ドラゴンクエスト ダイの大冒険の外伝的なスピンオフ作品である、 勇者アバンと獄炎の魔王の第2部「先生編」54話『魔剣覚醒(前編)』ネタバレ、感想記事です。
今回の内容は、Vジャンプ2025年10月号でご覧になれます。
最新の単行本はこちら↓
※ネタバレを含みますので、まだ読んでいない方は注意。

・生かされたヒュンケル
あまりの威圧感に、背後を取られているのに手が出せないヒュンケル。
それもそのはず、相手はあの"ミストバーン"です。
なんとかヒュンケルは、振り返りざまに"海波斬"を放ちました。
しかし、まだ子供であるヒュンケルの技が、ミストバーンに通用するはずもありません。
あっさりとカウンターの指弾をくらってしまいます。
完全に気配を消していたつもりのミストバーンでしたが、まさかヒュンケルが気付き攻撃してくるとは思ってもいなかったようです。
先ほどの指弾は、咄嗟に出てしまったようです。
生命まで取ろうとは思っていなかったミストバーンは、なまじ強くなっていたヒュンケルを憐れみます。
ところが・・・!?
ヒュンケルは立ち上がろうとしています。
ミストバーンの放った指弾は"暗黒闘気"であったにもかかわらずです。
これには、ミストバーンも驚愕しています。


必死に立ち向かおうとするヒュンケルですが、流石にダメージが大きかったのか気絶してしまいました。
そこでミストバーンは、体内から"シャドー"を呼び出しヒュンケルの影としました。
次にヒュンケルが目を覚ますと、そこは布団の上でした。
どうやら倒れていた彼を、アバンが発見してくれたようです。
ヒュンケルは自身が生きている事に驚いています。
更に、ミストバーンから受けた傷も治っていました。
なぜ、あいつは俺を殺さなかったのか・・・


・素質
すると、ヒュンケルの影からシャドーが現れます。
魔物たちと暮らしていたヒュンケルは、シャドーの存在を知っていました。
しかし、なぜシャドーが?
シャドーに対し、お前は昨日のあいつの仲間かと問うヒュンケル。
しかし、仲間などとはおこがましい、私はあのお方の下僕にすぎないと答えるシャドー。
ここどシャドーは、ミストバーンが新しい魔の軍団の中核に位置する者だと言います。
そして、ミストバーンがヒュンケルの事を気に入っており、そのために生かされた事を明かします。
更にシャドーは、ヒュンケルが育ての親であるバルトスの仇を討つためにアバンに師事し、復讐の機会を狙っている事まで知っていました。
そのアバンを殺す力になるというのです。
しかし、戸惑うヒュンケルに対し、共に暮らしている内に情が湧いたのかと畳み掛けます。
だとすれば、あのお方も落胆するだろう・・・所詮は人間だったとな


その言葉に対し、怒りを露わにするヒュンケル。
「適当なことを言うな!おれの・・・おれの本当の気持ちを知りもしないくせに・・・!」
ヒュンケルはシャドーに掴みかかりますが、暗黒の力の塊であるシャドーを掴み取る事自体が、普通の人間では不可能のようです。
そしが、ヒュンケルの身体から昨日受けた暗黒闘気が溢れ出ています。
「ならば見せてみよ。おまえの復讐心を!」
そう言ってシャドーは、飛び去っていきました。
その一部始終を高台から見ていた、ミストバーン。シャドーもそこにやってきました。
どうやらシャドーは、ヒュンケルの素質を確認するために、わざと彼を怒らせたようです。
ミストバーン曰く、暗黒闘気を体内に受けても生きている可能性は、暗黒闘気に対する肉体の適応性が異常に高いか、アバンから学んだ闘気が光の域に達しており防御できたか・・・あるいはその両方かという者に限られるようです。
アバンはハドラーの獲物ですが、ヒュンケルに関しては何も止められていません。
この時にミストバーンは、原作であったようにヒュンケルの身体を己のスペアにしようと企てていたのです。


その後ヒュンケルは、アバンと食事をしていました。
ヒュンケルが点数をつけアバンが悔しがるという、いつも通りの光景でしたが、ここでアバンが折り入って話があると言い出します。
そして、渡す物も・・・
アバンは、"アバンのしるし"を渡すつもりなのでしょう。
そして二人は、原作で別れの場所となった川辺へとやってきました。


ミストバーンがヒュンケルの身体を狙うきっかけが描かれていました。
そして、原作で彼らの別れの場所となった川辺へと移動しましたが、ヒュンケルが斬りかかった理由も明らかになりました。
前日に、シャドーから焚きつけられていたとは・・・それが無ければ、彼らの未来は変わっていたのかも知れません。
次回、アバンから卒業を言い渡されるヒュンケルは、どの様な反応を示すのでしょうか?

・感想、まとめ
記事一覧、サイトマップへはコチラから→