ドラゴンクエスト ダイの大冒険の外伝的なスピンオフ作品である、 勇者アバンと獄炎の魔王の第15話『希望の一撃』ネタバレ、感想記事です。
今回の内容は、Vジャンプ2022年2月号でご覧になれます。
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※ネタバレを含みますので、まだ読んでいない方は注意。
・死闘
ハドラーはロカにぴったりマークされ、強力な呪文を放つ事が出来ません。
一方のロカも、強化されたハドラーの腕を断つ事が出来ませんが、彼の目的はハドラーを倒す事ではないのです。
ロカはあくまでも勇者の盾であり、ハドラーを斬るのは勇者であるアバンの仕事だと言います。
とんでもない腕力を誇るハドラーは、なんとロカの剣を折ってしまいます。
剣を折られたロカですが、不器用な彼は戦士にもかかわらず、拳で殴る方が得意です。
しかし・・・
ハドラーの前では防戦一方と、格の違いを見せつけられてしまいます。
一方、市街地を縫うように、超スピードで飛ぶマトリフ。
彼の後ろからは、負けず劣らぬスピードでガンガディアが追いかけてきます。
魔法力の消耗からか、マトリフのスピードが落ちてきました。
目の前は行き止まり・・・
絶体絶命のピンチかと思われましたが、これはマトリフの作戦でした。
彼が"バギ"を唱え身を翻すと、ガンガディアはそのままの勢いで壁に衝突します。
そして、壁をブチ破り、停泊中の木製の船に突っ込んでいきました。
更にマトリフは"ベギラマ"を放ち、船ごとガンガディアを火だるまにします。
彼はこの場所が廃船置き場と知っていた上で、ここまでガンガディアを誘導したのでした。
まんまとやられたガンガディアですが、マトリフの持つ、圧倒的な体格差をも覆す知力に憧れを抱きます。
自身がトロル族である事にコンプレックスがある彼は、敵味方関係なく知力のある者をリスペクトするようです。
・希望の一撃
細身にもかかわらず、ガンガディアと同等の腕力を誇るハドラー。
彼はロカの根性を認めて、拳で決めてやると息巻いています。
アバンの一撃に賭け、彼を援護するのはロカだけではありません。
ボロボロ状態のレイラも、最後の力を振り絞ってアバンを回復してくれています。
彼女はロカを助けて欲しいと、涙ながらにアバンに願います。
そして、ついにアバンが立ち上がりました。
レイラが気を失ってしまったため全快ではありませんが、彼女が回復してくれた一握りの体力を無駄にはしないと、"アバンストラッシュ"の構えをとります。
希望の一撃に、己の全てを賭けるアバン。
未だ完成はしていませんが、足りない何かを掴むには、これ以上の瞬間は無いと言います。
人々の平和な暮らしや、大切な友を残酷に踏みにじったハドラーに対し、アバンは今、初めて奇蹟の一撃を繰り出した時と、限りなく等しい気持ちになっているのです。
仲間たちみんなの想いを乗せた"アバンストラッシュ"は、まさにあの奇跡の一撃と同等、あるいはそれ以上の威力でした。
凄まじい威力の一撃を受けたハドラーは、向こう岸の死の大地まで吹っ飛んでいきました。
・魔界の神
マトリフがアバンたちの元に駆け付けると、火だるまになったはずのガンガディアが現れます。
しかし、マトリフたちが"ルーラ"でディードックの家へと逃げると、追いかける事なくハドラーの救援に向かいました。
一方、死の大地まで吹っ飛ばされたハドラー。
彼は防御に転じていたにも関わらず、なんと彼の両腕の骨が切断されかかっていました。
何かを感じ、とっさに防御に転じたハドラーは、自身が攻撃をひるんだ事が信じられません。
そして、腕の震えが止まらないハドラーに、何者かが語り掛けます・・・
「・・・それが恐怖だハドラー・・・」
魔王が人間に恐怖するなど有り得ないと、怒りを露わにするハドラー。
姿を見せる事は出来ないという声の主は、以前からハドラーの事を気にかけて見守っていたと言います。
その声の主とは、魔界の神"バーン"です。
・感想、まとめ
ついにアバンが、"アバンストラッシュ"を完成させました。
もっとも、"空裂斬"を習得したと名言していないため、再現する事が可能かどうかは分かりません。
但し、やはり完成版"アバンストラッシュ"の威力は、凄まじい物でした。
そして、姿こそ現していませんが、大魔王バーンが登場しました。
未だバーンと名乗った訳ではありませんが、魔界の神、そして死の大地という場所からも、バーンで確定だと思われます。
ハドラーがアバンに倒される前から、大魔王の存在を知っていたという事実が明らかになった瞬間です。
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