ドラゴンクエスト ダイの大冒険の外伝的なスピンオフ作品である、 勇者アバンと獄炎の魔王の第24話『そして時間は・・・』ネタバレ、感想記事です。
今回の内容は、Vジャンプ2022年12月号でご覧になれます。
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※ネタバレを含みますので、まだ読んでいない方は注意。
・世界に平和が!?
冒頭、皆既日食を見つめるミストバーンの姿がありました。
彼の正体である大魔王バーンの身体もまた、"凍れる時間の秘宝"がかけられています。
そして、ウロド平原では戦意を失った魔物たちが、逃げ去っていく姿がみられました。
彼らを動かしていた、魔王の邪悪な意志が弱まったからです。
原作では、今回とは逆に魔王が復活し、大人しかった魔物たちが暴れ出すシーンがありました。
バーンは、己以外に"凍れる時間の秘宝"を使う者が現れた事に驚いていました。
この時から既にバーンは、アバンの知略に一目置いていたのです。
一方、ウロド平原に駆け付けたロカは、アバンが魔王を封印すると共に、自らも"凍れる時間の秘宝"の影響を受けてしまった事を知りました。
泣き崩れるロカに、ブロキーナが"キメラの翼"を手渡します。
これは、アバンがロカ、レイラ、ブロキーナの3人のためにくれた物であり、レイラを安心できる場所にという願いが込められています。
凍れるアバンとハドラーはマトリフが持ち去り、残された3人は、ロモスへと戻ります。
ハドラーが封印された事によって、世界中の魔物たちに影響が現れはじめていました。
そしてここで、原作では消滅していた"アルキード王国"が登場し、そこにはダイの母"ソアラ"の姿がありました。
また、"ヴェルザー"との決戦に向かう直前の"バラン"も登場します。
バランは、アバンが魔王を封印した事を確認してから、魔界へと向かったのですね。
・勇者と姫の再会
カールの兵士たちと共に、魔物の群れを退けたフローラ。
彼女は、魔物の弱体化がアバンによるものだと感付いていました。
しかし、アバンからは何の連絡もありません。
アバンを心配するフローラの前に、マトリフが現れます。
彼は、フローラだけは今のアバンの状態を知っていなければならないと考え、二人を対面させました。
ハドラーの残党が探し回る事も考え、アバンとハドラーを別々の場所に隠したマトリフ。
アバンの秘宝だけを解く方法を見つけるため、古文書が頼りになるジュニアール家にアバンを隠したのでした。
今さら何をしても無駄なのかもしれない・・・そんな弱音を吐くマトリフに対し、フローラは「それでもジタバタしましょう!」と、決して望みを諦めていない様子です。
病床に倒れた父に代わって、フローラがが国を率いる事になった時、彼女の心の中は不安で一杯でした。
そしてそれは、彼女だけでなく城の者たちの誰もが、魔王に勝つ手立てなどないと諦めていたのです。
今更ジタバタした所で何も始まらないのではないか?みんながそう絶望する中、アバンは言いました。
「何もしなければ、まさに何も始まらないでしょう?ジタバタしかできないなら方法はひとつ!」
「みなさん!ジタバタしましょう!!」と。
その言葉を聞いたみんなは、思わず笑いだしてしまいました。みんなの顔に笑顔が戻ったのです。
こうしてフローラは、絶望した時にはアバンの言葉を信じ、最後までジタバタしてやろうと思うようになりました。
マトリフに国をあげて、あらゆる協力を約束したフローラ。
ここで彼女から、一つだけお願いがあると打ち明けられました。
それは、しばらく一人にして欲しいという願いでした。
勘の良いマトリフは、フローラが愛する人と二人きりになりたいと思っているに違いないと、その場を後にします。
アバンは過去に、ロカの恋愛に対する鈍さを指摘していましたが、マトリフから言わせればアバンも同じです。
アバンと二人きりになったフローラは、彼を抱きしめながら泣き崩れていました。
人前では気丈に振舞っていた彼女ですが、本心は泣き崩れる程アバンの事が心配でならないのでしょう。
一方、地底魔城ではバルトスが、島の魔物が浮足立っている事に危機を感じたブラスと交信中でした。
ハドラーの無事を心配するブラスに対し、禁呪法で生み出された自身が生きているという事は、その主は死んではいないと答えるバルトス。
しかし、ガンガディアが懸命に捜索しても見つかっていない事から、勇者に力を封じられ何処かに連れ去られたのではないかとの見立てをつけていました。
バルトスもフレイザードや親衛騎団と同様に、ハドラーの禁呪法によって生み出されていたのですね。
・約束
アバンによってもたらされた平和に、世界が落ち着きを取り戻し始め、月日が流れました・・・
すっかりお腹が大きくなったレイラとロカの結婚式が執り行われています。
あれからマトリフは、ジュニアール家の古文書を調べ続けていますが、未だ手がかりを掴めていないようです。
そして、遂に"マァム"が生まれます。
幸せの絶頂の筈のロカですが、巻き割り中に自身の手を見つめたまま浮かない顔をしています。
そこに、久しぶりにマトリフが現れます。
娘が生まれた事を報告したロカは、実は毎日が辛い事を打ち明けました。
家族との幸せな時間やみんなの笑顔、それら全てはアバンが自らを犠牲にして残してくれた物だと思うと、ボロボロ泣きそうになると言うロカ。
マトリフは、呪法を解けそうな方法をいくつか見つけたのですが、どれもハドラーの方まで解けてしまうようです。
マトリフの話を聞いていたロカは、急に思い立ったかのように立ち上がり、マトリフにカールへ連れていって欲しいと言い出しました。
そして、カールに到着したロカは、何と裸で街を闊歩し始めたのです。
兵士からの知らせを受けたフローラがロカを止めに現れましたが、マトリフが彼女を制止します。
大声でアバンの名を呼ぶロカ。彼は、レイラと結婚し子供も生まれた事を報告しました。
全てアバンの言った通りになったロカは、裸で国中を走り回ってやると言った約束を実行したのです。
だから早く帰ってこい!!ロカの心からの呼びかけは、アバンに届くのでしょうか?
・獣王登場!!
場面は変わって、サババではディードックが地下壕に封印されたハドラーの様子を見に来ていました。
どうやらマトリフは、外からもまずこじ開ける事が出来ない地下壕にハドラーを隠していたようです。
異常なしと見たディードックが地下壕を後にすると・・・なんと!?ハドラーの背後の地中から魔物の手が出現しました。
そして、姿を現した魔物はなんと"クロコダイン"だったのです!!
・感想、まとめ
今回は、バラン、マァム、が登場し、更にクロコダインが物語に絡む形で登場しました。
以前、シルエットだけ登場したクロコダインが、まさかこの様な形で出てくるとは思いもよりませんでした。
クロコダインは一体、ハドラーをどうするつもりなのでしょうか?
そして、ロカが「裸で国中を走り回ってやる」と啖呵を切った言葉も、しっかり回収されていましたね。
アバンだけの呪法を解くのは困難のようですが、この先どの様な展開になるのかが本当に楽しみです。
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