ドラゴンクエスト ダイの大冒険の外伝的なスピンオフ作品である、 勇者アバンと獄炎の魔王の第22話『未来のために(後編)』ネタバレ、感想記事です。
今回の内容は、Vジャンプ2022年10月号でご覧になれます。
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※ネタバレを含みますので、まだ読んでいない方は注意。
・連れていけない理由
"凍れる時間の秘宝"を使えば、最悪の場合、自分自身も巻き込まれてしまうと言うアバン。
彼は、たとえ平和を勝ち取っても、それを味わう者がいなければ意味がないと、自分一人が犠牲になる覚悟です。
しかし、そんな事をロカが許す訳もなく、アバンの胸ぐらを掴み激しく抵抗します。
そこでアバンは、連れていけない本当の理由を明かしました。
それは、レイラがロカの子を身籠っている事でした。
自分たちが付き合っていた事すらバレていないと思っていたロカは、ただでさえ動揺しているにも関わらず、まさか自分が父親になるなど想像もしていませんでした。
気が動転してパニックになっているロカ。
アバンは、そんなロカを気絶させ、おとなしくさせます。
この辺りは、原作の 第308話『大いなる先駆者たち』 に準拠していました。
優しい名前をつけてあげて下さいねと言い残し、その場を後にするアバン。
そこへ、木の上から一連の流れを見ていた、マトリフとブロキーナが降りてきました。
悲しむ家族がいない二人は、アバンと共に決戦の地へと向かいます。
すると、ふと足を止めたマトリフが、ロカへの伝言をレイラに伝えます。
ロカの事を、惚れた女の手も握れないような奴だと思っていたマトリフは、彼の事を見直したと言います。
だからこそ、後悔の無いように、その手を絶対に離すなよと・・・
マトリフは、若かりし頃の自身がカノンの元を離れ、彼女との時間を過ごせなかった事を悔やんでいるのかも知れません。
そんな自分と同じ思いをさせたくないと、目を覚ませば必ず暴れ出すであろうロカを説得させるための伝言を残していったのです。
・宣戦布告
決闘の場へと向かう3人ですが、マトリフはハドラーがその場に現れるかが、気がかりの様子です。
しかし、必ず来ると断言するアバン。
なんと彼は、自分の名前で時間と場所を指定した"挑戦状"を出したと言うのです。
しかもその方法が、サババでの戦いでアバンの剣についたハドラーの血を使った、血文字の鏡通信呪法( 第1話『勇者誕生』参照)であり、カールでフローラにされたお返しだと平然と言い放ちます。
これには流石のマトリフも、お前だけは敵に回したくないと恐怖を抱いていました。
そして、アバンの思惑通り、挑戦状を見たハドラーは決戦の狼煙を上げるのでした。
・ウロド荒野の決闘!!!
決戦の地、"ウロド荒野"に到着した3人。
ここで正式に、3人目の助っ人が"ブロキーナ"である事が明かされました。
アバンは、とにかく一瞬でもいいので魔王ハドラーの隙を作って欲しいと、それが出来るのは世界一の武闘家と呼ばれたあなたしかいないと、ブロキーナに期待を寄せています。
そしてついに、決戦の地にハドラーが現れました。
人数では圧倒的に不利なアバンたちですが、雑魚はマトリフがまとめて相手すると言います。
・感想、まとめ
第22話『未来のために(後編)』は、原作の 第308話『大いなる先駆者たち』 に準拠した内容でした。
まさかここで、血文字の鏡通信呪法が登場するとは、思いもよりませんでした。
やはりアバンは、同じ勇者でもダイとは全く事なるタイプの勇者ですね。
単なる戦闘力では、竜の騎士であるダイの足元にも及びませんが、知略といった側面では確実にアバンの方が上です。
原作ではこの後、"凍れる時間の秘宝"によって、アバン、ハドラー共に時間が止まってしまうのですが、気になるのは、その後どのようにして彼らが再び動き出したのかという点です。
次回以降でその辺りが明かされていくはずなので、楽しみで仕方ありません。
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