令和版 新アニメ ドラゴンクエスト ダイの大冒険の第16話 『大魔導士マトリフ』の見どころや、漫画版(原作)との比較、違い、あらすじ、感想記事です。※この記事はネタバレを含んでいます
2020年10月3日(土)AM9:30~新アニメ ドラゴンクエスト-ダイの大冒険-がスタートしました。
この記事ではリメイクされた本作を、見どころや漫画版(原作)との比較を軸に、感想を述べていきたいと思います。
※第16話は、漫画版の第54話「噂の大魔導士」、第55話「マトリフの特訓」、第56話「バルジ島へ上陸せよ」のストーリーでした。
注意!この記事はネタバレを含んでいます!
もくじ
1.噂の大魔導士
①マトリフの想い
久しぶりに再会した、マァムとマトリフ。
漫画では、マトリフがマァムの胸を鷲掴みにして、思いっきり揉んでいました。
アニメでは、こういった表現は完全NGであるため、胸を揉もうとする未遂に終わっていました。
マァムのおむつを替えたこともあると言うマトリフからすれば、彼女は娘のような存在だと思いますが・・・
マトリフという名前を聞いたバダックが、彼が勇者と共に戦った偉大なる魔法使いである事を思い出しました。
勇者アバンのパーティーは、マァムの両親である戦士ロカと僧侶レイラ、そしてこの魔法使いマトリフだったのです。
レイラの事を「あんないい女がいつまでも未亡人じゃ、なんなら俺がもらってやろうか?」と言うマトリフは、何だかただの女好きのエロおやじにしか見えません・・・
しかし、今はマトリフの助けが必要です。
みんなから、レオナ姫を救うために力を貸してほしいと懇願されたマトリフですが・・・
「・・・やだ・・・!」と、鼻くそをほじくりながら冷たい表情であっさりと断りました。
「もう、くだらん王家の連中の手助けなんかごめんだね」
そうやって突っぱねるマトリフには、ちゃんとした理由がありました。
魔王軍に襲われている時には、一生懸命ご機嫌を取ってマトリフを戦わせようとした王家の人々。
しかしいざ平和になると、コロッと掌を返したと言います。
国王の相談役になったというマトリフは、さんざん側近にイジメられたようです。
そんな事があって、彼は人間に嫌気が差し、この洞窟に移り住んだのでした。
だから、今お前たちを助けても、どうせまた平気で恩を忘れるに決まっていると、完全にへそを曲げてしまっています。
「そんなことはありません!」
みんなが困り果てていると、気絶していたはずのダイの声がします。
まだよろめいているダイは、自分勝手な人間ばかりじゃない!アバン先生の仲間だった人なら分かるはずだ!!と、力強い眼光でマトリフの目を見つめながら、必死に訴えかけました。
するとマトリフは、ダイの目にアバンの目を思い出しました。
その真っ直ぐで力強く澱みのない瞳は、勇者と呼ばれる者が持つ特徴なのでしょう。
そしてダイは、自分がアバンの最後の弟子である事を打ち明けます。
ここでマトリフは、始めてアバンの死を知りました。
「先生は、俺たちを救うために死にました!だから、俺たちも先生の死に報いるために・・・魔王軍を倒したい!!」
「お願いします!力を!力を貸して下さい!!」
ダイは声を荒げながら、鬼気迫る表情でマトリフに食らいつきます。
そのひたむきな態度に、マトリフはダイの目をじっと見つめながら、首を縦に振ってくれました。
「・・・話してみろ・・・」
どうやら彼は、力を貸してくれるようです。
②作戦会議
フレイザードの氷炎結界呪法は、伝説の禁呪法のようです。
それは、余りにも汚い手段であるため、使用を禁じられている呪文のようです。
ここでアニメでは、フレイザードが氷漬けになったレオナの傍で昼寝をしているシーンが追加されていました。
ダイたちが襲ってくる気配もなく、よほど暇を持て余しているのでしょう。
その頃、ダイたちは作戦会議を開いていました。
氷炎結界呪法を破るには、2本の柱を破壊するしかありません。
そこで彼らは、結界の外から回っていって、爆弾で柱を破壊する作戦を立てます。
爆弾作りならワシに任せろ!と言うバダックに、マトリフはその辺に転がっている材料を適当に使ってくれと指示します。
「爆弾なんて無くても、俺の呪文でドーンと吹っ飛ばしてやる!」
そう言って得意げなポップを、マトリフは睨み付けるようにじーっと見ています。
「なんだありゃ?あれもアバンの弟子か?」
ポップの事が気になるのか、マトリフは彼を自分に預けてみないかと打診します。
「見どころありそう!?」
そう言って心躍らすマァムでしたが、マトリフの答えは真逆でした。
あんな弱そうな魔法使いは始めて見たというマトリフは、俺が何とかしてやらないとあいつ死ぬぞと脅します。
ここで漫画では、マトリフがひっくり返ったマァムのパンツをのぞき込むシーンがありましたが、アニメでは無くなっていました。
③鬼岩城では・・・
一方その頃、鬼岩城ではハドラーがバルジ島への総攻撃を企てていました。
ハドラーには、ダイたちの次の行動が読まれていたのです。
手柄にうるさいフレイザードが納得するのか?そう言って心配するザボエラでしたが、ハドラー曰く、フレイザードは彼が禁呪法で生み出した、いわば我が子のような存在だそうです。
流石のフレイザードも、親には逆らわないと睨んでいます。
竜騎将バランは、ようやく自分たち超竜軍団の出番かと、その場をあとにしようとします。
すると、「お前には、別にやってもらいたいことがある」とハドラーが彼を引き止めました。
ハドラーは、ミストバーンがカール王国侵攻にてこずっているため、バランにはカールを早急に落としてほしいと言います。
しかしバランは、残る全軍と言ったはずなのに何故?各戦線の進行よりも"勇者打倒"が優先なはず!と怒りを露わにします。
そして、それともダイと自分が出会ってはマズイ理由があるのでは?と勘繰ります。
痛い所を突かれて黙り込むハドラーでしたが、ここはバランが魔軍司令の顔を立てて引き下がりました。
ザボエラは、ハドラーがここまで別格扱いするバランに、恐怖すら感じていました。
いかにバランでも、カールはそう簡単に落とせない・・・
その間に、何としてもダイを始末する!
そう心に誓ったハドラーは、バルジ島への全軍総攻撃ののろしを上げました。
2.マトリフの特訓
①ネイル村へ
"ルーラ"でネイル村へやってきた、ポップとマトリフ。
一緒に来たというよりは、マトリフが無理やり連れてきたというのが正解のようです。
始めてルーラを見たポップは、何が起こったのか分からない様子でした。
そして着地点には、マァムの母親であるレイラがいました。
マトリフは、マァムがレイラの若い頃のように、ムチムチっとなっていたと嬉しそうに話します。
相変わらずのマトリフに、レイラは呆れ顔です。
ポップの耳を引っ張り、無理やり修行に連れて行くマトリフ。
意地悪そうなおじさん、という少女に対してレイラは、「でも彼が教えてくれたらポップ君もきっと強くなる、困ったひとだけど全ての魔法使いの頂点に立つと言われた男なのよ」、と流石は一緒に戦った仲間です。いい所も悪い所も熟知しているようです。
②猛特訓
マトリフの猛特訓が始まりました。
まずは準備運動だと、魔物に乗りポップを追いかけまわします。
続いてマトリフは、ポップに重りを付けて川底に沈めてしまいました。
身体全体から、魔法力そのものを放出して脱出しろ!と言うマトリフですが、一歩間違えば死んでしまう様な荒行です・・・
静まり返って水面を見て、「ありゃー?あかんかったかなこりゃ?」と呑気なマトリフ。
死んでいるかもしれないのに・・・すると!?
水中からポップが飛び出してきました!ルーラを習得したようです!!
一方、洞窟ではダイが目隠しをして、マァムと剣術の特訓をしていました。
しかし、流石のダイも、目隠し状態で攻撃をかわす事は出来ません。マァムの攻撃をモロにくらってしまいます。
「いくらなんでもムチャよ!」と、攻撃の手を止めるマァムですが、ダイは「ポップも頑張っているのに、休んでなんかいられない!」と、やる気満々です。
どうやらマトリフから、この特訓をやっておけば、フレイザードとの戦いで有利になると教えられているようです。
フレイザードだけは、絶対に許せないとう言うダイ。
ダイは、やっと会えたレオナを氷漬けにしてしまったフレイザードを、絶対に倒してやると意気込みます。
そして、必ずレオナを取り戻して見せると、心に誓いました。
そんなダイ見たマァムは、彼にとってレオナは本当に大事な人だと、改めて実感します。
③魔法使いとは
ポップとマトリフは、魔法力の勝負をしていました。
魔法力を高め合う二人ですが、汗をにじませ必死な形相のポップに比べ、マトリフは涼しい顔をしています。
結果はマトリフの圧勝です。
マトリフは「若ぇくせに、百歳近い俺にかなわねぇなんて恥を知れ!」と、丸一日修行したのに魔法力が上がっていないポップにダメ出しをします。
百歳・・・!?まさかそんなに老齢だったとは、思いもしなかったポップは腰を抜かしてしまいました。
そしてマトリフは、パプニカに先に帰っているから一人でルーラで帰ってこいと、ポップにムチャぶりしました。
川から川岸と、ここからパプニカでは距離が違いすぎます。
そんなの無理に決まっているというポップは、そもそもルーラなんて戦いの役に立たないと、かなり消極的です。
「生意気ぬかすなッ!!!」
突然、大声で怒り出したマトリフ。
「魔法使いの魔法てのはな、仲間を守るためのものなんだ!無数の呪文と知識をかかえ、皆の危機をはらうのが魔法使いの役目だ!」
「もしお前がルーラを使えていたら、炎上する気球船からたやすく仲間を救えた事が分からんのか!!?」
マトリフの正論にハッとしたポップは、無言のまま何も言い返す事が出来ません。
この程度の課題をクリア出来ないようでは、足手まといも同然だと言い残し、マトリフはルーラで飛び去ってしまいました。
④レオナの生命
マトリフが洞窟に帰ってくると、バダックが完成した爆弾を見せにきました。
しかしマトリフは「・・・ダメ!ボツ!デザインがださい!!」と、全く取り合ってくれません。
爆発して吹っ飛んでしまうのに、デザインもクソもないのでは?首をかしげるバダックでした。
ダイが目隠しをしながら攻撃を当てられるようになったのを見て、マトリフは「見えないものを見えるようになった時、お前の剣の威力は3倍にも5倍にもなる!」と、その修行の意味を教えてくれました。
そしてポップの事を心配するマァムに、この世の果てに放り出して来てやったと言い放ちます。
アバンは優しすぎて、ああいう甘えん坊は上手く育てられない。あいつには俺の厳しさが必要だと言うマトリフ。
「ヒャッヒャッヒャッヒャッ!」と楽しそうに笑うマトリフを見たダイたちは、彼のサディストぶりに恐怖します。
そんなやり取りをしていると、外から突然フレイザードの叫び声が聞こえてきました。
フレイザードが、悪魔の目玉を使って交信してきたのです。
彼曰く、レオナの体力はどんどん奪われており、もって明日の日没までのようです。
フレイザードの言葉に、覚悟を決めるダイ。
一方その頃、ポップも「俺は、足手まといなんかじゃねぇぞ・・・!!」と、何とかしてパプニカに帰ろうと必死になっていました。
3.バルジ島へ上陸せよ
①4人目は・・・?
明日の日没までにフレイザードを倒さなければ、レオナは生命力が尽きて死んでしまう・・・
しかし、昼間にノコノコ出て行っても敵の思う壺だと、マトリフは言います。
そのため、出発は今日の夜となりました。
塔を爆破する爆弾は、バダックが作った2個だけです。
「ワシが作ったんじゃから、当然バッチリじゃ」と自信を覗かせるバダックでしたが・・・ダイたちは、バダックが作ったからこそ心配なのです・・・
肝心の上陸方法は、マトリフが魚釣りに使っている小さな船を、彼の魔法力で海面スレスレを飛ばすというものです。
しかし、船が小さいため、4人までしか乗れません。
ダイとマァムは確定として・・・バダックは自分が爆弾を作ったからと、譲る気はありません。
するとエイミが、レオナ姫を守るのは、本来我々パプニカ三賢者の役目だと名乗りを上げました。
そこへ、まだ傷が癒えていないアポロも、このままダイ君たちばかりに負担をかける訳にはいかない!と、這ってでも戦いにいく意思を示します。
「ちょっと待ってくれよお二人さん!4人目はもう決まってるんだ!!」
聞き覚えのある声に一同が振り返ると、そこにはボロボロになったポップの姿がありました。
なかなか洞窟がイメージ出来なかったというポップは、なんと神殿までルーラで飛んだあと歩いてきたと言います。
「でも・・・ちゃんと戻って来たぜ・・・!」
そう言って、しっかりとした眼差しでマトリフを見るポップ。
「・・・よしお前が4人目だ!」
マトリフは、課題をクリア出来たポップを、4人目のメンバーに認めてくれました。
②出発
そしてその夜、ダイたちはバルジ島へ上陸するために、入り江に停泊してある小船に乗り込もうとしていました。
ルーラが使えれば楽なのですが、マトリフは島に行った事がなく、ポップは中央塔のイメージしかありません。
ポップは別れ際に、マトリフにまた修行をつけて欲しいとお願いします。
マトリフも大歓迎の様子で、お前には言ってやりたい事が山ほどあると、二人の師弟関係は確立されているようです。
そして、マトリフの事を師匠と呼ぶポップは、「俺にとって先生はアバン先生だけだ!先生と師匠は違うんだよ!」と、照れくさいのか素直じゃありません。
ちゃっかり潜り込んでいたゴメちゃんと共に、ダイたちを乗せた船がマトリフの魔法力によって宙に浮きました。
そして、マトリフの掛け声と共に、船は物凄いスピードで海面スレスレを飛んでいきます。
これなら、あっという間に島に着きそうです。
しかし、ここでダイが肝心な事に気が付きます・・・それは、どうやって止まるのか?という疑問でした・・・
当のマトリフも、止まり方を全く考えていなかったようです。
スピードが緩まる気配がない船は、バルジ島へと一直線です。
このままでは、岸壁にぶつかり木端微塵になってしまいます!
③上陸成功!?
すると突然、ダイが"バギ"を唱えました!
進行方向にバギを唱え、逆噴射でブレーキをかけるつもりです!
バギによって一旦止まりかけた船でしたが、完全には止まらず元のスピードに戻ってしまいました。
それでもダイは、諦めずに再度バギを唱えます。ダイは、紋章の力なしでは呪文を使えないはずですが・・・?
結局、完全には止まらず岸壁にぶつかってしまいました。
しかし減速した事もあり、船はバラバラですが、大事には至りませんでした。
そんな中ダイは、偶然とはいえバギを習得できた事に内心喜んでいました。
なんだかんだ言いながらも、バルジ島に上陸できたダイたち。
彼らは、二手に別れる事にしました。ダイとバダックとゴメちゃんは炎魔塔へ、ポップとマァムは氷魔塔へと向かいます。
二手に別れ、それぞれの目的地に向かう一行を、ザボエラが悪魔の目玉を通じて監視していました。
ダイたちの行動は全て読まれていたようです・・・
そして、待ち伏せしていたのは、ザボエラだけではありません。
そこには魔影参謀ミストバーンも、魔影軍団を率いて待機していました。
アニメでは、大量の"さまようよろい"を、赤色の"キラーアーマー"が率いていました。
漫画は白黒であるため、全て"さまようよろい"であったのか、アニメのように"キラーアーマー"が混じっていたのかは分かりません。
ここからは、アニメオリジナルシーンとなっています。
まずは、炎魔塔を守るフレイムたちと、氷魔塔を守るブリザードたちです。
そして、少し分かりずらいですが、ポップとマァムの頭上をアークデーモンが通過していきます。
また、佇んでいるハドラーの後ろ姿が見られました。
最後に、炎魔塔へと向かうダイたちです。
まとめ
マトリフの、一歩間違えば死んでしまうような猛特訓が功を奏したのか、ポップが"ルーラ"を習得出来ました。
そしてダイの目隠しは、あの技の習得へと繋がります。
バルジ島に上陸したダイたちを、待ち伏せするハドラー率いる魔王軍。
ダイたちVS魔王軍の全面対決が始まります。
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