ドラゴンクエスト ダイの大冒険の外伝的なスピンオフ作品である、 勇者アバンと獄炎の魔王の第6話 『あぶない魔導書』ネタバレ、感想記事です。
今回の内容は、Vジャンプ2021年5月号でご覧になれます。
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※ネタバレを含みますので、まだ読んでいない方は注意。
・マトリフの願い
罠によって、本に閉じ込められたしまったマトリフ。
本から出るには、図書館にある"罠を解除する魔導書"を探し出す必要があるみたいです。
そのために、誰か助けてくれるような、腕っぷしの持ち主をずっと待っていました。
そこで現れたのが、ロカだったのです。
マトリフはロカに、助けてくれたら新しい力をやると約束します。
仲間たちとの力の差に悩んでいたロカにとっては、願ったり叶ったりです。
ロカたちが図書館に向かおうとすると、突然"バーサーカー"が襲い掛かってきました。
そこでマトリフは、ロカに右手を突き出すよう指示します。
すると!?なんとロカの手から、バギ系の最上位呪文である"バギクロス"が発せられたのです!
魔法も扱える、万能戦士。
呪文が使えない事に劣等感を抱いていたロカは、マトリフの力とはいえ呪文を放てた事に心を躍らせます。
・ヨミカイン魔道図書館内部へ侵入
図書館に着いたロカたち。
しかし、何処にも入り口が見当たりません。
そこで、マトリフから言われた通りに手をかざし動かすと、中へと続く入り口が出現します。
中に入るとそこは、無数の本が保管される"ヨミカイン魔導図書館"のメインホールでした。
下手なダンジョンよりも、複雑な構造をしている"ヨミカイン魔導図書館"。
安易に考えていたロカですが、そんなに簡単にはいかないようです。
ふとロカは、マトリフが何を探しに図書館を訪れたのかを尋ねました。
学術書を探していたというマトリフですが、少し様子が変です。
では、なぜ罠にかかってしまたのか・・・それは、ある本を見つけ興味をそそられてしまったからでした。
その本とは、いわゆるHな本です・・・
やはり、スケベな性格は昔から変わっていないのですね。
一方その頃、ロカを見失ったレイラは、アバンと共に図書館を訪れていました。
ロカが消えた場所に立ったアバンは、すぐにその壁の仕掛けに気付きます。
仕掛けがある事に気付いただけでなく、その秘密を解読してしまうアバン。
やはり彼は、常人とは頭の構造が違うようです。
この事は、原作で"魔弾銃"を修理しようとしたバダックも言っていました。
・マトリフの想い
Hな本の罠に、大賢者が引っかかってしまう訳がありません。
ここでマトリフは、開き直ったかのように自分は"大悪党"であると言い出します。
そして、ここまで来れば自分だけでやれると、背表紙を向けて去っていきました。
去り際にマトリフは、ロカに礼を言いました。
本当に、根っからの大悪党であれば、礼など言わないはずです。
そこでロカは、何故3人の内から自分に声を掛けたのかと尋ねました。
アバンとレイラは、賢くて用心深そうに見えたと言うマトリフ。
ロカは、バカで不器用でお人好しそうに見え、一番利用しやすそうだったと言います。
しかしマトリフにとっては、そんなロカが昔の自分に似ており、"一番ほっとけない奴"なのです。
マトリフの言葉に、ロカは本から出す所まで付き合うと言い出します。
お人好しというのは、逆を返せば"情に厚い"という事です。
何か、二人の間に友情が芽生えた様に見えました。
・襲い掛かる魔の手
魔物に襲われるロカたち。
その魔物は、"ミイラおとこ"の頭部に"メドーサボール"が合体した化物でした。
マトリフ曰く、この化物は"禁呪法"で生み出されたようです。
"禁呪法"といえば、原作でも"フレイザード"や"ハドラー親衛騎団"も、ハドラーの"禁呪法"によって生み出されていました。
ロカは、マトリフの力で"メラゾーマ"を放ち、1体を丸焼きにします。
敵も"ラリホー"で応戦してきますが、なんとかかわし、丸焼きになった魔物をこかして敵の足を止める事に成功しました。
なんとか敵をまいたロカたちでしたが、なんとマトリフに引火している事に気付きます。
どうって事ないと言うマトリフでしたが、実は魔法の火はそう簡単には消せないのです。
これ以上、ロカを巻き込む訳にはいかないと考えたマトリフは、ロカを安心させるために嘘を付いたのでした。
そして更に、マトリフはロカを外に逃がすために、引き返そうと言い出します。
しかし、このままではマトリフが死んでしまう事に気付いているロカは、彼を見捨てるような真似はしません。解除の魔導書を見つけ、マトリフを罠の本から助けだすつもりです。
アバンと親友のロカは、一緒に旅をする事で、対等だと思っていた彼とのレベルの差を痛感しました。
その凄さに、いつも上を見上げている様な感覚に陥ってしまいます。
しかし、マトリフは違います。ロカと同じ視線で彼の気持ちを分かってくれました。
ロカは、そんなマトリフを死なせたくないのです。
今度は、"さまようよろい"と"メドーサボール"が合体した化物が現れます。
鎧で武装された姿は、先ほどの"ミイラおとこ"よりも強そうです。
そして、魔物たちの背後から"館長"と名乗る"エビルマージ"が登場します。
ゲームでは、強力な呪文や"火炎の息"を吐いてくる強敵です。
エビルマージ"火炎の息"が、ロカたちを襲います。
炎がマトリフに当たれば、ひとたまりもありません。そこでロカは、身を挺してマトリフを守ります。
しかし、このままでは守っている方のロカが丸焦げになってしまいます。
そんな絶対絶命のピンチに、アバンが現れ炎をかき消します。
こういった、ピンチに現れ戦況を変えるのが、まさしく勇者といった所です。
・おまけ
この時点で、ロカがレイラに惚れている事が判明しました。
これまでの言動から、好意を抱いているという予想は出来ましたが、はっきりと言及されたのはこれが始めてです。
今後、二人の恋がどのように発展してくのかが楽しみです。
・感想、まとめ
マトリフとロカの出会いから、友情が芽生えていくまでの過程が明らかになりました。
こういった、原作では語られなかった部分が明かされていくのも、勇者アバンと煉獄の魔王の醍醐味です。
また、禁呪法という、原作ファンならつい反応してしまうワードも飛び出してきました。
ハドラーはこの頃から、禁呪法を得意としていたのでしょうか?
そして、アバンがヨミカイン魔導図書館を訪れた目的も気になります。
次回が本当に楽しみです。
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