ドラゴンクエスト ダイの大冒険の外伝的なスピンオフ作品である、 勇者アバンと獄炎の魔王の第28話『決着へ』ネタバレ、感想記事です。
今回の内容は、Vジャンプ2023年4月号でご覧になれます。
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※ネタバレを含みますので、まだ読んでいない方は注意。
・闘気を解き放て!!
剣を拾う事が出来ないアバンは、"ベギラマ"を放ちます。
しかし、最期を迎えつつあるドルディウスの生命は、燃え盛る魔力の業火のようであり、呪文は通じません。
更にドルディウスは、アバンを水中に沈めました。
呼吸の必要ない彼は、溺死する事がないからです。
アバンは、武器もなく呪文も効かず、誰も助けに来ない状況に追い込まれてしまいました。
しかし、アバンはまだ諦めていませんでした。
その身に残された反撃方法を見つけたのです。
その方法とは"闘気"です。
闘気そのものを小さな一点に圧縮しぶつける事ができれば・・・
そこで、何かに気付いたアバン。
なんと彼は、首に絡みついた鎖を自ら絞め始めました。
アバンが自ら鎖を締めたのは、鎖で十字を作るためでした。
原作を知っている方であれば、もうお分かりだと思います。
アバンがヒュンケルに伝授し、ヒュンケルが必殺技に昇華させた"グランドクルス"。
その原型が、ドルディウスとの死闘から生み出されたのです。
圧縮された闘気エネルギーを受けたドルディウスは、その巨大でまばゆい力を秘める"生き物"に嫉妬しながら、光の中に消えていきました。
・アバンを救ったのは?
ドルディウスを撃破したアバンですが、闘気を放出した事=生命力を放出した事により、浮上する体力さえ残されていない状況に陥ってしまいました。
原作でも"グランドクルス"を放った直後のヒュンケルは、思う様に動けなくなっていましたね。
もっとも、物語後半では1日に2発目を放てる程に、闘気をコントロール出来る様になっていました。
浮上する事が出来ず、意識が遠のくアバン。
しかし、ここで何者かがアバンを助け出してくれます。
それはなんと、アバンの居場所を知る筈がないロカでした。
アバンが目を覚ますと、そこはベッドの上でした。
隣には、回復呪文をかけてくれているレイラもいます。
そこにロカとマトリフが入ってくると、アバンはロカとレイラが結婚した事を知りました。
そして、二人の子供の名前が"マァム"という事も。
どうやらロカ達は、マトリフに連れてこられたようです。
ロカは1年ぶりにアバンに会ったら何て言ったらいいのか、ついさっきまで分からなかったと言います。
それもその筈です。ロカ達を残して勝手に魔王と戦ったアバンに怒っている気持ちや、一方ではロカとレイラの子供のために生命を賭けてくれた事に対する申し訳なさが混ざり合い、複雑な心境になるのも無理はありません。
ここに着いた時にアバンの姿がなく、3人で捜していると川の中から光が見えたと言うロカ。
彼は光を見て、瞬時にアバンの物だと分かりました。
カールで見て旅立ちを決意した、"希望の光"と同じ輝きだったからです。
そして、アバンを救い上げた時、ロカは分かりました。
今更何も言う必要はない。アバンは親友であり世界の希望を託した勇者である事は、昔も今もこれからも絶対に変わらないと。
力強く腕を交わした、アバンとロカ。
そこにレイラとマトリフが手を添えました。
パーティーを離脱していたロカとレイラは、ここで改めて仲間に加わり生命をアバンに預ける事を宣言します。
再び生命を預けてくれるという二人に対し、礼を言うアバン。
ふと彼はマァムの事が気になりますが、ネイル村の子沢山のお母さんに預かってもらっているようです。
アバンは、ロカの変化を感じていました。
頼もしさというか、人の厚みのようなものが増したと。
それもその筈です。アバンが封印されていた1年の間に、ロカは子を持つ親になったのですから。
しかし、それだけではありません。
ロカとレイラは、平和な間もアバンが蘇る日の為に、自身を鍛え続けていました。
・決着へ
アバン達が装備を整え最終決戦に臨もうとしている頃、デルムリン島の"ブラス"の元にハドラーからの伝達が届いていました。
その伝達とは、選び抜いたこの島の強いモンスターを筒に詰め、直ちに城に送れといった内容でした。
ここでブラスは、ハドラーから送られてきた筒の中に"金の魔法の筒"を発見します。
そして、金の筒と一緒にハドラーからの手紙が添えられていました。
「はるかなる時空の彼方より来たれりものがこの中に眠る。万が一島に危機が及んだ時にはこれを使え」と・・・
これは原作にも登場した、魔界の魔物が封じられている筒ですね。
ダイに手渡す時に開けた事が無いと言っていた事から、どうやら使わずに済んだようです。
一方、魔王の城は直接殴り込める場所ではないという事で、そのお膝元に拠点を用意してあるというマトリフ。
彼に連れられた一行は、秘密の見張り小屋に案内されます。
どうやらここは、パプニカ王国が魔王軍の動向を探るために作った、兵士達の詰め所のようです。
今夜はここに泊まって明日敵陣に突入するようですが、魔王の城は何処にも見当たりません。
ところがマトリフは、もう目の前に見えていると言います。
不思議に思った3人が上を見上げると、そこには巨大な山が・・・
その山の名前は"ヴィオホルン山"。
そうです。その"ヴィオホルン山"の中に、魔王の居住"地底魔城"があるのです。
・感想、まとめ
剣を奪われた状況という事もあり前回予想しましたが、やはり"闘気"を放ちドルディウスを撃破しました。
この時のアバンの経験が、原作での"グランドクルス"に繋がります。
そして、久しぶりにブラスが登場しました。
"魔法の筒"をハドラーに送る事で、彼の役目は終わりなのでしょうか?
原作でアバンを見たブラスが反応していなかった事から、彼らが戦う場面は無さそうですが、気になる所です。
いよいよ最終決戦の舞台である、"地底魔城"に乗り込む一行。物語も佳境に入ったようです。
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