ドラゴンクエスト ダイの大冒険の外伝的なスピンオフ作品である、 勇者アバンと獄炎の魔王の第35話『凶暴なる切り札』ネタバレ、感想記事です。
今回の内容は、Vジャンプ2023年12月号でご覧になれます。
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※ネタバレを含みますので、まだ読んでいない方は注意。
・グランナード登場
魔王の間へと急ぐアバンとレイラを、ハドラーによって生み出された魔物が背後から襲います。
地中から現れた魔物に、足を掴まれたレイラ。
アバンが咄嗟に"大地斬"を放った事で、何とか事なきを得ました。
しかし、その時に"不死鳥のかがり火"が地面に落ちてしまい、割れてしまいました。
魔王の間は目前という事で問題は無さそうですが、地面に落ちたかがり火が一斉に同じ方向になびいています。
これは、先ほどのキギロ同様、強力な魔力を持つ新たな敵がこの場に現れたという事です。
「せっかくだから、ご挨拶でもしておこうか・・・勇者のボウヤ・・・!」
地中から現れたのは、岩の魔物でした。
彼の名は"グランナード"。
勇者たちを皆殺しにするために造られた、地底魔城の切り札だといいます。
アバンたちが言うように、ここから先は一本道だと言うグランナード。
まずは、地底魔城最強の剣士が守る"地獄門"。
そして、その先にはハドラーのいる魔王の間。
いよいよ、闘いも大詰めです。
アバンたちに飛び掛かったグランナード。
レイラをかばいながら戦うアバンは、そのとてつもないパワーに押されています。
グランナードの膝から鋭利な角が出現し、強烈な膝蹴りがアバンを襲いました。
しかし、何とかギリギリの所でかわしたアバン。どうやらグランナードは、身体の至る所を武器に変化できるようです。
そして、着地と同時に剣を構えるアバン。
魔王が新たに生み出した邪悪な生命体であるという事から、"あの技"であれば倒す事が出来ると考えたのです。
アバンが放った技は、"空裂斬"でした。
いままで数々の邪悪な生命体を葬ってきた"空裂斬"であれば、グランナードを倒せる筈です。
しかし・・・!?
なんとグランナードは、3枚の岩石の壁を造り出し"空裂斬"を防いでしまいました。
グランナードは、地底魔城を形成する"花崗岩"から禁呪法で生み出された魔物です。
そのため、ここ地底魔城で戦う限り、彼は圧倒的に有利なのです。
それはまるで、無限の武器庫にいるようなものだと言います。
地底魔城の番人としては、最適だとその実力を認めたアバン。
しかし、番人と呼ばれた事が気に入らなかったのか、それはこの先で待ち構える剣士の役目であり、俺は1秒でも早く人間を始末したくて遊びに来てやったのだと、再び二人に襲い掛かりました。
・レイラの作戦
アバンに飛び掛かったグランナード。
咄嗟にかわしたアバンでしたが、地面に激突したグランナードはそのまま地中へと姿を消しました。
そして・・・!?
何と今度は、天井から姿を現し再度アバンを急襲します。
凄まじい威力の攻撃に、アバンの鎧の一部が崩れ落ちてしまいました。
ここでレイラは、自身がいる事でアバンの負担が大きくなってしまっている事に気付きます。
「奴を倒すには生命の源・・・すなわち核を砕くしかありません」
グランナードを倒すには、"空裂斬"や"アバンストラッシュ"であれば可能ですが、相手は地の利を活かした戦法でたちまち距離を詰めてきます。
大技を繰り出す隙を与えてくれないのです。
「・・・つまり・・・接近戦の間合いで核を砕けばいいんですね・・・」
何かを悟ったような表情のレイラは、どうやら策を思い付いた様子です。
逃げ帰る相談か!?
二人の雰囲気からそう感じ取ったグランナードは、逃げ場など何処にもないと再び攻撃を開始しました。
すると・・・!?
なんと二人は、城の奥の方に逃げ出したのです。
レイラの作戦が理解できないアバン。しかしレイラは、このまま全力で出口まで走れと言います。
しかし、グランナードが簡単に逃がしてくれる筈もありません。
彼は壁面に潜り、まるで土竜の様に地中を猛スピードで走り、一瞬にしてアバンたちの頭上に移動しました。
何とかアバンが出口に達した、その瞬間!?
なんとレイラは急停止し、頭上のグランナードめがけて"バギマ"を放ったのです。
突然の突風に驚くグランナード。
レイラは足止めに成功しましたが、"バギマ"の風によって天井が崩壊し始めました。
どうやらここまでが、レイラの作戦だったようです。
彼女はアバンを先に進ませるために、マトリフやロカと同じ事をしたのです。
見る見る内に天井の岩石が落下し、遂に出口を塞いでしまいました。
・接近戦の間合い
レイラは、アバンに一人で先に進む決断をさせるために、出口を岩石で防いだのです。
どんなに説得されても、アバンはレイラを置いて先に進む事は出来なかったに違いありません。
そこまでしてくれたレイラの想いを無駄にしないためにも、アバンは単身、魔王の間へと急ぎます。
一方、身を挺してアバンを先に進めたレイラでしたが、グランナードは地中に潜る事が出来ます。
生き埋め覚悟のレイラの行動に対して、足止めにすらなっていないと言うグランナード。
しかし、ここでレイラはグランナードにアバンを追わせないよう、煽る様な発言をします。
「まさか私をほっといて魔王様のところに逃げ帰ったりしないわよね?」
案の定、グランナードはブチ切れます。
そして、かがんでいたレイラを思いっきり蹴り飛ばしました。
一方、魔王の間へと急ぐアバン。
しかし、魔王の間へと続く"地獄門"の前には、"バルトス"が待ち受けていました。
遂に、原作で語られたアバン対バルトスの死闘が始まろうとしています。
その頃、苛立ちを押さえられないグランナードは、レイラを一方的に痛めつけていました。
彼は、レイラの顔が気に入らないようです。
「か弱いアタクシが勇者様のために身を捧げます」と訴えているようなその顔が・・・
生意気に足止めしようと考えた事を後悔させてやる。
確かに、地底魔城はグランナードが全力を発揮できるフィールドです。
ここでの戦いは、彼の有利に間違いありません。
死んでも続くぐらいの地獄の痛みで後悔させてやると、グランナードが止めをさしにかかります。
「・・・接近戦で・・・砕く・・・」
グランナードの攻撃を華麗にかわしたレイラは、瞬時にナックルを右手に装着し、そのまま顔面に会心の一撃を喰らわせました。
「・・・あいにく様。ここなら私も全力で戦えると思うわ。」
久しぶりに"影女"へと姿を変えたレイラ。
接近戦で核を砕く作戦とは、この事だったのですね。
・感想、まとめ
レイラもまた、ロカやマトリフのように身を挺してアバンを先に進ませました。
そして遂に、地獄門前でのアバンとバルトスの死闘が始まろうとしています。
それにしても、やはりグランナードとフレイザードは性格が似ています。
恐らく、ハドラーが封印された時に感じた、人間たちへの恐怖と憎しみが影響しているのでしょう。
レイラも"影女"へと変身しましたが、そう簡単に倒せる相手ではなさそうです。
一体、どの様にして"核"を砕くのでしょうか?
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