漫画版ドラゴンクエスト ダイの大冒険の第317話 『宿命の終焉』ネタバレ、ストーリー振り返り感想記事です。
※漫画版ネタバレを含みますので、まだ読んでいない方は注意。
前回のあらすじ
ミストに乗っ取られ、肌が黒く変色したマァム。
その強さは、一瞬にしてラーハルト、アバン、ヒムを地面に這いつくばらせる程です。
怒り心頭のヒムは、"闘気拳"でミストごとマァムを粉々に砕くつもりです。
憑りついたミストだけを器用に倒す事など、出来る訳がないと言うラーハルトに対して、ヒュンケルはアバンを指さしながら出来ると答えます。
それは、アバンの持つ"空の技"です。
一瞬ためらうアバンでしたが、ヒュンケルの説得もあり覚悟を決めました。
そして、"虚空閃"をマァムの胸元にヒットさせたアバン。
しかしミストは、技が当たる直前に彼女の身体から抜け出していました。
その後、ヒュンケルの背後から現れたミストは、最初から彼の身体を標的としていたのです。
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マァムの次にミストが標的にしたのは、ヒュンケルでした
しかし何故、傷だらけで動けないヒュンケルを狙ったのでしょうか!?
兎にも角にも、彼を救わなくてはなりません!
アバンは再度、"虚空閃"を放ちますが・・・!?
ヒュンケルの身体から発せられる、恐ろしく強力な暗黒闘気によって弾き返されてしまいました!
実は、それこそがミストがヒュンケルを選んだ理由なのです
ミストからすれば、マァムの身体などどうでもよく、最後にヒュンケルに辿り着く事が目的でした
マァムに続いて、ヒュンケルの身体まで・・・
しかし、ミストが身体を乗り換えるのは、これが最期のようです
彼は、バーンに肉体を返した時に、ヒュンケルの身体を自らのメインボディとする事を、10数年前から決めていたと言います
そして、ヒュンケルの身体からは、バーンの身体と合体していた時に匹敵するほどの闘気が放たれました!
ヒュンケルの意識の中を進むミスト
ヒュンケルは、ミストが闇の師を買って出たのは、自らの理想の肉体に育て上げるためだったと気付きますが、今更気付いても手遅れです
あの日、アバンの下を離れたヒュンケルを拾い上げたミストは、こう思いました・・・
しかし、一から全てを育て上げ、最強の暗黒闘気をふるえる身体を作り出す事が出来たら、これ以上のスペアは無いと考えました
万一、バーンに身体を返す時がきても、ミストにとっては、この上ない"武器"となるのです
そう、ミストにとってヒュンケルは、己の"武器"でしかありません
何度かヒュンケルの事を始末しようかと考えたミストでしたが、最後の最後で役に立ったと喜んでいます
そして、意識の中を進んでいたミストは、ここでヒュンケルの魂を見つけます
彼が魂を打ち砕けば、ヒュンケルは完全なる傀儡となってしまうのです
ミストがヒュンケルの魂を打ち砕こうと、手を伸ばした次の瞬間・・・!?
「ウギャァァァーッ!!」
突如、悲鳴を上げたミスト!
どうやらそれは、"光の闘気"のようです!!
いつの間にかヒュンケルは、魂の中に光の闘気を集中させていたのです!
しかし・・・これだけのパワーを、一瞬で蓄えられる筈がありません!
なんと彼は、最初からミストが自身に乗り移る事を予想していたのです!!
「・・・なぜか・・・そんな気がした・・・」
光の闘気に飲み込まれるミスト!
「ヒュンケルーッ!!」
彼はその名を叫びながら、光の中へと消えていきました!!
そしてヒュンケルは、我を取り戻します!
ここに、長きに渡る闇の師弟の宿命の日々が終わりました・・・
皮肉にもミストは、自身のために長年かけて鍛え上げた身体の中で、最期の時を迎えたのです
まともに立っている事もままならないヒュンケルに、アバンが手を差し伸べます
「・・・先生・・・あなたにとって・・・オレはなんですか?」
次回に続く・・・
まとめ
ミストは初めてヒュンケルを拾い上げた時から、自身のために彼を育てる事を決めていたのですね。
何故、人間であるヒュンケルを育てるのか、疑問に思っていた事でしたが、優しさなどではなく、まさか自分のためだったとは・・・やはり魔物とは普通そういうものなのでしょうか?
そしてヒュンケルも、本能的にその事を察知していたようです。
それ故に、魂に光の闘気を集中し、見事ミストを撃破する事が出来ました。
あっけない終わり方のようにも見えますが、二人の宿命の終止符にはぴったりの最期だったと思います。
キルバーン、ミストバーンと二人の強敵を倒した今、残るは大魔王バーンのみです。
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