漫画版ドラゴンクエスト ダイの大冒険の番外編 『勇者アバン』ネタバレ、ストーリー振り返り感想記事です。
番外編『勇者アバン』は、ダイの大冒険本編より約２０年前の、当時魔王と呼ばれていたハドラーが世界を恐怖のどん底に陥れていた頃のお話です。
ダイの大冒険の外伝として描かれたその内容は、Ｖジャンプ２０２０年１２月号から連載中の、ダイの大冒険のスピンオフ漫画である勇者アバンと獄炎の魔王・第１話『勇者誕生』の元になった物語となっています。
※漫画版ネタバレを含みますので、まだ読んでいない方は注意。
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それは、ハドラーがまだ"魔王"と呼ばれていた時代
ハドラーは、そのすさまじい魔力と恐るべきモンスター軍団を使って、世界中を恐怖のどん底に陥れていました
その状況下、魔王の侵略に大きく立ちはだかる王国がありました
その王国とは、屈強な騎士団を抱える"カール王国"です
そのカール王国を支えていたのは、王女である"フローラ"です
病床の国王に代わって国を治める"フローラ"は、その美しくも勇ましい容姿も相まって、世界の"希望の女神"ともいえる存在でした
群衆の前での行事を終え、騎士団を労う"フローラ"
騎士団の中に、一人見当たらない者が・・・
"アバン"です！
公式行事をサボった"アバン"に、騎士団長である"ロカ"は怒りが収まりません！！
居場所は分かっていると言い、アバンを連れにいきます
その居場所とは調理場でした
調理場で味見をしているアバン
「イマイチですねェー！このスープはバッドですね」
アバンは味見したスープを酷評すると、味が良くなるアドバイスをします
更に、効能や栄養についても語るアバンは、女性たちから大人気です
そこへ、鬼の形相で登場したロカ
アバンを調理場から引っ張り出していきました
姫の護衛をすっぽかした事を問い詰めるロカですが、アバンは護衛ならばロカで十分だと言います
今は戦いの時代だ！知識なんていくらあっても役に立たない！！
そう言って、ロカは一生剣に生き、女性なんか好きにならないと断言します
もし女の子なんかを好きになったら、国中を裸で走り回ってやるというロカ
ロカはアバンに少しぐらいは腕も磨いておけと言い放ち、その場を後にしました
現時点でのロカは、アバンの事をド近眼の運動音痴だと思っているようです・・・
実は、ロカの言う通りだと分かっているアバン
アバンは、戦いが近いという事を感じていました・・・
その後、突如フローラ姫の悲鳴が王宮内にこだましました！
姫の目の前には、血で書かれた文字が・・・
「魔族の文字ですよ」
そこに現れたアバンが、その文字は鏡を使った通信呪文の一つであると言います
魔王は姫をさらい、魔界の神への生贄とするつもりです
その晩、カール城は万全の警備体制を整えました
しかし、この大事な時にアバンは、大事な用事があると森へ行ったそうです
外で見張り中の兵士が、上空に浮かぶ光の玉を発見します
どんどん大きくなる光・・・
その光の中から現れたのは、魔王ハドラーでした！
その手には、何本もの魔法の筒が！！
ハドラーが"デルパ"を唱えると、魔法の筒から大量のモンスターたちが出現しました！！
巨大なドラゴンに乗ったハドラーが、兵士を蹴散らしながら王宮内へと侵入します！！
あっという間に、フローラ姫の目の前まで迫るハドラー！
魔王を目前にしたフローラですが、毅然とした態度で迎え撃ちます！！
「我が下にひざまずくがいい！」
ハドラーのその言葉を、「断ります！」と即答で突っぱねたフローラ！
ハドラーは「ならばこの場で殺してやっても良いぞ！！」と、死ぬか軍門に下るかの選択を迫ります！！
早く決めろ！と急かすハドラー
そんなハドラーに意見する一人の男が現れます・・・
その男とは"アバン"でした！
女性への接し方を説くアバン
そのひょうひょうとした態度に怒るハドラーですが・・・
ハドラーが乗ったドラゴンの鼻の上に、アバンが何かが入った袋をのせると！？
突然ドラゴンが凶暴になり、コントロールが効かなくなりました
どうやら袋の中には、アバンが調合したという特製の秘薬"毒蛾の粉"が入っていたようです
かけられると、混乱し正気を失ってしまうという"毒蛾の粉"
アバンがふりかけたという、外にいたモンスターたちも仲間割れを始めました！！
大事な用があると言っていたアバンは、森に毒蛾を取りに行っていたのでした
「許さんぞッ！！」
アバンの術中にはまったハドラーは、怒り叫びます！
すると、ハドラーの言葉にアバンの表情がこわばります・・・
そして、すさまじい闘気を発するアバン！
アバンのいつにない表情を見たフローラは、彼との出会いを思い出します・・・
今から３年前、フローラが一人で城を抜け出した時の事です
彼女は森でモンスターに襲われてしまいました！
すると！？
鋭い太刀筋で、モンスターを一刀両断するアバン！
その時アバンの顔は、今まさに魔王と対峙しているアバンと同じ表情をしていました
フローラは、アバンに自分が王女である事を明かし、彼を騎士団へと推薦しました
するとアバンは、騎士団の一員になるやいなや、急に伊達メガネをかけまるで武術など出来ないフリを始めました
しかしフローラは分かっていました
アバンが自分の力をひけらかす様な真似を嫌う故に、彼があえてそうしてたことを・・・
「おろか者めがッ！まさかこの俺に戦いを挑もうというのではあるまいなッ！！」
人間の分際で戦いを挑もうとしてるアバンに、ハドラーは怒り心頭です！
一方、戦いは望まないと言うアバン・・・
しかし彼は、自らの野望のために平気で人を傷付ける外道を、黙ってみていられるほどお人好しではない！とハドラーとの戦いを決意しました！！
先手を打ったのはハドラーです！
ハドラーの呪文がアバンを襲います！！
すると、すかさず反応するアバン！
アバンは"ベギラマ"を叩きこみました！！
ハドラーは、高度な呪文を使うアバンに驚きます
体制を崩したハドラーですが、すぐに立て直し呪文を連発しました！
そのハドラーの呪文を、素早い動きでかわし続けるアバン！
呪文をかわしながら懐に入ったアバンは、ハドラーを蹴り飛ばし、追い打ちに"メラゾーマ"を放ちました！！
しかしハドラーは、"メラゾーマ"を片手で消し去りました！
そして極大呪文を構えます！
その呪文とは、イオ系最大の呪文"イオナズン"です！！
流石のアバンも、"イオナズン"を食らってしまえばひとたまりもありません！
しかしアバンが避けると、後ろにいるフローラ姫に当たってしまいます・・・
万事休すの状態で、アバンは自ら"イオナズン"を受け止める選択をします！
すると・・・！？
鈍い音と共に、ハドラーの左腕がちぎれ宙を舞いました！？
なんと後ろからロカが、ハドラーの腕を切り落としたのでした！！
「このゴミがーッ！！」
邪魔に入ったロカに、ハドラーの呪文が直撃します！
呪文の直撃を受けたロカは、大ダメージを負ってしまいました！！
片手になったハドラーは"イオラ"で十分と、もう片方の手に魔法力を集中します！
仲間をやられたアバンは、怒りが頂点に達しました！！
そして彼は、剣を逆手に構えます！
ハドラーが"イオラ"を放つと同時に、アバンも剣を振りかざします！
その剣には闘気がみなぎっています！！
そして、その剣を一気に振り抜いたアバン！！
剣に蓄えられた闘気が、閃光となってハドラーを襲いました！！
凄まじい閃光は、城壁をブチ破りどこまでも伸びていきました！
その光に飲み込まれ、ハドラーの姿は消えていきました！！
魔王を倒したと喜ぶ兵士たち
しかし・・・「いや・・・魔王はまだ生きています・・・！」
アバンの言葉通り、ハドラーは死んでいませんでした
ハドラーが言う様に、今のアバンの力では奴を倒す事は出来ません
アバンは神妙な面持ちで、燃ゆる炎を見つめています・・・
魔王ハドラーを倒すため、アバンは世界中を旅する事を決意しました
フローラはアバンが世界を救うその日まで、彼の眼鏡を預かると言います
一人で旅に出ようとしたアバンの前に、カール騎士団長のロカが現れました
なんとロカは自分も一緒に旅すると、アバンに付いていくつもりです
アバンの光る剣に希望を見たというロカ！
その閃光が後に"アバンストラッシュ"として完成し、魔王ハドラーを倒し世界を救う事になるのでした・・・！！
まとめ
アバンが勇者として、魔王ハドラーと始めて対峙した時の話でした。
ロカはこの後、レイラと結婚し"マァム"をもうけるのですが、この時点では「女の子を好きになることはない」、「そんな事になったら裸で国中を歩いてやる」と言っており、ある意味良い布石になっていました。
ロカとレイラの出会いに関しては、スピンオフ漫画である勇者アバンと獄炎の魔王・第２話『魔の森の影女』にて明らかになっています。
勇者アバンの旅の行方を追う、「勇者アバンと獄炎の魔王」から目が離せませんね。
次回 第１１８話『最強剣はどこだ・・・!!？』につづきます。
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