ドラゴンクエスト ダイの大冒険の外伝的なスピンオフ作品である、 勇者アバンと獄炎の魔王の第36話『邪悪への鉄槌』ネタバレ、感想記事です。
今回の内容は、Vジャンプ2024年1月号でご覧になれます。
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※ネタバレを含みますので、まだ読んでいない方は注意。
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・影女の実力
レイラは旅立ちの前夜、彼女の父であるアリアムから"聖なる杖"を受け取っていました。
それは、回復呪文だけでなく攻撃呪文の威力も増す、神の祝福を受けた宝具です。
そしてなんと、影女に変身した彼女が装備しているナックルも、父からもらった武器だったのです。
相手が真の邪悪なら、神に仕える者としてではなく、一人の人間として怒りの矛先を向けるのは当然のこと・・・
神の御前で大きな声では言えないと言うアリアムでしたが、そんな外道に出会ったら遠慮せず「ぶちのめせ!」と耳打ちしていました。
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ここから、レイラの一方的な攻撃が始まります。
その目にも止まらぬスピードに、グランナードはなす術がありません。
魔物であるグランナードをしても、その強さは正に"ケダモノ"です。
そして、レイラを追い払えないとふんだグランナードは、強行策に出ます。
なんと彼は、無数の岩石の刃を己に向かって放ったのです。
これには流石のレイラも、その場を離れるしかありませんでした。
岩石の刃の串刺しになったグランナードでしたが、最初に少々痛いだけだと言います。
原作でフレイザードが、"弾岩爆花散"を放つ前に「ハンパじゃなく痛い」と言っていたのを思い出しました。
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岩石の刃が刺さったグランナードにダメージはありません。
むしろ、そのまま武装になってしまいました。
己の両足から2本の刃を造り出したグランナード。
ここから彼の逆襲が始まります。
レイラも何とか応戦しますが、ナックルが砕けてしまいました。
そして、蹴り飛ばされてしまい体勢を崩した彼女に、グランナードの一撃が襲います。
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・地底魔城の外では
一方その頃、地底魔城の外では、フローラたちが魔物の軍団に勝利していました。
残りはディードックが引き受けると言い、フローラたちはアバン一行の後を追います。
傷付いたアバンたちを助けるために、回復呪文に長けた者が招集されました。
するとそこに、チョコマの姿が・・・
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幼い彼女に驚くフローラでしたが、チョコマは探索系の呪文に長けているようです。
ここでチョコマは、フローラにアバンと付き合っているのは本当かと、直球で質問しました。
いきなりの質問に、フローラは動揺しまくっていました。
その頃、"魔法の筒"を手に、まだ息のある魔物を回収するよう指示を出している人物の姿が・・・
パプニカの"テムジン"です。
この時に回収した"魔のサソリ"が、原作でレオナを襲う事になるのですね。
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・核を破壊せよ!
ボロボロになったレイラに対して、しょせんは人間、それも数合わせの回復要員とこき下ろすグランナード。
なんとか立ち上がったレイラは、アリアムからもらった"聖なる杖"を拾いました。
しかし、レイラが使える攻撃呪文は"バギ系"のみであり、回復呪文を少々強化した所で状況は変わりません。
諦めずに立ち上がった姿を、グランナードは哀れで惨めったらしいと吐き捨てました。
それと同時に、人間の悪あがきを見ていると心から気分が晴れると、ニヤついています。
そんな姿を見たレイラは、本当に魔王が生み出した魔物なのか?という疑問をぶつけました。
禁呪法で生み出された魔物は、主の心に強く影響を受けます。
レイラが以前戦った魔王は、残虐だが威厳はありました。
しかし、グランナードからは威厳なんて物は感じられず、むしろ"下劣"という言葉がピッタリです。
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レイラの言葉が癇に障ったのか、グランナードの表情は今までに無いほど怒りに満ちています。
彼女は更に追い打ちをかけるように、「あんたもしょせんは外道の魔物!それも数合わせのかまえ犬!私に倒されるには丁度いい相手だ!」とボロカスに言い放ちます。
怒りが頂点に達したグランナードは、叫び声を上げながら全身の棘を合体させ、巨大な武器を造りました。
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「チマチマとオレの薄皮一枚削ることしか出来ねえくせに!」
ホームグラウンドである地底魔城でお前ごときに負けたら馬鹿だと、渾身の力を込めてその武器を思い切り投げつけました。
しかし、その行動を読んでいたのかのごとく、瞬時にかがんで避けたレイラ。
彼女は一気に距離を詰めると、"聖なる杖"をグランナードの胸元に突き刺しました。
たまらず叫び声を上げたグランナードでしたが、それもその筈、彼の胸元には弱点である"核"があるのです。
レイラは最初から、攻撃や呪文でグランナードを倒す気はありませんでした。
「薄皮一枚削り続けられれば十分だったのよ」
彼女は、"核"から漏れる光を探し当てるために、致命傷にはならなくとも凄まじい手数で攻撃を当てていたのでした。
・・・接近戦の間合いで核を砕けばいい・・・
レイラは、これまでの戦いと同じ様に、アバンの教えを信じて愚直に実行しました。
その結果、見事"核"を見つけ一撃を食らわせる事に成功したのです。
グランナードは必死に杖を抜こうとしますが、神の祝福を受けた杖は抜く事が出来ません。
レイラが"聖なる杖"を突き刺したのには、ちゃんと理由があったのです。
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ハンマースピアを拾ったレイラは、思いっきり助走をつけて、グランナードの胸元に刺さった杖を殴りつけました。
その勢いで、杖は"核"ごとグランナードの胸を完全に貫きます。
"核"を破壊された彼の身体は、ボロボロと音を立てて崩れ始めました。
「末代まで祟ってやる・・・」と、死の間際にレイラの足を掴んだグランナードでしたが・・・
人を恨む前に、『バカな部下でごめんなさい』と地獄で魔王に謝れと、残った顔面を思い切り踏み付けるレイラでした。
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その頃、地獄門の前で対峙するアバンとバルトス。
「・・・見事だ・・・とまず言っておこう」
先に口を開いたのは、バルトスでした。
魔王軍の強敵たちを全て突破しなければ、ここに来ることは出来ない。
しかし、アバンは己の力ではなく、仲間たちが前に進めてくれたと言います。
「信じるに値しない者には、仲間も身を投げ出しはしない」
ハドラーから信頼されていない事を悟ったバルトスのこの言葉は、何か内に秘めた物を感じます。
そして、バルトスが名を名乗り、自身が地獄門の番人である事を告げました。
そんな、バルトスの正々堂々たる態度に痛み入ると、経緯を表したアバン。
「私は・・・私自らそう望んだことはなかったが・・・人々が皆そう呼んでくれた・・・その想いを胸に・・・今ここで名乗らせていただこう!」
「・・・我が名は勇者アバン!」
お互いに名を名乗った二人。生死をかけた一対一の戦いが始まります。
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・感想、まとめ
レイラとグランナードの戦いに終止符が打たれました。
グランナードの最期は、原作のフレイザードと同様に"核"を破壊するといった内容でした。
そして遂に、アバンとバルトスの戦いが始まろうとしています。
バルトスの「信じるに値しない者には、仲間も身を投げ出しはしない」という発言は、この後の彼の裏切りに繋がりそうな言葉です。
次回は、新章「最終決戦編」の開幕と記載されていました。
いよいよ、物語は大詰めに差し掛かろうとしています。
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