【最新話】ドラゴンクエスト ダイの大冒険 外伝 勇者アバンと獄炎の魔王・第34話『我が生命尽きるとも(後編)』ネタバレ、感想記事です。
今回の内容は、Vジャンプ2023年11月号でご覧になれます。
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※ネタバレを含みますので、まだ読んでいない方は注意。
・魔族と人間の違い
キギロの呪いがこもった破片は、彼が死んでも消えないようです。
つまり、ロカはもう長くは生きられません。
しかし、「オレの勝ちは変わらない」と言うロカ。
キギロの逆恨みからアバンを守る事が出来れば、その後の事などどうでもいいと思っていたと言うロカ。
ロカは、アバンを守るという使命を果たしたのです。
それに、今すぐ死ぬ訳でないのであれば、魔王を倒し村に戻る事は叶いそうです。
彼にとっては、もう一度マァムを抱いてやる事が出来たら、それだけで充分満足なのです。
死を宣告されたにも関わらず、恐怖心どころか満足げなロカが全く理解できないキギロ。
寿命の長い魔族には、寿命の短い人間の後世へ託すと言う考えは分からないのでしょう。
ロカはマァムが生まれた事で、次の世代に希望を残せました。
人間としての役目は全うしたのです。
そして、今までアバンの盾になる事ぐらいしか出来なかったロカでしたが、今回は己の手で強敵を退けました。
アバンの友だと胸を張れる戦いが出来たと、とても満足な気持ちで満たされているようです。
自分より大事なものが、この世に存在するのか?
自分の得にならない事に、何故そこまで生命を懸ける事が出来るのか?
ロカの言っている事が、心底理解できないキギロ。
ここで彼は気付きます。
もし、それらが人間というものなのであれば、最初から勝ち目がなかったという事を・・・
キギロの最期を見届けたロカでしたが、なにやら様子が変です。
燃え尽きたとでも言うべきか、生気が無い様子で立ち尽くしています。
・その頃アバン達は
一方そのころ、先を急ぐアバンたちは確実に魔王の元へと近づいていました。
その証拠に、"不死鳥のかがり火"もずっと一点を指すようになったようです。
真っ暗な部屋の入り口でレイラが"レミーラ"を唱えると、だだっ広い部屋の中に一本の道が姿を現しました。
そして、その先には魔王の間の入り口に繋がるであろう階段が見えます。
ただし、敵陣で一本道は危険だと忠告するアバン。
強者を置いて、確実に侵入者を撃滅するための構造でもあるからです。
原作のバーンパレス内でも、アバンは一本道の危険性を教えていました。
一本道に雑魚敵の姿なし。これは原作のバーンパレスで、ミストバーンが現れた場面と同じです。
・新たな敵
"地獄門"を守るバルトスは、何者かの殺気に気付きます。
殺気を感じた方向に剣を投げつけると、剣が突き刺さった壁から大声が上がります。
声だけで姿を現さない何者かは、自身がまだ生まれたばかりであり、またバルトスと同じ様にハドラーから生まれた"弟分"である事を明かしました。
なんと彼もまた、ハドラーの禁呪法で生み出された魔物だというのです。
バルトスの事を兄貴と呼ぶ彼ですが、その言葉遣いの汚さはバルトスとは正反対です。
禁呪法で生み出された魔物は、創造主の感情の影響を強く受ける事を知っていたバルトスは、その品のない物言いに疑問を感じました。
しかし、それ以前にそんな魔物を急遽生み出したという事は、先ほどのハドラーは激励に来たのではなく、門番のバルトスを信じていないという裏返しでもあります。
場面は変わり、一本道を進むアバンとレイラ。
その背後の地面から、"不気味な顔"が姿を現します。
それはまるで、原作のフレイザードの生き写しの様な顔でした。
・感想、まとめ
キギロを撃破したロカでしたが、最後の描写が気になります。
もしかしたら彼は、マァムに再会する前に息絶えてしまったのでしょうか?
また、前回のハドラーの行動は、禁呪法で魔物を生み出していたのですね。
それにしても、新たに生み出された魔物は、顔も性格もフレイザードそっくりです。
フレイザード自体は、13年後の原作の時点で生まれてから1年しか経っていないと言っていたので、似てはいますが全くの別人だと思われます。
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