漫画版ドラゴンクエスト ダイの大冒険の第276話 『激突!!男の拳』ネタバレ、ストーリー振り返り感想記事です。
※漫画版ネタバレを含みますので、まだ読んでいない方は注意。
前回のあらすじ
ヒムの猛攻になす術のないヒュンケルですが、諦めた訳ではありませんでした。
ヒムが左拳を繰り出した直後に、一瞬の隙が生じる事を見抜いたヒュンケルは、不意をつき背後をとる事に成功します。
そして、羽交い絞めをしたまま、自分もろとも"グランドクルス"を放とうとしますが、体力を消耗していた事もあり闘気を集束させるまでに時間を要してしまいました。
その隙に力尽くで抜け出したヒムに、殴り飛ばされてしまいます。
もう、万策尽きたかと諦めかけたヒュンケル。
しかし、ここで諦めてはダイやアバンに笑われると再度立ち上がります。
そこでヒュンケルは、武器も防具も捨て、己の拳のみで戦う事を決意しました。
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"鎧の魔槍"を捨て、己の拳だけで戦う決意をしたヒュンケル
しかし、相手はオリハルコンです
人間が素手で砕く事など、どう考えても不可能です
気でもふれたのかと疑うヒムですが、ヒュンケルには拳に全てを賭ける以外方法はないのです
「・・・砕けねば・・・死が待つだけだっ・・・!」
彼が武器を捨てたのには、理由がありました
以前、光の闘気に目覚めたヒュンケルは、素手で鋼鉄の敵を引き裂きました
人間の肉体といえども、強力な闘気をおびれば限りなく強固になる!
どうせ全ての技が通用しないのであれば、残り少ない命火を全て闘気へと変えて、拳一点に込める事に賭けるのです!!
ヒュンケルの鋭い眼光から、その覚悟が本物であると瞬時に見抜いたヒム
しかし、ヒュンケルは一つ大事な事を忘れていると言います
そして、闘気を爆発させるヒム!
彼の左拳に闘気が集まります!
"超熱拳"・・・いや、闘気の拳"闘気拳"です!!
ヒュンケルがいかに闘気で拳を強化しようとも、ヒムにも同じ事が出来るのです
おまけにその拳は、オリハルコン以上の硬度をほこります
それは、剣を持ったダイやハドラーに素手で挑むようなものなのです
この一撃が決まれば、生身の人間など原型も残らないと言うヒム
彼はヒュンケルに、そんな惨めな死に方はして欲しくないのです
なぜなら彼の生きがいは、ヒュンケルを倒す事だからです
以前のヒュンケルであれば、恥を晒すぐらいなら、いっそ死んだ方がマシだと考えていました
しかし、今の彼は違います
真の戦士であれば、使命を果たすまで最後の最後まで諦めてはならない!
たとえ泥をすすってでも、戦い抜いて自分に課せられた使命を果たすのだ!
そう、かけがえのない仲間たちが目を覚まさせてくれたのです!!
ヒュンケルの覚悟を知ったヒムは、彼の何に勝ちたかったのかが、今やっと分かりました
一方のヒュンケルも、ここまで自身を覚悟させたのは二人目だと、ヒムの実力を認めます
そして、"鎧の魔槍"を見つめた彼は、ラーハルトに最後の大博打を見ていてくれるよう念じました
叫び声と共に駆け出したヒム!
その左拳には、溢れんばかりの闘気がこもっています!
「すべてを吹き飛ばァすッ!!」
ヒムの燃える拳が、ヒュンケルの顔面を襲います!!
「かっ・・・勝った・・・!!」
ヒムが勝利を確信した、次の瞬間!?
彼の口から大量の血が!
ヒムは、自身の身体に何が起こったのか理解できません!
そして、ヒュンケルは無傷です!
なんと!?ヒムの拳がヒュンケルの身体に触れる前に、ヒュンケルの渾身の一撃がヒムの身体に突き刺さったのです!!
次回に続く・・・
まとめ
ヒュンケルが鎧を脱ぎ捨てたのは、覚悟を鈍らせないためでした。
しかし、それにしても無茶だとは思いますが、確かに以前、素手で鋼鉄の敵を切り裂いていました。
但し、今回の相手はオリハルコンであり、おまけに闘気を扱えるときています。
そんな相手に、ヒュンケルはやってくれました。
もしも、ヒムの"闘気拳"がカスリでもしていたら・・・と考えると恐ろしいですが、見事彼の胸を捉え砕く事に成功しました。
いつも、すました顔をしていると言われたヒュンケルですが、彼に無様な姿は似合いませんよね。
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