ドラゴンクエスト ダイの大冒険の外伝的なスピンオフ作品である、 勇者アバンと獄炎の魔王の第27話『全てを斬る』ネタバレ、感想記事です。
今回の内容は、Vジャンプ2023年3月号でご覧になれます。
最新の単行本はこちら↓
※ネタバレを含みますので、まだ読んでいない方は注意。
・極大消滅呪文!!
"大地斬"、"海波斬"、そして"空裂斬"で幽霊騎士団を次々となぎ倒すアバン。
アバンの強さに驚愕するフューレは、更に加勢が入ってはマズイとマトリフに襲い掛かりました。
しかし、加勢の必要はないようだと言うマトリフ。
アバンは既に、最後の奥義である"空裂斬"を完成させてしまっているからです。
今のアバンの"空裂斬"からは、以前のような焦りや不安が消えています。
どうやら、この一年間の凍結がアバンの心に思わぬ恩恵をもたらしたようです。
アバンの強さに勝ち目がないと悟ったフューレ。
しかし、彼も只で死ぬつもりはなく、マトリフの命だけでもいただくつもりです。
マトリフにとって、魔法を跳ね返すマントを持つフューレは天敵です。
ところが・・・跳ね返すのがマントなのであればと、マトリフは不敵な笑みを浮かべています。
マトリフは、フューレの足元に"バギ"を放ちました。
跳ね返すのがマントなのであればと、"バギ"の竜巻によってマントをめくり上げたのです。
そして、無防備になったフューレに炎を放ったマトリフ。
このままだと鎧の熱で焼け死んでしまうと、フューレは鎧を脱ぎ捨て逃げ出しました。
必死に逃げるフューレですが、マトリフは既に"光の矢"を構えています。
ここで、マトリフの口から初めて新呪文の名前が発せられました。
その名前は、原作ファンは当然お分かりだと思いますが、マトリフ最強最大の極大消滅呪文"メドローア"です。
一撃必殺の呪文をほぼ完成させたと言っていた通り、その威力はフューレだけでなく後ろの山をごっそり消滅させる程でした。
師匠にあの世でどやされると思いにふけるマトリフですが、バルゴートは「使うな」とは言わず「気をつけろ」と言っていました。
恐らくいつの日か、二つの呪文を同時に放つ事が出来るマトリフが、"メドローア"を生み出す事を分かっていたのでしょう。
・完成!アバンストラッシュ!!
フューレも消滅し、残るはドルディウスと僅かに残った雑魚敵のみです。
敵にも情けをかけるアバンは、これ以上の戦いは無意味だとドルディウスに撤退を進めました。
しかし、戦場の怨念の集合体である彼らにとって、戦いは自分たちの存在意義です。
その戦いが無意味だという事は、彼らの存在自体を否定する事になるのです。
そんな事を認める訳にはいかないドルディウスは、鉄球を構えアバン向かって襲い掛かりました。
ドルディウスの信念に対し、覚悟を決めたアバン。
大地を斬り、海を斬り、空を斬る・・・
その三つの力を手に入れた今、アバンには全てが斬れる筈です。
静かに目をつむり精神を集中させたアバンは、あの技の構えをとり、ドルディウスに向かって一気に剣を振りました。
希望の一刀、"アバンストラッシュ"の完成です!!
この一連の流れは、原作でダイが"アバンストラッシュ"を完成させた時のオマージュになっていました。
・ドルディウスの執念
奥義完成を祝うマトリフ。
また、アバンもマトリフの"メドローア"完成を称えます。
三つの力を会得し奥義を完成させたアバンであれば、今度こそ魔王に致命的な一撃を与えられる筈です。
そして、敵の居住に赴く事を決意した二人でしたが、そんな彼らを一体の"シャドー"が見つめていました。
その場から姿を消したシャドーは、"大魔王バーン"にアバンたちの現状を報告します。
報告を受けたバーンは、アバンとハドラーが対照的だと呟きました。
ハドラーは、アバンから予想外の呪法をくらい、その時感じた恐怖心のまま凍結しました。
そして、呪法から解き放たれた今でも、ハドラーの心には同様が強く残っていると言います。
一方のアバンは、命に代えても魔王を封印するという強い決意と闘志のまま、時間を凍らせていました。
この差が、両者の明暗を分けるかも知れないというのです。
アバンとマトリフが去った後、何とか生き残った幽霊騎士団の残党が、這いずりながら逃げ出そうとしていました。
すると・・・黒い靄が彼らを引きずり込んでしまったのです。
一方、決戦の準備を整えるアバン。
しかし、決戦の準備は俺に任せて今は休んでおけと言うマトリフは、何かを袖にしまいながら不敵な笑みを浮かべ、"ルーラ"で飛び去っていきました。
飛び去ったマトリフを見たアバンは、ふと自分も"ルーラ"を身に付けておいた方が良いと考え、呪文の契約を済ませます。
そして、試しに"ルーラ"を唱えてみますが・・・契約が済んだばかりという事もあり、何も起こりませんでした。
すると!?
突如、アバンに向かって巨大な岩が飛んできました。
かろうじて避けて事なきを得たアバンでしたが、今度は鎖が飛んできて首を捉えられてしまいました。
目の前には幽霊騎士団の残党の姿が・・・しかし、あの場にはこんな力を残した者はいなかった筈です。
ここでアバンは、鎖からその者がドルディウスである事に気付きます。
先ほどの黒い靄は、ドルディウスだったのです。
彼は生き残りの仲間を全て吸収し、自分の滋養としたのでした。
アバンから受けたダメージによって、死は避けられないと言うドルディウス。
彼は死ぬ前にアバンを道連れにするつもりです。
鎖で動きを封じられたアバンは、剣を拾う事が出来ない状態であり、絶体絶命の大ピンチです。
・感想、まとめ
ついに"アバンストラッシュ"が完成しました。
アバンが何故か"空裂斬"を会得できたのは、封印される時の心の状態が関係していたようです。
一方、逆にハドラーは不安定な状態になってしまいました。
バーンが言うように、この対照的な二人の状態が明暗を分けそうですね。
しかし、鎖で自由を奪われ剣を拾う事も出来ないアバンは、ハドラーと戦う前にここでやられてしまいそうです。
剣を使えない状況でピンチを脱するには、誰かが助けにくるか、"グランドクルス"のような闘気を放つ技しかないと思いますが・・・果たして?
記事一覧、サイトマップへはコチラから→