ドラゴンクエスト ダイの大冒険の外伝的なスピンオフ作品である、 勇者アバンと獄炎の魔王の第34話『我が生命尽きるとも(前編)』ネタバレ、感想記事です。
今回の内容は、Vジャンプ2023年10月号でご覧になれます。
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※ネタバレを含みますので、まだ読んでいない方は注意。
・真逆の力
"正統の構え"をとるロカに対し、全身を回転させながら体当たりをしたキギロ。
しかし、ロカの"豪破一刀"によってキギロの身体はバラバラに切り裂かれてしまいました。
そこで、キギロは気付きます。それは、キギロと"真逆の力"であり、呪いの闇の中でロカの立っている所だけが闘気の眩しい光が輝いている事を。
ロカは彼の言葉通り、己の生命エネルギーの全てをこの技に注ぎ込んでいるのです。
だとすれば、あの構えを崩すのみ・・・
そう考えたキギロは、呪いの力で弱っていた魔物達をロカに投げつけました。
しかし・・・!?
ロカは微動だにせず、魔物達を弾き返してしまいました。
キギロには、ロカの行動が理解できませんでした。
何故ならば、彼の戦法は確実に自身の生命力を全消費してしまうからです。
人間ごときの生命力であれば、あっという間に枯れ果ててしまいます。
しかし、ロカはそんな事は百も承知だと言います。
たとえちっぽけな量でも、この"武鋒円"にこもっているのは、彼の生命そのものです。
「倒したいなら、そっちも全てを懸けて来いっ!」
ロカのあまりの気迫に、思わず後ずさりするキギロ。
ここでキギロは、己の過ちに気付きます。
それは、人間の力を侮っていた事です。
人間がこれほど恐ろし力を持っていると知っていたら、こんな身体にならずに済んでいた・・・
キギロは、アバンやその仲間であるロカを心の底から憎んでいます。
しかし、それ以上に人間を見る目がなかった自分自身が憎くてしかたないのです。
・カール騎士団伝説奥義!!
過去最大の憎悪を形にしてみたと言うキギロ。
部屋中に広がっていた呪いの力を全て集め、憎悪の力がまるでオーラの様に彼の身体を包み込んでいます。
そして、キギロはロカの名前を確認しました。
相反する生命の力を全開にした正面衝突です。
敗れた方は、破片も残らないくらい粉々になってしまいます。
「粉々になった敗者の名前ぐらい・・・ボクが覚えといてやらないと可哀想だからなァァッ!!」
そう叫びなら、全身全霊の一撃を放ったキギロ。
しかし・・・!?
なんと、対するロカの闘気が消えています。
一瞬、焦ったキギロでしたが、かえって好都合だと勢いを止めず突進します。
すると・・・!?
キギロの左脇付近から、眩い光が放たれます。
なんとそれは、ロカが斬りつけた剣から放たれた光でした。
消えたと思われたロカの全闘気は、彼が放った剣に込められていたのです。
"武鋒円"に己の全闘気を込めて攻防鉄壁の陣とし、最後の抜刀の瞬間に円内の闘気を全て剣に注ぎ究極の終撃を繰り出す、それこそがロカが会得したカール騎士団の伝説奥義"武鋒・豪破一刀"。
見事ロカは、その伝説奥義をキギロにくらわせました。
伝説奥義をくらったキギロの身体は粉々になり、辛うじて残った顔の一部分が悔しさのあまり泣き叫んでいます。
「オレの勝ちだキギロ」
ボロボロになりながらも、勝ちを確信したロカ。
いくら呪いの力があっても、こうなると治しようがないとキギロも己の負けを認めますが・・・
「だが・・・キミの勝ちでもない・・・かな」
この戦いに勝者はいないと言うキギロ。
彼の言葉どおり、ロカの全身から血が吹き出します。
・感想、まとめ
ついに、ロカとキギロの戦いが決着しました。
ロカは見事、会得したばかりの奥義を成功させました。
しかし、キギロが言っていたように彼の身体は限界を超えていたようです。
原作では既に亡くなっているロカは、このタイミングで死を迎える事になってしまうのでしょうか?
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