ドラゴンクエスト ダイの大冒険の外伝的なスピンオフ作品である、 勇者アバンと獄炎の魔王の第2部「先生編」46話『ベルクスの襲撃』ネタバレ、感想記事です。
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※ネタバレを含みますので、まだ読んでいない方は注意。
・ベルクスの目的
大魔王バーンいわく、"ベルクス"とは、魔界最高の名工と謳われた武器職人の一族"ベルク"に由来があるとの事です。
いまや、その末裔の一人に限られるという"ベルク"。
そうです。その一人こそ、原作で登場した"ロン・ベルク"なのです。
"ベルク"の生み出した武器は全て強力無比であり、しかも例外なく特殊な力を秘めていると言うバーン。
そのバーン自身も"光魔の杖"という、持ち主の魔法力を攻撃力に変換する特殊な武器をロン・ベルクから献上されています。
一方、フーガと対峙するアバンは、彼に戦いを挑む理由を問います。
しかし・・・フーガには明確な目的が無さそうであり、逆に「戦う理由が必要か?」とアバンに問います。
"ベルクス"は戦うために生まれてきたと言う、フーガ。
彼らの持つ武器で敵を容赦なく叩きのめす事が、それだけで生きがいであり全てだと断言しました。
つまり、目的は"戦いそのもの"なのです。
・フーガの実力
フーガの答えに、アバンの表情が険しくなりました。
戦う覚悟を決めたアバン。しかし、フーガの目にも止まらぬ突きの速さ、威力、そしてその広い攻撃範囲に近付く事が出来ません。
そこで彼はまず"大地斬"を放ち、一撃の威力を相殺した瞬間を狙い、最速の剣"海波斬"を叩き込みました。
ところが、その剣はフーガの胸元をえぐりましたが、致命傷には至りませんでした。
どうやらアバンは、フーガの見た目が明らかに人間である事から、少し手を抜いたようです。
再度、フーガの猛攻が始まります。
致命傷でないにせよ、あれだけの傷を受けながらも、その動きは全く衰えていません。
これにはアバンも驚愕しています。
先ほどの胸元の傷から見える赤い鮮血は人間のものであり、魔族や魔物ではありません。
なのに何故・・・?
ここは自身最強の技で押し切るしかないと踏んだアバンは、炎系の魔法で相手の目を眩ませ、その隙に溜めをつくり"アバンストラッシュ"を叩き込みました。
炎を真っ二つに切り裂く"アバンストラッシュ"でしたが、そこにフーガの姿はありません。
すると・・・!?
なんとフーガは、空中に浮いています。
浮いているというよりは、ぶら下がっていると言った所でしょうか?
どうやら彼は、任意の空間に槍を刺して固定が出来るのです。
半端に避けただけでは凌げない威力であったたと、アバンの最強奥義を素直に認めたフーガ。
今度は私の妙技をお見せしようと、彼は先ほどの空間を利用して、様々な攻撃を仕掛けてきました。
その余りにもトリッキーな攻撃に対し、全く動きが掴めないアバンは劣勢に立たされてしまいます。
・聖母
その頃、凶暴化した魔物たちを"海波斬"で蹴散らすヒュンケル。
アバンの事は心配ないが、"ノイル"を安全な場所に避難させたいのですが、里も魔物だらけかも知れません。
すると、山の方を見て突然止まったノイル。
彼女は山を指さし、あそこに行けば守ってもらえると言い出しました。
そして、今度はノイルがヒュンケルの手を引いて走り出します。
二人が走って行った先には、洞窟がありました。
洞窟の中には、女性をかたどった石像があり、それは里の守り神だといいます。
「・・・私たちをお助け下さい聖母さま!」
どの様な力が働いているのか分かりませんが、この洞窟に魔物は入ってこれないようです。
聖母といえば、原作でヒュンケルはマァムの姿に聖母を重ねていました。
・武芸百般
一方、フーガの猛攻になすすべなく、膝を付いているアバン。
道楽半分で殺されてはたまらないと言うアバンに対し、道楽ではなく戦いはベルクスの全てだと言うフーガ。
しかし、ライゼの様なベルクス同士で戦っても、力が拮抗しているため勝負がつかないそうです。
そのため、彼らには実力の優劣をつける"標的"が必要だと言います。
それがアバンだったのです。
アバンのような、"戦乱の覇者"を待っていたと言うフーガ。
その言葉に、アバンは怒りを爆発させました。
「・・・何が戦乱の覇者だ・・・!」
ベルクスたちからすれば、地上最強となったアバンは戦乱の覇者かもしれませんが、彼はそんなものになりたいがために戦ってきたのではありません。
アバンたちは、戦いのない世界を実現するために命懸けで戦ってきたのです。
自分たちの腕自慢のために、再び世界に戦いの火種を持ち込もうとしているベルクスたちに、アバンは心底怒っています。
そして、再び彼らの死闘が始まりました。
フーガが石像を切り裂いた、その時!?
砂煙の中から、剣ではなく"槍"が突き出てきました。
まさか槍が出てくるとは予想していなかったのか、間合いを見誤ったフーガに槍の一突きが直撃します。
それは、先ほど切り裂いた石像が持っていた槍でした。
実はアバン、騎士団に在籍していた頃から剣を多く使っており知られていませんでしたが、槍も含めた"武芸百般"だったのです。
・感想、まとめ
アバンと魔槍のフーガの死闘でした。
何かしらの関係があると思われましたが、やはり彼らは、ロン・ベルクと関連がありました。
ロン・ベルクは、彼だけでなく彼の一族が魔界の名工として名をはせていたのですね。
しかし、現在はロン・ベルク一人がその一族の末裔であるようです。
フーガの血が赤かった事から、彼らはベルク一族ではないようですが、一体何者なのでしょうか?
また、魔槍の使い手に対して、あえて槍を戦う事を選択したアバン。
この様に様々な武器の使い手と戦う事で、アバンの書を完成させていくのでしょう。
今回の戦いでは、原作でヒュンケルが"魔槍の鎧"を装備し戦った、アバン流槍殺法を開発するに違いありません。
そうなれば、原作に登場した"地雷閃"、"海鳴閃"、"虚空閃"が見れるかも知れませんね。
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