ドラゴンクエスト ダイの大冒険の外伝的なスピンオフ作品である、 勇者アバンと獄炎の魔王の第25話『凍てついた両雄』ネタバレ、感想記事です。
今回の内容は、Vジャンプ2023年1月号でご覧になれます。
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※ネタバレを含みますので、まだ読んでいない方は注意。
・獣王の狙い
前回、地中から登場したクロコダインは、ハドラーを連れ去ってしまいました。
彼は原作でダイを苦しめた、"やけつく息"で地下を移動して侵入したのでした。
ハドラーを地底魔城に運んできたクロコダイン。どうやら彼は、ザボエラに頼まれてハドラー救出を実行したようです。
バルトスとガンガディアは、クロコダインの名を知っていました。
この頃から"獣王"として名を馳せていたのですね。
彼は、魔王の封印を知って世界中の魔物が覇権を狙っていると警告し、その場を後にします。
クロコダインが去ったあと、ザボエラがザムザを従えて登場します。
悪賢いザボエラは、ハドラーを助ける事によって彼に恩を売ろうと考えたのです。
更に、"凍れる時間の秘宝"を解きたければ、遠慮せずに頭を下げに来いと言い残し、地底魔城をあとにしたザボエラ。
"凍れる時間の秘宝"の解き方を知っているのかと思いきや、なんとザムザにガンガディア達より先にその方法を見つけ出せと、無理難題を押し付けていました。
相変わらず、息子のザムザを自分の"道具"としか考えていない、毒親全開のザボエラでした。
そして、知恵のある者を尊敬するガンガディアですが、知力さえあれば良いというものではないと、完全に軽蔑していました。
クロコダインが地上に出ると、ガルーダに水をあげているヒュンケルの姿がありました。
こんな所に人間の子供がいるなど、奴隷かと勘違いしていましたが無理もありません。
実はこのヒュンケルとガルーダは、原作で因縁があります。
ヒュンケルがまだ魔王軍にいた頃、ダイに止めを刺そうとした所をクロコダインに割って入られ、更にガルーダにダイとポップを連れ去られるという場面がありました。
・神のご慈悲
勇者側、魔王側共に呪法の解き方が分からず手をあぐねいている中、マトリフは次の動きを既に始めていると言います。
恐らく、両者の封印が解けた後の戦いに備えているのだと思われますが、両手が包帯でぐるぐる巻きになっている事から"メドローア"習得に向けて動き出しているようです。
一方、皆既日食の力を利用した"凍れる時間の秘宝"という呪法とまでは解明したガンガディアですが、超古代の呪法ゆえにあまりにも情報が少なく苛立ちを隠せません。
そこへ・・・!?
何者かの指先から、ガンガディアの手に光線が放たれます。
すると、彼の手が勝手に動き出し、図形の様なものを描き始めました。どうやらこれは、呪法の解き方のようです。
そして、この光線を放った者の正体が明かされます。
ガンガディアの背後から彼を見つめる者・・・それはなんとミストバーンだったのです。
まさか、呪法の解き方をミストバーンが伝授していたとは、驚きです。
場面は変わって、アバンを動かすというマトリフ。
フローラは場所を聞きますが、ホルキア大陸の何処か、現在マトリフが修行地にしている場所としか言えないようです。
マトリフは、アバンだけを復活させたかったが事情が変わったと言っており、ハドラーの復活が近い事を察知しているみたいでした。
しかし、それは同時にアバンも復活するという事です。
そのため、アバンと共に決戦用の奥義を極め、敵が態勢を整え直す前に先手を取る作戦です。
今まで、アバンに対して一番真剣な目をしていた人物は、ロカだったと言うフローラ。
そして、今ではそこにマトリフも加わったと、彼のアバンに対する強い思いを認めていました。
・謎の男
マトリフは、ジュニアール家の執事であるドリファンから数日分の保存食を受け取ると、アバンと共に"ルーラ"で飛び去って行きました。
すると・・・茂みの中から、いかにも怪しい謎の男が現れます。
どうやらその男は、マトリフたちの会話を盗み聞きしていたようです。
雰囲気的には、原作で登場した"キルバーン"を彷彿とさせる彼は、一体何者なのでしょうか?
マトリフたちがカール王国を離れてから数週間後、地底魔城の闘技場では呪法を解く準備が完了していました。
皆既日食が起こった正午の真逆である深夜に呪法を発動させ、凍れる時間の因果を解くのです。
一方、修行を続けるマトリフ。疲れ切ってよろめく彼は、川の水で負傷した腕を冷やしています。
原作でも、同じ様にポップが腕を冷やしているシーンがありました。
アバンのいる洞窟から、天に向かって光が放たれました。
その光を見たマトリフは、遂にアバンが復活すると期待を馳せます。
すると!?マトリフの背後に、先ほどの謎の男の姿が・・・
なんと彼は、これでアバンを殺せるようになると、勇者復活を歓迎しているようです。
マトリフが謎の男に対して、お前は魔王軍かと尋ねますが、「・・・どうかな?」とはぐらかしていました。
男を敵とみなしたマトリフが呪文を放ち攻撃しますが、マントで跳ね返されてしまいます。
そして、歪な形をした剣を抜き、マトリフ目掛けて斬りかかる謎の男。
一方でアバンの指が、ピクリと動き出しました。
遂に勇者復活か?しかし、マトリフが絶対絶命のピンチです。
・感想、まとめ
この時すでにクロコダインは、"獣王"として名を馳せていたのですね。
また、"凍れる時間の秘宝"の解除に、ミストバーンが一枚噛んでいたとは驚きです。
知略に優れるアバンを警戒する大魔王バーンが、ハドラーを使って彼を抹殺しようと目論んでいたという事です。
そして、今までの敵とは何か感じが違う謎の男が登場しました。
個人的には、原作で登場した"キルバーン"に雰囲気が似ている様な気がしますが、一体何者なのでしょうか?
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