版(原作)との比較を軸に、感想を述べていきたいと思います。
※第13話は、漫画版の第44話「ダイ、魔剣に死す・・・!!?」、第45話「父の魂!!」、第46話「正義の稲妻剣!!!」、第47話「さらば孤独の剣士」のストーリーでした。
注意!この記事はネタバレを含んでいます!
もくじ
1.ダイ、魔剣に死す・・・!!?
①ダイ絶対絶命
見事、ヒュンケルにライデインを直撃させたダイたち。
座り込んで動かないヒュンケルを見たポップは、勝ちを確信して大笑いです。
しかし・・・!?突然、動き出したヒュンケルに顔面をぶん殴られてしまいます。
確かに"ライデイン"は効きました。
しかし、ヒュンケルの肉体はそのダメージに耐えたのでした。
"ライデイン"のダメージよりも、ヒュンケルのHPが上回っていたという事です。
ダイは、もう一発"ライデイン"をお見舞いしようと天空を指差しますが、ヒュンケルに見切られていました。
"闘魔傀儡掌"で動きを止められてしまったダイは、そのまま"ブラッディスクライド"を正面からまともに食らってしまいます。
遠のく意識の中、ダイは心が折れてしまいます。
剣でも負け、魔法でも負けたダイ。もう何をやっても、ヒュンケルには勝てないのでしょうか?
②魂の貝殻
その頃、隠し部屋の宝箱から"ある物"を手に入れたマァムは、やっと出口にたどり着きました。
ダイの名前を叫ぶポップ。ヒュンケルは、そのポップに止めを刺そうと剣を振りかざします。
そこへ、マァムが現れヒュンケルを制止します。
倒れるダイを見たマァムは、ヒュンケルに「あなたは自分の後輩を・・・仲間を斬ったのよ・・・!!」と、詰め寄ります。
ヒュンケルからしてみれば、親の敵であるアバンの弟子は、仲間でも何でもありません。
しかしマァムは、アバンは敵ではないと言います。
そしてマァムは、隠し部屋の宝箱に入っていた"魂の貝殻"をヒュンケルに見せました。
死にゆく者の魂の声を封じ込めるという"魂の貝殻"。なんと、この中にヒュンケルの父親であるバルトスの遺言が封じられているというのです。
ポップはダイの所まで這っていき、ダイの体を揺すります。
すると、ダイの体から心臓の鼓動が聞こえます。彼は生きていたのです。
ダイは反射的に状態をそらして、心臓への直撃を避けていたのでした。
③潜在意識
ダイは、生きてはいますが意識は失っていました。
潜在意識の中で、彼は剣でも魔法でも勝てないヒュンケルの強さに、恐怖を感じていました。
ここで、漫画では"剣と魔法"というキーワードを思いつき、ダイが無意識のまま立ち上がるというシーンがありましたが、アニメでは省略されていました。
2.父の魂!!
①あの日の真相
"魂の貝殻"に耳を傾けるヒュンケル。
その中から聞こえてきたのは、確かにバルトスの声でした。
バルトスは、ヒュンケルに真実を伝えるために魂の声を残したのです。
バルトスは、地獄門にたどり着いたアバンと死闘を繰り広げました。
しかし、アバンの実力はバルトスを遥かに上回っており、全く歯が立ちません。
そしてバルトスは死を覚悟します・・・
すると!?アバンは突然、攻撃を止め剣を収めました。
バルトスの首にかけられた手作りの勲章を見たアバンは、彼に家族がいる事を見抜いたのです。
バルトスは、アバンの器の大きさに感服します。
そして彼は、そんなアバンにヒュンケルを託しました。自分が死んでも、ヒュンケルだけは強く正しい戦士として育って欲しい・・・
バルトスの必死の申し出に、アバンは快諾してくれました。
それを聞いて安心したバルトスは、自ら地獄門を開け渡します。
驚愕の事実を知ったヒュンケルに衝撃が走りました。
その後、幾分かしたのちハドラーの断末魔の叫びが、地底魔城に響き渡りました。
しかし、バルトスはまだ生きています。ハドラーが死ねば、バルトスも死んでしまうはずです。
不思議に思うバルトスの前に、ボロボロの姿になったハドラーが現れます。
なんとハドラーは死の瞬間、魔界の神バーンの大魔力によって命を救われたと言います。
そしてハドラーは、地獄門を自ら開け渡したバルトスを、不良品と言い放ち破壊してしまいました。
ハドラーは、今から13年の眠りにつくと言い、その場から姿を消しました。
そこにヒュンケルが駆けつけます。彼がバルトスを看取ったのは、この出来事の直後だったのです。
真実を伝える前に息絶えてしまったバルトスは、"魂の貝殻"に遺言を残したのでした。
「ヒュンケルよどうか人間らしく生きてくれ・・・そしてアバンどのを恨んではならぬ・・・恨むなら魔物の分際で人間の子を育ててしまった、このワシを恨め・・・」
これがバルトスの真意だったのです。
短い間ではあったが、幸せだったというバルトス。
それはまるで、冷たい骸の身体にぬくもりが戻ったようだったと・・・
「思い出をありがとう・・・!」その言葉で、バルトスの遺言は締めくくられていました。
全ての真実を知ったヒュンケル。
父の敵だと思っていたアバンは、敵どころか父の願い出を快諾してくれた、命の恩人だったのです。
そして本当の父の敵は、自分の上司であるハドラーでした。
しかし、あまりの衝撃的な事実に、ヒュンケルは信じる事が出来ません。"魂の貝殻"を投げ捨ててしまいます。
②剣と魔法
雷鳴が轟く中、気配を感じたヒュンケルが振り返ると、そこには立ち上がりこちらをじっと見つめるダイの姿がありました。
"ブラッディスクライド"の直撃を受けても生きているとは!?
驚くヒュンケルですが、何やらダイの様子がいつもと違います。
無謀なダイ、ポップが足をつかみ必死に引き止めようとしました。
しかしダイは、全く無視して突き進んで行きます。
どうやらダイは、意識がないようです。今のダイは、闘争本能だけで相手に向かっていっているのです。
向かってくるダイに、ヒュンケルは剣を構えます。
真実を知ってもなお、戦おうとするヒュンケル。マァムが必死で訴えかけますが、今更そんな事が信じられるか!と聞く耳を持ちません。
ヒュンケルの攻撃を受け止めるダイですが、無意識という事もあってか、いつものスピードがありません。
このままでは、あっさり斬り殺されてしまいそうです。
ヒュンケルが止めの一撃を放とうと、剣を振りかざしたその瞬間!?ダイの中で"剣"と"魔法"がつながります。
そして、ダイが振るった一太刀は、ヒュンケルの鎧にキズを付ける事に成功します。
なんとダイの剣は、魔法で燃えた"魔法剣"と化していたのです。
いかなる人間も、"剣"と"魔法"と同時に繰り出す事など出来ません。出来るとしたら、それは人間以上の存在・・・
3.正義の稲妻剣!!!
①激突!必殺剣!!
ダイとヒュンケルの激しい攻防が続きます。
先ほどまで違い、ダイが少しずつヒュンケルを追い詰めていきます。
ダイの攻撃を受け止めたヒュンケルの鎧は、その部位が確実に破壊されていきました。
ヒュンケルが見せた一瞬の隙に、ダイは止めの一撃を放とうと飛び上がります。
しかし、黙ってやられるヒュンケルではありません。
とっさに"闘魔傀儡掌"を放ち、ダイの動きを封じます。
動きを封じられてしまったダイ。
ポップは、何とかしなければと空を見上げます。すると、先ほど呼んだ雨雲が未だ上空に・・・
そこでポップは、ダイに稲妻を呼べと必死で叫びました。
意識のないダイですが、ポップの叫びにかすかに反応します。
しかし、ヒュンケルは悠長に待ってくれるはずもなく、"ブラッディスクライド"を無防備のダイに向けて放ちました。
そしてダイは、なんと!?"闘魔傀儡掌"を自力で脱出します。
気合いで暗黒闘気の糸をバラバラに引き裂いたダイは、間一髪の所で"ブラッディスクライド"をかわす事に成功するのでした。
この時に、漫画では肩の防具にかすりギリギリかわした描写になっていましたが、アニメでは体全体を使ってかわすに変更されていました。
ポップの叫びに応えるように、"ライデイン"を唱えたダイ。ダイは、その稲妻を剣にたくわえました。
そして、その状態から"アバンストラッシュ"を放ちます。魔法剣"ライデインストラッシュ"の誕生です。
その凄まじい威力を真正面から受けたヒュンケルは、大爆発に飲み込まれました。
爆煙の中からヒュンケルが現れます。
何と彼は立っていました。不死身なのか!?そう思われた次の瞬間、ヒュンケルの鎧は音を立てて粉々に砕けちりました。
②聖母
その場に倒れ動けないヒュンケルに、ダイが止めを刺そうとにじり寄ります。
普段のダイなら無防備な相手に剣を向けるような事はしませんが、今のダイは闘争本能だけで戦っているのです。
するとそこに、マァムが止めに入りました。
「もうアバンの使徒どうしで傷付け合うのはやめて!」と涙ながらに訴えかけるマァムに、ダイの正気が戻ります。
どうやらダイには、戦っていた時の記憶が無いようです。
なぜ敵である自分をかばうのか?
ヒュンケルの疑問に、マァムはある物を取り出し答えます。
それは、"アバンのしるし"でした。ヒュンケルの"アバンのしるし"を大切に持っていたマァム。
そんなマァムに、ヒュンケルは"聖母"を感じるのでした。
4.さらば孤独の戦士
①氷炎将軍フレイザード現わる
戦いが終わったのも束の間、何処からともなく怪しい高笑いが響き渡ります。
その笑い声の持ち主は、氷炎魔団の軍団長である氷炎将軍フレイザードでした。
この時に、マァムがヒュンケルに"ベホイミ"を唱え、ポップがそれを止めようとするシーンが追加されていました。
フレイザードは、ヒュンケルの助太刀に来たのではありません。
なんと、ヒュンケルが勝っていたら殺して手柄を横取りするつもりで来たのです。
ヒュンケルが負けたと知ったフレイザードは、相討ちだったという事にしておいてやると言い、炎を地中深くまで投げつけました。
その直後、地震のような激しい揺れがダイたちを襲います。
それもそのはず、なんとフレイザードは地底魔城一帯に広がる死火山に、先ほどの炎で着火したのでした。
見る見る内に、あちこちからマグマが吹き出し辺りは火の海に・・・
フレイザードの汚いやり方に、ヒュンケルは怒り心頭です。
立ち上がり剣を投げつけますが、体力を消耗しきっている状態では当てる事が出来ません。
ここでフレイザードが去っていくのですが、漫画では笑いながら消えるだけでしたが、アニメでは"キメラのつばさ"を使い姿を消すに変更されていました。
②さらばヒュンケル
あっという間に、マグマはすぐそこまで迫ってきました。
みんな、上に逃げる体力も残っていません。
四方八方から押し寄せるマグマに、死を覚悟するダイでしたが・・・!?
マグマに飲み込まれる事なく、生きているダイたち。
それは、ダイたちの足下の岩盤が宙に浮いているからでした。
不思議に思うダイたちが、岩の下を覗き込むと・・・なんと!?そこにはヒュンケルの姿が!!
ヒュンケルがマグマに浸かりながら、ダイたちを岩盤ごと持ち上げていたのでした。
岩盤ごと持ち上げるヒュンケル
クロコダインの気持ちが、今ならわかるというヒュンケル。
ヒュンケルはダイたちとの戦いを経て、人間の素晴らしさに気づく事が出来ました。
そんなダイたちを、こんな所で死なすわけにはいきません。
「この一瞬だけでいい・・・!おまえの剛力をオレに貸してくれ・・・!!」
そう願ったヒュンケルは、まるでクロコダインが乗り移ったかの様な剛力で、ダイたちを岩盤ごと安全な場所まで投げ飛ばしました。
安全な場所まで投げ飛ばされたダイたち。
ダイたちがヒュンケルの方を見ると、彼は晴れ晴れとした表情でこちらを見つめていました。
最後の最後で目が覚めたというヒュンケル。
気付かせてくれてありがとう・・・
そんな感謝の気持ちを抱きながら、ヒュンケルはマグマに飲み込まれていきました。
そしてヒュンケルと共に、不死騎団のモンスターたちもマグマに飲み込まれ、地底魔城は火の海の藻屑と化しました。
③鬼岩城では・・・
一方、鬼岩城では、ザボエラが地底魔城陥落を報告していました。
死火山の噴火という言葉に、違和感を感じる竜騎将バラン。
そして、「へええっ・・・そいつは不運だねぇ・・・」と不敵な笑みを浮かべるフレイザード。
まるで自分がやりましたと言わんばかりの、フレイザードのわざとらしい言動に、皆だれが犯人か気付きます。
ハドラーとザボエラはほくそ笑み、ミストバーンは相変わらずの無言です。
そしてバランは、栄光に狂った男の暴挙にため息を落とします。
ヒュンケル亡き後の、ホルキア大陸攻略を名乗り出たフレイザード。
かれは手柄を取るために、全力でレオナの首を刈りにいくつもりです。
まとめ
ヒュンケルとの死闘を制する事が出来ました。
ダイとヒュンケルの戦いが、360°視点で描かれており、とても滑らかで迫力満点な映像でした。
バルトスの遺言を聞いても考えを変えなかったヒュンケルでしたが、最期には分かってくれたようです。
そして、今度はフレイザードがレオナ狙っています。
フレイザードと言えば、有名なあの技が真っ先に思い浮かびますが・・・果たしてどの様に表現されるのでしょうか?
とても楽しみです。
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