漫画版ドラゴンクエスト ダイの大冒険の第63話 『生と死の十字架』ネタバレ、ストーリー振り返り感想記事です。
※漫画版ネタバレを含みますので、まだ読んでいない方は注意。
前回のあらすじ
ハドラーの策にはまり、メラゾーマをまともに喰らってしまったヒュンケル。
更にベギラゴンで追い打ちをかけられ、剣を振るう体力も残されていません。
窮地に追い込まれたヒュンケルは、アバンに教わった"闘気"で戦う事を決意します。
命にかえてもハドラーを討つ覚悟のヒュンケル。自分の限界を超えた生命エネルギーを解放し"グランドクルス"を放ちました。
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グランドクルスの光を見たダイとポップは、二人とも同じことを考えていました
それはアバンがハドラーとの戦いで見せた、メガンテの光です
命を賭して放ったグランドクルスはメガンテ同様、生命の最後の輝きを感じさせる光なのでしょう
そんな光を見たダイは、ヒュンケルを助けにいくと言いますが、ポップがそれを止めます
しかし、ただ事ではないと感じているダイは、ポップを振り払ってでも助けにいこうとします
そんな中、思いつめた様子だったマァムが口を開きました
ヒュンケルもクロコダインも、かろうじて拾った命をもう一度捨てる覚悟で加勢に来てくれた
それもこれもみんなダイにレオナを助けさせるため・・・
ヒュンケルも、自分の事は気にせず先を急いで欲しいと望んでいるに違いない
アバンの使徒なら、仲間を救うためなら生命をかけるはず
そう言って気丈に振る舞うマァムですが、手は震えています
ヒュンケルの事が心配で今すぐ助けに行きたい!
本心ではそう思っているのでしょう
そんなマァムの言葉に、ダイも納得し先を急ぎます
一方、グランドクルスをうけたハドラー
いくらハドラーでもタダでは済まない・・・
と思われましたが!?
なんと!とっさに自分の部下であるアークデーモンを盾にして難を逃れていました!
地面に出来た亀裂を見たハドラーは、驚きを隠せません!
どこまでも続く様な深い亀裂・・・流石のハドラーも息をのみます
技を放ったヒュンケルはというと・・・
全闘気を無尽蔵に放出してしまったヒュンケルは、魂を失った抜け殻の様になっていました
かろうじて命だけは失わなかったヒュンケルですが、意識はありません
そんなヒュンケルを見て、ハドラーは勝ちを確信します
「アバンとバルトスと一緒に、あの世でせいぜい悔しがるがいい!」
ハドラーはそう言ってヘルズクローを構えます
アバンとバルトス・・・その名がヒュンケルの潜在意識に届きます・・・
ハドラーのヘルズクローがヒュンケルを襲います!
確実に仕留めるために全力で襲い掛かるハドラー!!
その瞬間!?
ヒュンケルの目に一瞬!炎が宿りました!
すると、魔剣がハドラーのもう一つの心臓を突き刺しました!!
全ての闘気を放出したかの様に思われたヒュンケルでしたが、最後の闘気が残っていました!
そして、バルトスとアバンの名がヒュンケルの意識を呼び起こしたのです!!
両方の心臓を失ったハドラーは絶命しました・・・最後の最後まで諦めず戦ったヒュンケルに敬意を表して・・・
フレイザードは、中央塔から一部始終を見ていました
自分を造ったハドラー・・・つまり親が殺された様なものですが、悲しそうな素振りは全くありません!
彼は自分の手柄にしか興味を示さない、血も涙もない生粋の悪魔のようです!!
次回に続く・・・
まとめ
グランドクルスを見たダイとポップは、アバンのメガンテとの既視感を覚えます。
メガンテは魔法力をほとんど使わずに、己の生命力を爆発させる呪文です。
そういった意味では、グランドクルスとメガンテは似たような性質を持っているのだと思います。
そして、本当はヒュンケルの事が心配でならないのに、気丈に振舞い冷静を保とうとしているマァムの姿が印象的でした。
闘気を全て放出したかに見えたヒュンケルでしたが、持ち前の戦闘センスによって無意識に闘気を残せました。
その闘気を呼び起こしたのが、アバンとバルトスの存在でした。ヒュンケルの中ではアバンの存在は、バルトスと並ぶとまではいかないものの相当大きなものとなっているようです。
一方フレイザードは、自分を造った産みの親であるハドラーが死んでもなんとも思わない冷酷な生き物です。父の敵を討つ事に生きる意味を見出していたヒュンケルとは対極にあると言えます。
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