ドラゴンクエスト ダイの大冒険の外伝的なスピンオフ作品である、 勇者アバンと獄炎の魔王の第8話 『ガンガディアの戦慄』ネタバレ、感想記事です。
今回の内容は、Vジャンプ2021年7月号でご覧になれます。
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※ネタバレを含みますので、まだ読んでいない方は注意。
・デストロールのガンガディア
ヨミカイン魔導図書館の主は、魔王の側近であるデストロールのガンガディアでした。
そしてアバンは、ここで始めて魔王の名前を知る事になります。
ガンガディアに向かって、"デカブツ"と言い放ったロカ。
確かにトロル一族は、樽の様な体をした力だけが取り柄の"デカブツ"ですが・・・
その言葉にガンガディアは異様に反応し、見る見るうちに体がパンプアップしていきます。
そして、筋骨隆々となった巨体から、痛恨の一撃が放たれました。
ロカはその攻撃にカールの剣技"豪破一刀"で迎え撃ちますが、受け止めるだけで精一杯で弾き返す事が出来ません。
どうやらガンガディアは、自分がトロル族である事にコンプレックスを抱いているようです。
そのため彼は、身体を絞り必死に呪文を勉強し、今となっては魔王軍で彼より呪文に詳しい者はいない程です。
ガンガディアが得意とするのは、物理攻撃だけではありません。
ピンチのロカを助けに入ったレイラは"バギマ"を放ちますが、"ヒャダルコ"を喰らい撃墜されてしまいました。
そして、その防御力も凄まじく、アバンの"大地斬"を腕一本で受け止めてしまいます。
この後ガンガディアは、"イオ"を唱えその爆発をこん棒で弾き飛ばし、3人に分散させ当てるという呪文攻撃でアバンたちを苦しめます。
まさに、武力と知略を兼ね備えた、隙の無い強敵です。
・燃え尽きる魔導書
このままでは、アバンたちが全滅してしまう。
そう焦るマトリフですが、彼もあと少しで燃え尽きてしまいそうです。
どうする事もできない彼ですが、ふとガンガディアの足元から漏れ出す光に気が付きます。
ガンガディアがアバンたちに止めを刺そうとした、その時です!
フラフラと力なく寄ってきたマトリフが、アバンたちを見逃してくれるよう頼み始めました。
そして、何か詩のようなセリフを呟きます。
しかしガンガディアは、本に喰われるような愚者が意見するとは片腹痛いと、火を放ち魔導書を灰にしてしまいました。
・大魔導士マトリフ
目の前でマトリフを殺されてしまったロカは、大激怒です。
しかし・・・!?
なんとロカの頭上からマトリフの声が聞こえてきます。
なんと彼は生きていたのです。しかも、マトリフはいつの間にか本から抜け出ていました。
そして、登場と同時に"メラゾーマ"を放ったマトリフ。
突然の事で驚いたガンガディアでしたが、彼もまた"メラゾーマ"を放ち、相殺しました。
どうやらマトリフは、ガンガディアの足元に"解除の魔導書"がある事に気が付いたようです。
そこで彼は、魔導書の真上であれば効果が得られると、ガンガディアに近づいたのでした。
そして先ほどの、「我が罪よ・・・」から始まる詩は、解放のための最後の一説だったのです。
こうして見事、魔導書から抜け出たマトリフは、ガンガディアに攻撃呪文を放ちながらロカを回復呪文で回復させるという、原作にもあった二つ同時に呪文を使う離れ技を見せます。
攻撃呪文と回復呪文を使う事から、ガンガディアはマトリフの事を"賢者"かと問いました。
しかし彼は、自分は"賢い者"など性に合わない、世界最強の魔法使いである"大魔道士"だと答えます。
・マトリフの逆襲
ガンガディアに対し、禁句である"デカブツ"と言い放ち、彼を挑発するマトリフ。
しかしマトリフは、わざとガンガディアを挑発しチャンスを伺っていたのです。
どんな時でも氷の様に冷静に戦況を見るという、原作で言っていたマトリフのセリフ通り、彼にはちゃんとした狙いがありました。
ガンガディアが狙い通り、傷んでいる床にさしかかると、マトリフは強力な重力場を作り出す呪文"ベタン"を唱えました!
そして見事、ガンガディアを地面に這いつくばらせたのです!!
この"ベタン"は、原作でもポップが使用していました。
そのポップはマトリフ直伝と言っていたので、いわば"元祖"という事になります。
因みに、ポップはバランにも"ベタン"を放った事がありました。
しかし結果は、バランの足を止める事すら出来ませんでした。
現役時代のマトリフが放っていれば、どうなっていたかは分かりませんが、流石は竜の騎士といった所です。
・第4の仲間!?
傷んでいる床の上という事もあり、ガンガディアはマトリフの思惑通り、図書館の地下深くへと墜ちていきました。
その隙に、地上に脱出した一行。
すると、なんと図書館は湖の奥底へと沈んでいきました。
そして、なんとかガンガディアを倒したと喜ぶのも束の間、彼は"トベルーラ"を使い空中に浮かんでいます。
どうやら図書館は、ガンガディアが沈めたようです。
"自分の知識を高める憩いの場"であると、ヨミカイン魔導図書館を深く愛していた彼ですが、これ以上アバンやマトリフに新しい呪文が知れ渡る事を恐れたのです。
しかし、自身に適した最強呪文の目星はあると、一冊の魔導書を手に"キメラの翼"を使い撤退していきました。
原作では、ダイの"アバンストラッシュ"で両腕を切断されたハドラーが、"キメラの翼"を使い逃げるシーンがありました。
そして、アニメオリジナルですが、フレイザードが地底魔城から去っていく際にも、"キメラの翼"を使うシーンがあります。
戦いが終わり、料理を振舞いマトリフにお礼をするアバン。
彼は、これからもマトリフに色々な呪文を教わりたいと願い出ますが・・・
なんとマトリフは、返事もせず"ルーラ"を使いその場から消えてしまいます。
しかし、マトリフは戻ってきてくれました。
オシャレに気を遣う彼は、世界中を周るために服を着替えに帰っていたのでした。
そして、どうやらマトリフは、特にロカの事を気に入った様子です。
レイラといいマトリフといい、みんなロカに引き寄せられています。
アバンは、カール騎士団長のコバルトが、次の団長はロカ以外は考えられないと言っていた理由が分かりました。
コバルトは、ロカの腕力だけでなく、その人を惹きつける人柄を認めていたのです。
マトリフが手に持っている杖。
これはまさに、原作でマトリフがポップに贈った"輝きの杖"です。
この時点では、"魔導士のマント"と"ベルト(通称:変なベルト)"は、装備していないようです。
ガンガディアに"大地斬"を、腕一本で止められてしまったアバンは、新たな技が必要だと痛感します。
順番で言えば、"海波斬"ですが・・・
"空裂斬"も習得しなければ、"アバンストラッシュ"は完成しません。
・感想、まとめ
正式にマトリフが仲間になりました。
これでアバンの仲間は、全て揃った事になります。
元祖"ベタン"や、攻撃呪文と回復呪文の同時使いという、原作を彷彿とさせるシーンが印象的でした。
キギロ、ガンガディアと戦った次は、ブラスかバルトスのはずです。
どちらにしても、原作で馴染みのある二人なので、登場が楽しみです。
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