ドラゴンクエスト ダイの大冒険の外伝的なスピンオフ作品である、 勇者アバンと獄炎の魔王の第2部「先生編」 52話『選ばれし武器』』ネタバレ、感想記事です。
今回の内容は、Vジャンプ2025年8月号でご覧になれます。
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※ネタバレを含みますので、まだ読んでいない方は注意。

・ハッタリ
アバン流鎖殺法。まずは力の技、地の鎖がタークスの凱輪をはじき返します。
アバンはタークスの凱輪にならい、"地砕輪"と名付けました。
戦いの中で成長するアバンを化物だと驚愕するタークスは、ヒヒの援護射撃を期待します。
ところが・・・?
ヒヒの攻撃の照準は、全てヒュンケルに向かっていました。


しかも、それだけではありません。
アバンは彼に対するヒヒの攻撃が、ヒュンケルに向けられている攻撃と比べ、どれも致命傷にならない程度に加減されていた事に気付いたのです。
理由は、アバンの身体はあくまでもタークスの獲物であり、ヒヒの攻撃で致命傷になってしまえば計画が破綻してしまうからです。
ですから、2対1と言いながらも、それはハッタリであり実際は1対1の戦いであったという事です。
逆に、ヒュンケルの身体を狙っているヒヒの現在の攻撃こそが、彼の本気であると言えます。
「ふんっ!・・・だったらなんだ」
開き直ったタークスは、地上の武器なんかで互角に戦えると思うなと怒りを露わにします。
怒りに任せた痛恨の一撃は、アバンのモーニングスターを弾き飛ばしてしまいました。


アバンの危機を察知したヒュンケルの動きが乱れます。
その一瞬を見逃さないヒヒ。
無数の矢がヒュンケルを襲います。
そして、タークスの猛攻は止まらず、ついにモーニングスターは砕け散ってしまいました。


・アバンに合う武器
その時です!?
アバンの名を叫ぶグノータ。
彼は何かを手にしながら、見つけたと言っています。
アバンはグノータとの会話を思い出します。
あらゆる武器を使い、アバン流殺法へと昇華させたアバンでしたが、結局は熟練度の一番高い“剣”ひとつで十分だという結論に至りました。
しかし、一口に剣と言っても様々な特性存在します。
現にアバンは、シュプレの持つ“はやぶさの剣”はあまり合わない様です。
強大な闘気を爆発させタイプであるアバンに合う剣・・・
どうやらグノータには心当たりがあるようです。
前話でアバンがグノータに言っていた、今言っていた件とは、この事だったのですね。


グノータが剣を持ってくるまでの時間稼ぎであったと気付くタークスは、ヒヒにアバンを攻撃するよう命じます。
照準をアバンに合わせるヒヒ。
「・・・時間稼ぎではそのためだけではないぞ」
そのヒヒの頭上には、ハンマーを振りかぶりながら襲い掛かろうとしているシュプレの姿が!!
シュプレの会心の一撃が、ヒヒの本体である魔弓に直撃します。
そして、ヒヒに気を取られて無防備になっていたタークスに、ヒュンケルのタックルがヒットしました。
2人の連携によって生まれた隙に、グノータが剣を投げると、アバンがそれをキャッチしそのままタークスの攻撃を弾き返します。
その時の衝撃で姿を現した剣にはなんと、カールの紋章が刻まれていました。


結局は剣かと馬鹿にするタークス。
しかしアバンは、この武器はまだ奥深いと言います。
叩き折ってやる!
タークス凱輪が再びアバンを襲います。
ところがアバンは、戦いの中で攻撃を見抜いたのか、その回転する根本を剣で受け止めていました。
そして、タークスの核なる部分を見つけたアバンは、凱輪剣を差し込み粉々砕いてしまいました。


・怒らせてはならない奴
凱輪を砕かれたタークスは、すぐに防御へと体勢を変え再び鎖を回し始めました。
しかし、躊躇せず突っ込むアバン。
そして彼はそのままの勢いで、“アバンストラッシュ”を叩き込みタークスの本体を破壊しました。
ここで、勝ちを確信した3人。ヒュンケルは真っ先にシュプレに礼を言うのでした。


勝利に貢献したのは3人だけではありません。
アバンにピッタリの剣を探してくれた、グノータも大活躍でした。
ここで剣がカール王国の物であったと聞かされたアバン。
灯台下暗しとは、まさにこの事です。
そして、“はぐれ武器”をゲット出来るとウキウキになっているグノータでしたが・・・
すでにタークスの姿はなく、協力してくれたヒヒを置いてそそくさと逃げていったようです。
タークスがアジトへ逃げ戻ると、背後からライゼが声をかけます。
彼はタークスのようなゲス野郎は嫌いではないと言いますが・・・
どうやら他の連中はそうでもない様です。


突如、タークスを上空からフーガが襲います。
タークスは、どうせ“はぐれ武器”どうしが戦っても勝負はつかないと言いますが・・・
「一対一で戦えば・・・でしょう?」
次の瞬間!?
スイグンとテンペストがフーガに加勢します。
お前の死は全員の総意だと言うスイグン。
「・・・全員の・・・?」
全員という言葉に、引っ掛かりを覚えたタークス。
すると!?
ズシンズシンと地鳴りのような足音が響きわたります。
ベアーチェです。
恐怖に慄くタークスは、急に命乞いを始めました。
しかし、ベアーチェは聞く耳を持ちません。
「仲良く出来ない子は・・・コロスから」
ベアーチェの鋭い爪で、タークスの本体は真っ二つです。
その後も彼は、執拗に踏み潰し粉々にしてしまいました。
実はタークスと同じくらいゲス野郎だと自負するライゼですが、ベアーチェだけは怒らせない様に気を付けているようです。



・感想、まとめ
様々な武器を突き詰めていった結果、やはりアバンには剣が合っていたようです。
しかも、カールの剣が彼の戦い方にピッタリでした。
ここからの他の”はぐれ武器“との戦いでは、剣を主体に戦っていくのでしょうか?
そして、タークスにトドメを刺したベアーチェは、実はあんなに凶暴だったとは思いもよりませんでした。
てっきり回復役かと思っていましたが、一番の武闘派かもしれません。
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