漫画版ドラゴンクエスト ダイの大冒険の第269話 『もう一人の勇者』ネタバレ、ストーリー振り返り感想記事です。
※漫画版ネタバレを含みますので、まだ読んでいない方は注意。
前回のあらすじ
まるでゴムのように攻撃を吸収してしまう超魔ゾンビは、生命活動が停止しているため"閃華裂光拳"も効きません。
そこで兵士たちは、一斉に魔法で攻撃を仕掛けますが、カスリ傷ひとつ付ける事が出来ません。
武器での攻撃も全く効かない超魔ゾンビが、光の魔法陣を破壊しようとした時、クロコダインが足を羽交い絞めにして動きを止めました。
しかし、格闘においてもクロコダインを軽くあしらってしまいます。
何としても魔法陣を守る必要があると言うノブァですが、戦うにも武器がありません。
武器・・・!?ふと、何かに気が付いた様子のノブァは、自身の生命をかけて戦うつもりです。
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生命をかけるだけでは、勝てる相手ではない!
ロン・ベルクは精神論ではどうにもならないと、再度ノブァに釘を刺します
しかし、ノブァはただ単に生命をかける訳ではありません
彼の生命そのものを、強力な武器にして戦うつもりです!
そしてノブァは、父親であるバウスンから剣を拝借し、その剣を叩き折りました!!
折れた刃を握りしめるノブァ
彼の手からは、血が吹き出しています
そして、自身の闘気を刃に集中させます!
それはまるで、剣に全ての生気を奪われていく様です・・・
瞬く間に巨大な闘気の剣が出来上がりましたが、ノブァの顔は生気を吸われ頬がこけています
「待てっ!!」
ノブァの前に立ちはだかり、彼を制止するロン・ベルクは、100%失敗すると断言しました
その生命の剣を持ってしたとしても、超魔ゾンビの身体につく傷はたかが知れている
今すぐ生命の剣を止めなければ、ノブァの生命力は5分と持ちません
しかし・・・!?
「・・・いいんですそれでも!」
最初からノブァは、一撃で倒せるなど思っていません!
その生命が燃え尽きるまで何度でも叩いて、僅かな傷の一つでも残せればそれでいい!!
ロン・ベルクは、その行為こそムダ死にだと言いますが、ムダではないとノブァは断言します!
たとえ自分が死んでも、必ずみんなに何かを残せるはずだと言います
ノブァはダイとの修行で、その歴然とした力の差を痛感しました
そして、それなのに見栄を張って対抗心を燃やし、逆に迷惑をかけてしまった事を心から恥じます
しかし、対するダイは全く気にしていません
ダイからすれば、一番強い者ひとりだけが勇者だという考え方自体が、おかしいのです
そこでノブァが、本物の勇者とはどういった人物なのかと問いました
ダイには難しい事は分かりませんが、一つだけ言える事があります
北の勇者と呼ばれたノブァ
彼に救われた人は、少なからずいるはずです
それであれば、ダイも勇者でありノブァも勇者であると言うこと
そんなダイの言葉に勇気をもらったノブァは、真の勇者とは何かを気付かされました
それは自らよりもむしろ、みんなに勇気を沸き起こさせてくれる存在であるという事です
自身が生命尽きて倒れれも、わずかにつけた傷跡に後から攻めていけるだけの勇気を、この場のみんなに残してあげられればよいと言うノブァ
フローラに後を託し、そして号令を頼んだノブァ!
「全員あの攻撃へと続け!」と!!
そして、敵に向かい一直線のノブァでしたが・・・!?
今までノブァを見損なっていたと言うロン・ベルクは、彼の行動に感心すると共に、ムダ死にさせる訳にはいかなくなったのです!
「たとえ流れる血の色は違っても・・・オレたちの生命の価値は同じだ!!」
ノブァの10倍は生きてきたロン・ベルクは、自分が生命を削る覚悟を決めたのです!
そして、ノブァと同じだけの決意があれば、最初からあの程度の敵に手こずる事はなかったというロン・ベルク
彼は胸元から何かを取り出すと、天高く放り投げました!!
眩い光と共に、次元の裂け目が現れます!
「あ・・・新し敵かっ!?」
それを見たクロコダインは、呟きました
次回に続く・・・
まとめ
生命を武器に戦うとは、ノブァの得意とする闘気の剣でした。
しかし、今回の剣はいつもの剣とは違います。
彼の全ての生命エネルギーを注いだ、生命の剣だったのです。
その証拠に、彼の顔は生気が奪われ頬がこけていました。
ダイの言葉から、真の勇者とは何かを知ったノブァは、生命をかけてみんなに勇気を与えようとしています。
登場当初は自分勝手で、自己肯定感が強すぎるノブァでしたが、ここまで成長するとは・・・
彼もポップと同じ様に、ダイと出会った事で心の成長を遂げたのですね。
そして、そのノブァに心を打たれたロン・ベルクが、今度は自分の生命を削って戦おうとしています。
それにしても、彼の呼び出した究極の兵器とは、とてつもなく禍々しい姿をしていますが・・・これは一体!?
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