ドラゴンクエスト ダイの大冒険の外伝的なスピンオフ作品である、 勇者アバンと獄炎の魔王の第19話『闇をつらぬけ』ネタバレ、感想記事です。
今回の内容は、Vジャンプ2022年6月号でご覧になれます。
最新の単行本はこちら↓
※ネタバレを含みますので、まだ読んでいない方は注意。

・最奥部には・・・
アバンの攻撃が、ハドラーの幻影に当たるようになってきました。
そして、アバンが"バルゴートの杖"を発見します。
ここは"逢魔窟"の最奥部です。必然的に、洞窟の邪気も最大限に強くなります。


すると!?突然、ハドラーの動きが止まりました。
その足元には根が・・・その根は、一瞬にしてハドラーの身体を締め上げます。
キギロの登場です。
そして、ロカたちにアバンを見つけたと告げるキギロ。
どうやら彼は復活と共に、"根"に絶大な魔力を持ったようです。
それによって、大陸間を移動しながら"ギュータ"を突き止めたキギロは、前回やられた汚名をここで返上するつもりなのです。


・バルゴートとの約束
ロカたちは、その場を"ギュータ"の達人たちに任せて"逢魔窟"へと急ぎます。
なんとマトリフは、あれ程までに拒否していた"逢魔窟"に入るつもりです。
彼ほど煩悩にまみれた者が入ってしまえば、すぐに恐怖心や罪悪感にやられてしまいます。
しかし、アバンはもっと危険な状態であり、呪文の助けがいると言うマトリフ。
カノンは自分の役目だと言いますが・・・どうやらマトリフには、バルゴートとの約束があるようです。
ここで、マトリフが"ギュータ"を出たのが、バルゴートからの指示であった事が明かされます。
マトリフの事を、手は焼いたが過去最強の卒業生だと認めるバルゴートは、彼ならば真の勇者と響き合えるかもしれないと、自身の夢を託したのでした。


バルゴートから心にしまっておけと言われたマトリフは、それを守り今まで誰にも話さずにいたのです。
カノンも知らなかった事実が明かされると、急にロカがマトリフをおんぶしました。
そして、マトリフにキギロと戦うまで目隠しをしていると言うロカ。
自分がヘマをする事しか怖い事がないロカは、マトリフを無傷のままアバンの元まで送り届けるつもりです。
そして、"逢魔窟"に入った二人を待っていたのは、"ロカ自身"でした。
ロカと不器用な自分自身との戦いが始まります。


・進化したキギロ
以前と比べものにならない程、強靭な身体に生まれ変わったキギロ。
どうやら、アバンの目の前にいるキギロは、外で暴れている分身体とは違い本体のようです。
彼には、アバンがハドラーに見えていた幻影は、邪気の塊にしか見えないと言います。
迫りくるキギロに対し、アバンは以前彼を倒した"大地斬"で斬りかかりました。
しかし・・・キギロにダメージはありません。
"大地斬"は対策済だと言うキギロは、身体を硬くするのではなく、しなやかにする事で威力を殺したのです。


今度は"海波斬"を放ったアバン。
これによって、キギロの手の部分を切断する事に成功しますが・・・彼に慌てた様子は見られません。
そして、キギロは「現地調達その2」と言い出し、足の根を再び邪気の塊に巻きつけました。
"逢魔窟"が魔界と繋がっているかも知れないと言うキギロは、彼にとって最高のボーナスを得たと喜んでいます。


・心の剣
一方、自分自身と戦っていたロカの前から、邪気が姿を消しました。
キギロが、洞窟の邪気を全て取り込み始めたからです。
そして、全ての邪気を取り込め終えたキギロ。
その姿はまるで、巨大な蜘蛛の化物のようです。
アバンとキギロの対決は、原作でのダイとフレイザードの闘いを彷彿とさせます。


驚愕の進化を遂げたキギロには、"海波斬"のスピードでも太刀打ちできません。
そして、尋常ではない素早さで襲い掛かってくるキギロに、なんとアバンは剣を折られてしまいます。
更に、自身の流血によって視界も遮られている状態です。
しかし、目が見えないからこそ、"心の目"を開くチャンスでもあります。
原作では、ヒュンケルの血によって目を塞がれたダイが、"心の目"を開く事に成功しました。


そこに駆け付けたマトリフが、"ヒャダイン"を放ちキギロを攻撃します。
しかし・・・いとも簡単に弾かれてしまいます。
火炎系呪文も効かず、こんな洞窟内で"ベタン"を使おうものなら、全員生き埋めです。
そして、そもそも邪気をどうにかしないと、攻めてがありません。
ここは、アバンの"空裂斬"ぐらいしか手が無さそうですが・・・アバンは既にボロボロです。
ところが、やはり真の勇者は立ち上がります。
"空裂斬"は心の剣であり、身体は二の次だと言うアバン。


アバンの言葉に激怒したキギロが襲い掛かります。
せめて、剣さえ折れていなければ・・・
その時、マトリフはバルゴートの杖に気付きます。
なんと、バルゴートの杖は全て"仕込み杖"だと言うマトリフ。
それを聞いたアバンは杖を手に取り、静かに構えました。
そして、"空裂斬"を放ったアバン。果たして・・・!?



・感想、まとめ
マトリフは勝手にギュータを飛び出したのではなく、バルゴートに夢を託されていたのですね。
自身が悪者扱いされても、教えを守り誰にも話さなかったマトリフは、本当に師匠の事を尊敬していたのでしょう。
そして、アバンとキギロの再戦は、まるでダイとフレイザードの闘いを見ているようです。
原作では、闘いの中でダイが"空裂斬"を習得し、完成した"アバンストラッシュ"でフレイザードを撃破しましたが、果たしてアバンの"空裂斬"は成功するのでしょうか!?
記事一覧、サイトマップへはコチラから→