令和版 新アニメ ドラゴンクエスト ダイの大冒険の第17話 『不死身の救世主』の見どころや、漫画版(原作)との比較、違い、あらすじ、感想記事です。※この記事はネタバレを含んでいます
2020年10月3日(土)AM9:30~新アニメ ドラゴンクエスト-ダイの大冒険-がスタートしました。
この記事ではリメイクされた本作を、見どころや漫画版(原作)との比較を軸に、感想を述べていきたいと思います。
※第17話は、漫画版の第57話「魔王軍総攻撃!!!」、第58話「超高熱の死闘!!」、第59話「不死身の救世主」のストーリーでした。
注意!この記事はネタバレを含んでいます!
もくじ
1.魔王軍総攻撃!!!
①作戦成功!?
物語冒頭のフレイザードが怒り狂っているシーンは、アニメオリジナルです。
彼は、ダイたちを追い詰めたのは自分なのに、レオナの見張り番をさせられている事に怒り心頭の様子です。
いっその事、レオナを粉々にしてやろうかと考えるフレイザードでしたが、どうせ放っておいても死ぬとそのままにしておきます。
一方その頃、炎魔塔にたどり着いたダイたちの前に、フレイムの大軍が現れます。
ダイはフレイムを見るや否や"海波斬"を放ち、何体かをなぎ倒しました。
残ったフレイムたちは、何故か戦おうともせず一目散に逃げていきます。
敵がいなくなった、今がチャンスです。
バダックが爆弾を取り出し、導火線に火を付けました。
そして爆弾を炎魔塔めがけて投げつけた、次の瞬間!?何処からともなく飛んできた火の玉が爆弾に命中し、空中で大爆発が起こります。
ダイがとっさにバダックを突き放した事で、無傷で済んだ二人でしたが、炎魔塔の爆破に失敗してしまいました。
②罠
ここからアニメでは、炎魔塔と氷魔塔のシーンが漫画に比べて小刻みに移り変わるように変更されていました。
それによって、同時に起こっている出来事というのが強調され、臨場感が増しています。
まずは炎魔塔から、ダイたちはいつの間にか、ザボエラ率いる"妖魔士団"とミストバーン率いる"魔影軍団"に周りを取り囲まれていました。
妖魔司教ザボエラの狡猾な高笑いが、辺りにこだまします。
続いて氷魔塔では、ポップとマァムも周りを魔物たちに取り囲まれていました。
ここにいる魔物たち、ガーゴイルとアークデーモンは分かりますが、青色のアークデーモンの色違いはオリジナルモンスターでしょうか?
そしてアークデーモンの後ろから、何やら聞き覚えのある声が聞こえてきました・・・!?
その声に、身を震わすポップ。
彼が絶対忘れないという声の持ち主・・・それはアバンを殺した、"魔軍司令ハドラー"でした。
③絶体絶命
再び炎魔塔に戻ります。
ザボエラとミストバーンの号令により、ダイたちを取り囲んでいた魔物たちが一斉に襲い掛かります。
そこで、パプニカ一の剣豪を謳うバダックが先陣を切りますが・・・あっさり避けられ、攻撃が当たっても剣が折れてしまいました。
やはりバダックでは、足手まといになるだけのようです・・・
ダイは、妖魔士団の魔物であれば、物理攻撃が有効である事に気付きます。
魔法使いをバダックに任せ、魔影軍団の魔物をダイが相手します。
氷魔塔では、姿を現したハドラーとポップたちが対峙していました。
どうやらハドラーは、ポップの事を覚えていたようです。
すると彼は突然、大笑いをし始めたハドラー。
ひ弱な弟子が最愛の師の敵を討つために、必死に戦いをくぐり抜けてきた結果が"みじめ"な討ち死にだったと、そんな物語を思い描き、皮肉を込めて大笑いしたハドラーでした。
たとえ死んだとしても、タダでは死なないというポップ。
マァムも、アバンの命を奪ったハドラーを許せないと臨戦態勢です。
ここでハドラーは、アバンを殺したのは自分ではないと言い出しました。
なんと彼は、アバンを殺したのは、優しさという低次元なサルにも劣る感情だと吐き捨てたのです。
その言葉に、我慢の限界を超えたマァムが、ハドラーに殴り掛かりました。
しかし・・・格闘にも長けているハドラーは、マァムの攻撃を片手で軽々と受け止めてしまいます。
そしてマァムは、殴り飛ばされてしまい返り討ちにあってしまうのでした。
ハドラーの攻撃をモロに喰らい、動く事が出来ないマァム。
ハドラーは、そんな彼女に呪文で追い打ちを掛けました。
一方、ダイたちも追い詰められていました。
周りを取り囲まれてしまったダイは、空中に逃げて活路を見出そうとしますが・・・
突如、背後に現れたミストバーンに叩き落されてしまいました。
フワフワと実体なく浮いているようなミストバーンですが、その一撃はとてつもないパワーです。
地面に叩きつけられてしまったダイに、ミストバーンはヒュンケルの得意技である"闘魔傀儡掌"を放ち、彼の動きを封じてしまいました。
ヒュンケルの得意技を何故・・・?
困惑するダイですが、ザボエラ曰く、ヒュンケルは暗黒闘気の操り方をミストバーンから教わったようです。
すなわち、"闘魔傀儡掌"はミストバーンが本家本元なのです。
ダイのピンチにバダックが駆け付けますが、ザボエラに遮られてしまいます。
ザボエラはバダックの事を"クソじじい"と罵りますが、バダックも"妖怪じじい"に"クソじじい"呼ばわりされる筋合いはない!と、じじい同士の罵り合いが始まります。
しかし、バダックがザボエラに勝てる訳がありません。
ザボエラは「お前みたいなヨボヨボがうろついとるのも目障りじゃ!」と、死の言葉"ザラキ"を唱えバダックを苦しめます。
ゲームでは即死するか、しないかの"ザラキ"ですが、ダイの大冒険では冥土から誘う声に負けた時、その生命が尽きるようです。
超高熱の死闘!!
①ポップの底力
ポップは体を挺して、マァムをハドラーの追い打ちから守っていました。
しかし足を負傷してしまい、まともに歩く事が出来ません。
どうやらハドラーの呪文は、以前見た時よりも威力が増しているようです。
ハドラーの肉体は、大魔王バーンによって強化されていたのです。
そしてポップは、ダイたちが"魔影軍団"と"妖魔士団"の集中攻撃を受けている事を知ります。
一人で目の前のハドラーを倒さなければならない・・・しかしポップは、勝ち目がないと絶望の淵に立たされてしまいます。
「オレの高熱地獄で身をこがされながら・・・死よりもつらい苦しみを味わうがいい・・・!!」
そう言って"ベギラマ"の構えを取るハドラー。
ポップが諦めかけた、その時!?
彼の胸元を、マァムが力強く握りしめました。
瀕死の状態にもかかわらず、不屈の闘志を見せるマァムの行動に、ポップの心は奮い立たされます。
「オレが諦めちまったら・・・だれがマァムを守るんだ!!」
ポップの闘志に火が付きました!しかし目の前には、ハドラーの"ベギラマ"が・・・!!
「最後の最後まで絶望するわけにゃいかねええっ!!」
ポップが死に物狂いで放った呪文!それはなんと"ベギラマ"でした!
ハドラーとポップ双方のベギラマが激しくぶつかり合います!
そしてなんと!?ポップのベギラマがハドラーを押し切りました。
同じ呪文で押し切ったという事は、魔法力でポップがハドラーを上回ったという事です。
ここでアニメオリジナルシーンです。
その事に同様するハドラーでしたが、部下の魔物たちがポップを襲おうとすると、手を出すなと自分の手で始末しようと制止します。
魔法力で負けた事がよほど悔しかったのでしょう。
今の内に何か手を打たねば・・・思案するポップは、爆弾の事を思い出しました。
そして彼は爆弾に"ベギラマ"をあて、爆風で閃熱の雨を降らせる作戦にでます。
ハドラーたちはポップの作戦通り、閃熱の火の海に飲まれていきました。
②極大閃熱呪文
"ベギラマ"を使える様になった事を喜ぶポップ。
それはマトリフの修行により、魔法力が上がっていたからこそ出来た芸当です。
たった1日の修行でポップの魔法力をここまで高めるとは、やはりマトリフは偉大な魔法使いだったのですね。
今の内にダイたちと合流しようと、その場を後にするポップたち。
しかし・・・!?
炎の中から、余裕の表情を浮かべるハドラーが現れます。
ポップの成長を称えるハドラー。
しかし、上には上がいる事を思い知るだろうと言う彼は、ギラ系の最高位呪文である"ベギラゴン"の構えを取ります。
急いでその場から逃げようとする二人ですが、ポップは足を負傷しており、マァムもボロボロの状態です。
彼らは逃げられる訳もなく、巨大な閃熱の中へと消えていきました・・・
その爆音は、炎魔塔にいるダイの元にも届くほど巨大なものでした。
そしてザボエラは、ハドラーが"ベギラゴン"を使ったと瞬時に判断します。
ここで始めてダイは、ハドラーがポップたちを襲っている事を知ります。
3.不死身の救世主
①奇跡の一撃
ポップたちを助けに行かねば!
しかし、いくらもがいても体を動かす事は出来ません。
そしてバダックも"ザラキ"になんとか抵抗しているだけで、動く事など出来ない状況です。
この絶対絶命のピンチを救ったのは、なんとゴメちゃんでした!
ゴメちゃんがミストバーンに、渾身の体当たりをかましたのです!!
ふいに体当たりを喰らったミストバーンは一瞬気がそれ、暗黒闘気の糸が切れたのでした。
ダイは、そのチャンスを逃しません。
襲い掛かろうとした魔物を蹴り飛ばし、ザボエラにぶつけます。
背後から衝撃を受けたザボエラが体勢を崩した事により、"ザラキ"が中断されたのでした。
怒ったミストバーンに攻撃され、地面へと落下するゴメちゃん。
本当によくやってくれました。ゴメちゃんがいなければ、二人とも殺されていた事でしょう。
②助っ人現る
しかし、ピンチが去った訳ではありません。
相変わらず、周りは魔物に取り囲まれています。
自分一人では、バダックたちを守れないかもと言うダイ。
しかしバダックは「死ぬ時は一緒じゃ!」と、最後まで戦う意志を見せます。
そして魔物たちに、ザボエラが号令をかけた・・・その時!
なんと!?彼の頭上に巨大な岩が現れ、魔物たちを潰してしまいました!!
「誰じゃ!?こんなどんでもなマネをする奴は・・・!?」
「オレだっ!!」
その聞き覚えのある声に、ダイは思わず笑顔を浮かべました。
そして、開いた口が塞がらないザボエラ・・・
クロコダインです!獣王クロコダインの登場です!!
「あまりに多勢無勢なので、ちと見かねてな・・・!」
そう言って登場したクロコダインは、襲い掛かる魔物たちを片っ端から蹴散らしていきました。
クロコダインとの再会を喜ぶダイ。
ダイがポップたちが危ない事を告げると、クロコダインは氷魔塔にも強力な助っ人が向かっているから大丈夫だと言いました。
しかも、その助っ人はオレより強いと・・・!?
③不死身の男
その頃氷魔塔では、ハドラーが生き残ったポップたちの止めを刺そうとしていました。
どうやらハドラーは、氷魔塔を壊さぬように少々加減して"ベギラゴン"を放ったようです。
マァムの息の根を止めようとするハドラーに、「おれの命はどうなってもいい、だからそいつだけは見逃してやってほしい」とポップが懇願します。
そんなポップを見てハドラーは、彼がマァムに好意を抱いている事に気付き、大笑いします。
「・・・そうと聞いては、ますます許せんな!」
未熟者のくせに、自分に傷を付けたポップを許せないハドラーは、彼に最大の制裁を下します。
それは、自分の愛する女性が目の前で惨殺されるという、残忍極まりないものでした。
ハドラーは、マァムの身体を氷魔塔の頂上に突き刺してやると言います。
そして言葉の通り、マァムを氷魔塔の頂上目掛けて思い切り投げつけました。
ここで、漫画でハドラーが言っていた「モズのはやにえのようにな」というセリフは無くなっていました。
あまりにも普段使わない言葉のため、視聴者が意味を理解できないと判断したのでしょうか・・・?
※『百舌鳥の早贄』とは、動物食の鳥類であるモズが、捕えた獲物をその場で食べないで、木の棘や有棘鉄線に突きさしておく事を言います。
このままでは、マァムが串刺しになってしまいます!
しかし、どうする事も出来ないポップは、ただ祈るしかありません。
すると!?
突如、氷魔塔にヒビが入り、見る見る内に崩壊していきます!
その様子に驚愕するハドラー。
そして、塔が完全に崩れ去ると、何やら人影が見えてきました。
その人物が誰なのか分かったハドラーは、驚きの余り鼻水が垂れています・・・
ヒュンケルです!地底魔城でマグマに飲み込まれたはずのヒュンケルが、マァムを抱き仁王立ちしていたのです!!
ここで、アニメオリジナルシーンが入ります。
なんとクロコダインが、中央塔の頂上目掛けてダイを放り投げました。
漫画では、この後のヒュンケル対ハドラーの途中で、ダイがクロコダインに炎魔塔を任せ中央塔に急ぐシーンがありましたが、走って向かっていました。
もしも、この勢いで中央塔内部に侵入するのであれば、塔の入り口で"ばくだん岩"が登場するシーンが削除されるという事になります。
また、フレイザードとの対決も、塔の外ではなく中で行われるのでしょうか?
次回以降が気になります。
この後、ヒュンケルが生きていた事にポップが驚く、というシーンで物語は終了します。
まとめ
ザボエラ、ミストバーン、ハドラーと、バラン以外の魔王軍幹部が集結していました。
流石に強敵揃いであり、ゴメちゃんの活躍がなければ、ダイたちは間違いなく全滅していたでしょう。
そして、何といってもヒュンケルです。その、かっこよすぎる登場シーンに、ポップは全てを持っていかれましたね。
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