ドラゴンクエスト ダイの大冒険の外伝的なスピンオフ作品である、 勇者アバンと獄炎の魔王の第2部「先生編」 54話『魔剣覚醒(後編)』ネタバレ、感想記事です。
今回の内容は、Vジャンプ2025年11月号でご覧になれます。
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※ネタバレを含みますので、まだ読んでいない方は注意。

・燃え上がる感情
アバンは、ヒュンケルが一人前の戦士としての技量を備えていると、卒業のしるしである"アバンのしるし"を渡します。
もう教えられる事は無いと言うアバンに対し、まだ先生には全然追いついていないと反論するヒュンケル。
しかし、持てる力の量に関係なくその全てを誰かを救うために注ぎ込めるのであれば、それはもう立派な正義の戦士であると言うアバン。
それが出来ているヒュンケルには、もう教える事は何もありまえん。
それでもヒュンケルは、アバンからまだ教わっていたい。やはり、長く一緒にいる間に情が湧いて離れるのが嫌なのです。


でも、ヒュンケルはまだ完全な戦士であるとは言えないと言うアバン。
それは、彼の剣からは殺気や邪気を感じるからです。
・・・殺気・・・邪気・・・だと・・・?
その言葉に、怒りが沸々と湧いてくるヒュンケル。
それもそのはず、彼の殺気や邪気は父親を殺されたアバンに向けた物だからです。
この時、ヒュンケルの中で何かが目覚めます。
アバンへの尊敬、感謝と父の仇への復讐心という相反する感情がぶつかり合い、彼の身体の中で燃え上がりました。
一方のアバンは、真実を打ち明けるにはよいタイミングだと考え、バルトスとの約束を話しはじめますが・・・
同時にヒュンケルから、バルトスという男を知っているかと問われます。
真実を知らないヒュンケルは、目の前のアバンが父の仇だと信じて疑わず、その恨みの全てをぶつけます。
ここでアバンが先に真実を伝える事が出来ていれば、ヒュンケルの運命は全く別のものになっていたのかも知れません。


・魔性の剣
怒りに身を任せ、アバンに斬りかかるヒュンケル。
咄嗟に身体が反応したアバンは、置いてあった剣を取りカウンターの一撃を放ちました。
その衝撃でヒュンケルは吹っ飛ばされ、川に落ちてしまいます。
反射的に手を出してしまった事を悔やむアバン。
しかもその一撃は、"アバンストラッシュ"でした。
しかし、そうしなければ彼は確実に殺されていました。
恐るべき剣の冴え・・・まさに魔性の剣です。
ヒュンケルはアバンを倒すために、バルトスから譲り受けた技を独自に磨いていたのです。


必死にヒュンケルを追いかけ、今まさに川に飛び込もうとした瞬間!?
どこからか剣撃がアバンを襲いました。
"魔剣のライゼ"です。
よりによってこんな時に邪魔者が現れましたが、どうやら"ライゼ"だけではないようです。
"タークス"と"ヒヒ"以外のベルクスが勢揃いしています。


・ベアーチェの提案
どうしても抜け駆け合戦が収まらないベルクスたち。
ベアーチェの提案でまず全員でアバンを捕らえて、その後に各自が優劣をつけて身体の使い手を決めるというのです。
この世に数えるほどしか仲間がいないのに、みんなに仲良くして欲しいと言うベアーチェ。
しかし、アバンからすれば彼らの都合など知った事ではありません。
「だよね、ごめんねアバンさん」
そう謝った後、急に表情が変わり殴り掛かるベアーチェ。
その威力は、瀕死ではなく確実に死んでしまう程です。
そして、ベアーチェの攻撃を口火にベルクスたちが一斉に襲い掛かってきました。
あまりにも多勢に無勢であり、流石のアバンもこのままではやられると考えたのか、一旦"ルーラ"でその場をあとにします。


しかし、弟子のピンチに遠くへ逃げるはずがないと言うライゼ。
アバンの事をよく分かっています。彼がそんな事をするはずがありません。
心が乱れている今こそ、最大のチャンスだとベルクスたちは絶対にアバンを見つけ出すつもりです。
手分けして探すか?バラバラになるとアバンの好都合になるのではないか?
ベルクスたちは知恵を絞りますが、ここでスイグンが秘策を披露します。
彼が剣を構えると、なんと!?
鞘の飾り部分が開き、地面へ落下しました。まるで鎧の魔剣の"鎧化"の逆バージョンです。
そして、まるでサソリの様な形へと変化し、アバンを探すため走り始めたのです。




・感想、まとめ
ついに、アバンとヒュンケルの別れになるシーンが登場しました。
1秒でもアバンの方がはやく話しかけ真実を明かしていたら、その後の二人の運命は大きく変わっていたのでしょう。
反射的に"アバンストラッシュ"で反撃してしまい、恐らくヒュンケルは気絶したまま川に落ちてしまいました。
ただでさえ、そんな状況になりパニック状態であるのに、ベルクスたちが一斉に襲い掛かってきました。
一旦、その場を退散したアバンですが、このピンチをどうやって切り抜けるのでしょうか?
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